« 2006年8月20日 - 2006年8月26日 | トップページ | 2006年9月3日 - 2006年9月9日 »

2006年8月30日 (水)

イノセンス

Photo_16

監督 押井守

原作 士郎正宗

演出 西久保利彦

声の出演 大塚明夫・山寺宏一・田中敦子・竹中直人・仲野裕

あらすじ

 2032年日本。世の中は、人とサイボーグそしてロボットの共存が進んでいた。と同時にテロが各地で続発。そんな犯罪を取り締まる公安九課の刑事バトー(大塚明夫)。彼は体全てが造り物のサイボーグでありながら純粋な部分としてわずかな「脳」とかすかな「記憶」だけを残していた。ある日、暴走した少女型のロクスソルス社製愛玩用ロボットが所有者を惨殺する事件が発生。さっそく相棒トグサ(山寺宏一)と共に捜査に乗り出すが、彼の「脳」を攻撃する謎のハッカーに妨害を受ける。

感想

 「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の続編。前作以上に難しい内容に仕上がっている。もうココまできたら見る映画ではなくて、聴く映画・感じる映画の域に達してるといっても過言ではない。近年希に見る映像の美しさは秀逸以上のクオリティーで、それだけで十分に見る価値はある。ある一人のサイボーグを通して人間と機械との関係性の葛藤が根幹にあるのだが、本当に内容理解が簡単じゃない。監督も監督で万人受けする作品としてではなくて作品が見る人間を選ぶ、そんな作り方をしてると思う。そして決してヲタク向けではない。ヲタクだからって理解出来るもんか。だが絶対理解出来ないとゆうレベルでもない。登場する人物の言葉を紡げば見えてくるモンもある。ネット世界に同居する安易さ・非現実さ、そして悪・死・人間性。多くを語ってる本作やけども、にしても重いな。

イノセンス スタンダード版 DVD イノセンス スタンダード版

販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日:2004/09/15
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊

Ghost_in_the_shell

監督 押井守

原作 士郎正宗

演出 西久保利彦

声の出演 田中敦子・大塚明夫・山寺宏一・玄田哲章・仲野裕

あらすじ

 西暦2029年。企業のネットが空を覆い電子が駆けめぐる近未来。公安9課の草薙素子(田中敦子)を隊長とする、通称「攻殻機動隊」のメンバーに、国際手配中の天才ハッカー「人形使い」が捕らえられたという情報が入る。完全にサイボーグ化し電脳を有する人形使い。ネットから生まれた彼は自らを生命体と主張し亡命を提言するのだが。

感想

 マトリックスがこの映画に多大なる影響を受けてるのは有名。影響ってゆうか、あまりにも露骨すぎるような気がするけどもな。士郎正宗原作の同名漫画を押井守監督が映画化。そもそもこの作品、たかだか映画の枠で全てを理解するなんて不可能でしょ。この映画単体で見れば予備知識がなければ暗号の羅列みたいなモンで何が言いたいかなんて理解できるハズがない。さらに言えば原作をたとえ読んだとしても100%の理解なんて出来ない。しかし、強烈すぎるとも言えるメッセージ性は十二分に伝わって来る。その世界に観客自らが身を委ねることによって。これも世界観重視の作品作りに見て取れる。ハリウッドのようなキャラクター重視の作品作りでは100年たっても追いつけない。スター○Oーズが迫力CG映像だけのお子ちゃま映画の域を抜け出せなかったのもキャラクターに重点を置きすぎて世界観が無かった為である。キャラとゆうものは作り出した世界観に合う者でなければならないとゆう押井監督の哲学も本作に如実に見てとれる。日本アニメの質の高さはこうゆう作品を見ないと解らない。醸し出してる雰囲気が今なお色褪せず、今なお答えのない問いかけを問うてるあたりさすがである。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 DVD GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊

販売元:バンダイビジュアル
発売日:2004/02/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月27日 (日)

キング・コング

Photo_15

監督 ピータージャクソン

製作 ピータージャクソン

脚本 ピータージャクソン

出演 ナオミワッツ・ジャックブラック・エイドリアンブロディ・トーマスクレッチマン

あらすじ

 1930年代ニューヨーク。映画監督カールデナム(ジャックブラック)は、かつてない冒険映画を撮ろうと脚本家ジャックドリスコル(エイドリアンブロディ)と女優アンダロウ(ナオミワッツ)を加えた撮影クルーを率い危険な航海に出る。そして幻の孤島「髑髏島」にたどり着いた一行はさっそく撮影を開始する。しかしアンが原住民にさらわれてしまい救出に向かったクルー達だったが、そこで想像を絶する世界を目撃する。

感想

 1933年のキング・コングのファンであるピータージャクソン監督がロードオブザリングのヒットで念願のリメイク。昔のコングと対照的なのは一つ。とにかくCGで迫力のシーンをより迫力なものにしてる点。とにかくキングコングが暴れるシーンなんてものは迫力以外の何者でもない。必見の映像に仕上がっている。それだけにとどまらずジャクソン監督が昔のキングコングのファンであるのが作品を見ていたら感じとれる。ところどころに散りばめられた33年版へのオマージュがそれを物語っていた。でも見る価値はそこだけにしか見出せない。この映画とにかく長い。188分もある。見る者を引き付ける演出でもしてれば長さなんて感じないのに、本作の場合キングコングが初めて画面に現れるのに1時間以上もかかる。その間、たらたらとしょうもない話を見せられてるだけ。引っ張りすぎにも程がある。この時点でもう観客はダレる。キングコング対恐竜のシーンとか確かに迫力は素晴しかったがそこに大半の時間をかけてしまったが為に肝心のドラマ部分が希薄になり、アンとキングコングの愛の物語ってゆう映画の前提が皆目伝わってこない。

 それにしてもアンに限らずこの映画に出てくる人間はどんな身体能力の持ち主なんだ?異常やろ。キングコングが守ったって感じにはなってるけど人間離れした身体能力があったからこそやで。画に迫力を出さなアカンのも解るけどそこんとこをもっと厳密に作り込んで欲しかったな。33年版のキングコングの方が迫力とゆう点では完敗やし愛の物語はないけども内容もはっきりしていて手作り感があって、やはり怪獣映画の原点であるって事を再認識させられた。

キング・コング DVD キング・コング

販売元:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
発売日:2007/04/01
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

バットマン ビギンズ 

Photo_14

監督 クリストファーノーラン

脚本 クリストファーノーラン

出演 クリスチャンベイル・リーアムニーソン・ゲイリーオールドマン・モーガンフリーマン・渡辺謙・トムウィルキンソン・ケイティホームズ

あらすじ

 大富豪の家庭に育ったブルースウェイン(クリスチャンベイル)は少年時代、井戸で遭遇したコウモリの大群がトラウマとなり、さらには両親が目の前で殺されショックを抱え込む。やがて父の遺した企業を受け継いだブルースは強いトラウマと親の仇への復讐心は消えず、犯罪者の心理を知るため自ら罪人となる道を選ぶ。そんなある日デュガード(リーアムニーソン)という男と出会い不正と闘うことを決意する。彼の薦めによりヒマラヤの奥地に潜む「影の同盟」とゆう自警団で心身を鍛え、心の闇の解放を果たす。そして彼は再びゴッサムシティへと戻って来る。街は悪と暴力がはびこり、腐敗が進んでいた。自らの使命に確信を持ったブルースは、全身黒いコスチュームを身に纏ったバットマンとなり悪と対峙する道を選んだ。

感想

 過去4作が映画として公開されたバットマンの最新作。最新作とはいえ内容はビギンズ。なぜバットマンが生まれたのか、なぜにコウモリなのか等、イロイロ細かく描かれている。他にも修行の様子やスーツやメカをどのようにして手に入れてるのかとか基地を少しずつ作っていく描写とか、過去の作品では語られてこなかった事をふんだんに盛り込んでたのが良かった。ただヒーローモノの1作目でありがちな紹介がビギンズとゆう事で入れるしかなかった。やから序盤はかなりダレる展開になってると言われても仕方がない。そしてストーリー全体を通してアクションとゆうよりは心理描写を前面に押し出しているので見ごたえはあるがアクションとゆう面から見ればまだまだな感じは否めない。好みは分かれるとは思うけど、この作品がシリーズ中で一番イイってゆう人多いと思う。今までのバットマンがどうも好きじゃない人にとったら本作は対極な作りになってるから気に入るんやないかな。

 渡辺謙が出てる事でも日本では話題になったけど、そこまで出番が多い訳じゃない。はっきり言ったら逆に全然出てないくらいやな。存在感の「そ」の字もないくらいしか出てない。アカデミー賞にノミネートされたってだけの話題作りでキャスティングされたんとちゃうやろか。それに、モーガンフリーマン。脇を固めてる俳優がかなり豪華やねんけど、そんなに演技力が必要なポジションでもないし別にモーガンフリーマンである必要性が全く感じられなかった。

 最後シリーズ第1作に繋がるキーワードをチラっと言う気の利いた演出してたのは褒められる。

バットマン ビギンズ DVD バットマン ビギンズ

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2007/06/08
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

メゾン・ド・ヒミコ

Photo_13

監督 犬童一心

脚本 渡辺あや

出演 オダギリジョー・柴咲コウ・田中泯・西島秀俊

あらすじ

 ある日、塗装会社で事務員として働く24歳の女性、吉田沙織(柴咲コウ)のもとに一人の若い男性が訪ねてくる。岸本春彦(オダギリジョー)と名乗る男性は沙織が幼いときに家を出ていった父、照雄(田中泯)の現在の恋人だという。有名なゲイバー卑弥呼の二代目を継ぎ成功した照雄は店を畳んで神奈川県大浦海岸近くにゲイのための老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」を建て運営していた。春彦は照雄が癌で死期が近いことを沙織に伝えホームを手伝わないかと誘う。自分と母を捨てた父を許すことができない沙織だが破格の日給と遺産の話しに心動かされホームへとやって来る。

感想

 序盤から独特の空気感があり、ホームの人達もキャラが良くてかなりイイ。柴咲コウがイイ感じにブスな演技をしていて、それは秀逸やったと思う。ただ、オダギリ。美しさとゆう面では十分に画から伝わって来る。彼がいなかったらこの映画が成り立たい。それも解る。でも、脚本的に彼を上手く使えてない。非常に柴咲コウやホームの人達の存在感が強かった。そして卑弥呼。彼の存在感が特に強烈で常に近くにいたオダギリがあまりにも目立たな過ぎや。しかし、そんな居ても居なくてもってゆうポジションながら彼の存在が不可欠と思わせる所はさすがである。

 舞台が海辺って事もあり先ほども述べた独特の空気感がマッチしてる。けども、ところどころイイ感じで来ていた流れをぶち壊すような演出をはさんでたのが残念でならない。終始テンション低めな柴咲コウが「ピキピキピッキー」ってポーズをとるトコは妙な上手さで全然流れを壊してなかったんやけどもディスコでのダンスシーン。これはアカン。今までコツコツと積み重ねてきたモンがイッキに壊れた。で、その後はまたこれまでの空気感に戻ってエンディングまで行く。やったら入れんでもイイのに。終始ゆる~い感じで貫き通して欲しかったな。そして中学生がゲイのホームに興味を持つシーンやけども、あんなんって普通友達には隠しておきたい事ちゃうん?今の今まで嫌がらせばっかしてたのにオダギリに胸倉つかまれて急にってのも何か後付け的な感じがしてならない。

 ストーリーは何かと複雑でパっとは理解出来ないかもしれないけど、所々に見られる綺麗な映像だけで見る価値はある。でも、基本的に好き嫌いがはっきり出る作品やと思う。俺はどちらかとゆうと後者。その作品に何を見出すか。それに限るな。

メゾン・ド・ヒミコ 特別版 (初回限定生産) DVD メゾン・ド・ヒミコ 特別版 (初回限定生産)

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2006/03/03
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年8月20日 - 2006年8月26日 | トップページ | 2006年9月3日 - 2006年9月9日 »