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2006年9月17日 (日)

ジョゼと虎と魚たち

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監督 犬童一心

原作 田辺聖子

音楽 くるり

出演 妻夫木聡・池脇千鶴・上野樹里・藤沢大悟・SABU・大倉孝二・荒川良々・山本浩二・板尾創路

あらすじ

 大学生の恒夫(妻夫木聡)はバイト先の麻雀屋である噂を耳にする。それは近所に出没するひとりの老婆の話。彼女はいつも乳母車を押しているが、その中身を知る者は誰もいないという。バイト帰りのある朝、恒夫は店のマスターに頼まれて犬の散歩に出掛ける。すると坂道を走ってくる乳母車が。彼が乳母車の中を覗くと、そこには包丁を持った少女がいた。脚が不自由でまったく歩けない彼女は、老婆に乳母車を押してもらい好きな散歩をしていたのだ。これがきっかけで彼女と交流を始めた恒夫はその不思議な魅力に次第に惹かれていく。

感想

 足が不自由なジョゼと健常者である恒夫のラブストーリー。「タッチ」などのようにどうしようもない作品を撮るのに実はこうゆう作品も撮れるのが犬童一心監督。作品のバランスを崩す事もなく上手く作られた映画ではあるが、ところどころ監督が狙ってるとしか思えない微妙に笑えないお笑いを散りばめてるとこはご愛嬌。画のどこを切り取ってもイイ感じを醸し出してる。途中で挿入される写真もおしゃれ。でも、写真を入れる必要は別に感じられなかった。池脇千鶴の演技は巧い。でも巧すぎて、逆に自然さは薄れた感はある。ストーリー自体はかなりイイ出来。障害者をキャラに入れた映画はそもそも偽善的な作品が多いが本作は全く違った。見てるこっちもジョゼの足が不自由って事はわかりながらも、ジョゼ=障害者ってゆう概念はなく普通に見れた。恒夫の覚悟のなさもあり最後の大泣きになったんやと思うけど、障害なんて関係ないぜ!ってゆうふうに終わるんじゃなくて、本作の様な終わり方であったからこそ現実をきちんと直視できるのやと。

 冒頭で最初から終わる恋である事は語られる。その語りからも解るが恒夫のジョゼとの思い出を基盤に作品が成り立ってるので電動車椅子に乗って走るジョゼの後ろ姿には特別感じるモノがあった。エンドロールのくるりもイイ感じに余韻を楽しませてくれる。良作。

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