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2006年9月 9日 (土)

コールドマウンテン

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監督 アンソニーミンゲラ

原作 チャールズフレイジャー

脚本 アンソニーミンゲラ

出演 ジュードロウ・ニコールキッドマン・レニーゼルウィガー・ドナルドサザーランド・ナタリーポートマン・フィリップシーモアホフマン・キャシーベイカー

あらすじ

 南北戦争末期1864年。ヴァージニア州の戦場で戦っていた南軍の兵士インマン(ジュードロウ)は重傷を負い病院へ収容される。従軍して3年。インマンにとって、故郷コールドマウンテンと、彼の帰りを待ち続ける恋人エイダ(ニコールキッドマン)だけが心の支えだった。病院でエイダからの手紙を受け取ったインマンは、ついに死罪を覚悟で脱走を図り故郷へ向かう事を決意する。一方インマンの帰りをひたすら待ち続けていたエイダは愛する父の急死という悲劇に見舞われていた。一人では何も出来ず途方に暮れていた彼女の元に流れ者の女ルビー(レニーゼルウィガー)がやってくる。

感想

 南北戦争を元にしたラブストーリー。確かにスケールは壮大。風と共に去りぬの再来と呼ばれるのも解る。でも、内容はベタな純愛であり、この手の作品にありがちなラスト。従軍したインマンと故郷でただ彼の帰りを待つエイダ。この2人にどんな運命が待ち受けているのかは冒頭のインマンが出兵するシーンを待たずして簡単に予想がつく。ようはベタドラマ。でも、この手の作品はそれでも感動してしまうもんなんよな。映画の尺が155分とゆう長さもあって、2人の再会のシーンは待たされた分ダイレクトに感動に繋がった。レニーも納得の演技。アカデミー助演女優賞を獲るだけの事はある。この作品の基幹であるラブストーリーを超越したかの様な存在感を見せてる。でも、おそらく彼女を脚本に加えなくても映画は作れたと思う。戦争とゆうモノの裏で女性がどんな過酷な状況にあったかって事を描きたかったんかな。にしてはメッセージ性が希薄なんです。1回見ていて損はない映画やと思うけど、2回目見たいかって聞かれたら微妙なんよな。際どいラブシーンも出てくるけども、そこは2人の情熱って事でご愛嬌。しかし、この程度でR-15指定とは・・・。

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2006年9月 8日 (金)

ヴェニスの商人

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監督 マイケルラドフォード

原作 ウィリアムシェイクスピア

脚本 マイケルラドフォード

出演 アルパチーノ・ジェレミーアイアンズ・ジョセフファインズ・リンコリンズ

あらすじ

 貿易商のアントーニオ(ジェレミーアイアンズ)は親友のバッサーニオ(ジョセフファインズ)が女相続人ポーシャ(リンコリンズ)と結婚するのに必要な資金を借りるための保証人になる。ところがユダヤ人の高利貸シャイロック(アルパチーノ)は利子は取らない代わり期限内に返済できない場合はアントーニオの肉1ポンドをもらう、という条件を突きつけた。

感想

 シェイクスピアのヴェニスの商人の映画化。アルパチーノの現代解釈で新たなシャイロック像を作りあげた事もさることながら、その演技が実力派揃いの中でも際立っている。他の俳優も演技派と呼ぶに相応しい俳優ばかりなのだが、アルパチーノのオーラの前に消し飛んでしまいそうな勢いだった。まさしく一人芝居。シェイクスピアの作品として考えたら舞台の延長のような作品で中途半端さ極まりない。映画とゆう感覚ではない。あと新釈ヴェニスの商人として考えてもそこまで真新しいものはなく普通といったところでしょうか。

 終始筋が通ってたシャイロック。それを小ずる賢く陥れるのは差別や迫害に他ならない。これもユダヤ人とゆう理由か。それを踏まえてもこの作品を支配していたアルパチーノは素晴しいにつきる。

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Ray/レイ

Ray

監督 テイラーハックフォード

音楽 レイチャールズ

出演 ジェイミーフォックス・ケリーワシントン・クリフトンパウエル・シャロンウォーレン・カーティスアームストロング

あらすじ

 ジョージア州の貧しい家庭に生まれたレイチャールズロビンソン(ジェイミーフォックス)は病弱ながら母アレサ(シャロンウォーレン)によって弟と仲良く育てられてきた。しかし、ある日弟が溺死してしまい、レイも7歳の時、視力を失う。以来、音に光明を見いだしていたレイは1948年、17歳になった時、バスでシアトルへ旅立つ。そこで間もなくピアノの才能を認められはバンドのツアーに参加し、盲目の天才と呼ばれるようになる一方麻薬に溺れ始める。それでも52年にはレコード契約を結び、やがてゴスペルシンガーのデラビー(ケリーワシントン)と運命の出会いを果たす。

感想

  盲目のソウルの神様、レイチャールズの生涯を描いた作品。今までレイチャールズを知らなかった人も知ってる人も見ておいて損はないと思う。ただ、レイ本人も加わり懇切丁寧に作品作りをしているのは伺えるが、彼の人生を追っただけの自伝と言われてもしょうがないんとちゃうかな。それだけ、この手のアーティストの半生的な作品ってどれもこれもが「成功→ドラッグ→克服→ハッピーエンド」の流れで、真新しさがないんよな。この作品でレイを演じたジェイミーフォックスはアカデミー主演男優賞を獲得。アカデミー会員も物真似が好きやな。過去ゴッドファーザーPARTⅡのロバートデニーロが助演男優賞を獲得した時もその演技があまりにもマーロンブランド演じるビトコルレオーネに似てたって理由でやしな。そして今回も似てたな~。それもこれも演技力のなせる技やねんけど、完璧な演技のお手本がある分物真似の域を抜け出せないような気がする。自分なりに演じてしまっても、全然違うやないかい!とブーイングになるやろし。難しいところやな。

 この映画、ところどころ子供時代のカットが織り込まれてるんやけどもそれは良かった。最後母親とレイ(大人)のシーンは演出が上手かったと感じる。152分ある本編のほとんどが歌のシーンってのも観客を飽きさせない効果として一役かってた。良作。

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2006年9月 7日 (木)

ゲーム

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監督 デヴィットフィンチャー

製作 スティーブゴリン

脚本 ジョンブランカトー

出演 マイケルダグラス・ショーンペン・デボラカーラアンガー・キャロルベイカー

あらすじ

 実業家ニコラス(マイケルダグラス)は48歳の誕生日に、弟のコンラッド(ショーンペン)からある招待状をプレゼントされる。半信半疑ながらも「人生が一変するような素晴らしい体験ができる」という文句にひかれCRS社に。それが奇妙なゲームの始まりだった。

感想

 まさしくデヴィットフィンチャーの見てくれる人へのリスペクトが表れた作品や思う。まるで、劇中のニコラスと観客が同一目線に立ったかのような作り。そこが今回監督の一番こだわった所。見る者はニコラスと同じく奇妙な体験をし謎を解いていく。まるで「ゲーム」をプレイしてるかのように。客観視して見てはダメ。あくまでも個人個人に向けたエンターテイメント。そのくくりで考えたら良く出来た作品になってる。

 見た人は一連の流れで最後のオチに目がいってしまいそうなモンやけど、それは監督独自のブラックユーモアってところやな。この作品はオチがどうこうゆうよりも、細かいところの作りこみにあると思う。まず、オープニングタイトル。これはニコラス幼少期の誕生会の映像ってゆうだけの意味じゃなくて話自体に重要な役割を持たせるパズルのピースとなっている。そして、登場人物。

以下ネタバレ注意

ただストーリーだけ見てたら最後「あーあそこに出てた人やな」って思うだけやろ。この映画の緻密でもあり、逆に怖いところがもう一つ。例えば、ニコラスを乗せたタクシーの運転手。普通に見てるだけやったら映画初登場と思うかもしれんけど実は映画序盤空港のシーンでニコラスに話しかけてる。まだある、一回見た人は解るかもしれやんけど結構重要な役どころになる女性。この人、実はコンラッドがニコラスにカードを渡すレストランのシーンにいるのだ。「私は昔、盲目であったが今は見える」って言葉がここにかかっている。ニコラスがいかに人を見ていなかったか。そして観客もいかにその時のニコラスと同じ状態だったか。さらにこの話、ニコラスがCRSに自らおもむくまでもなく「ゲーム」は始まってたって事。まさしくフィンチャーワールドである。これに気付いた時、鳥肌立ったわ。

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ゲロッパ!

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監督 井筒和幸

脚本 井筒和幸

出演 西田敏行・常盤貴子・山本太郎・岸部一徳・長塚圭史・ラサール石井・木下ほうか・塩見三省・寺島しのぶ・奥貫薫・トータス松本・岡村隆史・益岡徹・藤山直美

あらすじ

 数日後収監されることになったヤクザの組長・羽原(西田敏行)には心残りなことが2つ。1つは25年前に生き別れた娘かおり(常盤貴子)との再会。そしてもう1つは大ファンであるジェームスブラウンの名古屋公演に行くこと。しかし、もはや叶わぬ夢。羽原は身辺を整理しようと組員に組の解散を宣言する。彼の心中を察した弟分・金山(岸部一徳)は羽原のために子分の太郎たちに「いますぐジェームスブラウンをさらいに行って来い」ととんでもない命令を下した。

感想

 井筒作品にはどうしても、こてこての大阪を要求してしまうな。そこだけで見たらかなりパンチがたらん。でも、終始痛快で楽しさだけを追求したような作品。。ジェームスブラウンをネタで使った発想はかなり良かったと思うよ。

 ドタバタコメディって言えばそうやねんけど、娘と父との再会を組み込んで若干哀愁漂う作品にしたてあげてるのは評価できる。これと言って何が凄いとかゆう映画やないんやけど気軽にサクっと楽しめるエンターテイメントやな。

 西田敏行が舞台でセックスマシーンを歌うシーンがこの映画の山場らしい。って井筒監督も言ってた。確かに山やな。一番盛り上がるシーン。でも、そんな事ゆうてたらこの映画自体がまるで監督が撮りたかった画を繋いだだけの映画に取られかねないよ。そうゆう観点で見てみたら、正直ネタを見せたいがために後付けでストーリーを付けただけっぽく見えてしまうんよな。監督がテレビに出てとやかくゆうたりしすぎると作品自体の見方も歪んでしまうから控えた方がイイと思うね。

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岸和田少年愚連隊

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監督 井筒和幸

製作 中川滋弘

撮影 浜田毅

出演 矢部浩之・岡村隆史・大河内奈々子・宮迫博之・木下ほうか・宮川大輔・山城新伍・小林稔侍・原西孝幸・山本太郎・秋野暢子

感想

 舞台は1975年大阪・岸和田。井筒作品の中でも1・2を争う傑作ではなかろうか。この作品の素晴しさは大阪弁ならではのセリフの掛け合いにある。それにはまず求められるのが大阪弁の質。どんなオモロい掛け合いであっても似非大阪弁やと面白みが半減してしまう。監督は大河内奈々子にも大阪弁を強要してたのだが、全然上手くしゃべれず設定を東京から来た女の子的な感じに変えたとか。そらそうやろ。それだけ大阪弁は微妙なニュアンスが難しい。それにセリフの質。オモロすぎやで。井筒が一番力を入れたところでもあるんやろな。そのチョイスに脱帽です。

 終始出演者も大阪のお笑い芸人ばっかり。の中で異彩を放つ大御所俳優みたいな。大阪の中でも濃い大阪を知ってなかったらただナイナイが敵と喧嘩ばっかしてるだけの映画に映るかもしれんが、ホンマはそんなモンやない。その雰囲気に独特の哀愁を感じます。でも、やっぱりこの映画の醍醐味は何回もゆうようやけどセリフ。どのセリフを切り取っても名言級である事は変わらない。お笑いってゆう観点限定やけども。お気に入りは「蚤4匹÷2は?」「子鉄1でせいいっぱい」。

岸和田少年愚連隊 DVD 岸和田少年愚連隊

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頭文字[イニシャル]D THE MOVIE

D

監督 アンドリューラウ・アランマック

製作 アンドリューラウ

原作 しげの秀一

出演 ジェイチョウ・鈴木杏・エディソンチャン・ショーンユー・アンソニーウォン・チャップマントー

あらすじ

 豆腐屋を営む父と2人暮らしの高校生・藤原拓海(ジェイチョウ)。彼はガソリンスタンドでアルバイトをしながら、父・文太(アンソニーウォン)のハチロクで豆腐を毎日配達していた。水に浸された豆腐を乗せて走ることで、いつしか完璧なドライビングテクを身につけていた拓海。それは秋名最速の走り屋の異名をとった文太の英才教育だった。そんな拓海も峠攻めのスペシャリストを自負する走り屋たちに次々とバトルを申し込まれる。

感想

 そのままにとはいえ監督といいキャストといい笑ってしまう程インファナルアフェアなのはさて置き、日本の同名漫画を映画化した作品。舞台は日本。登場人物も日本人。なのに日本人は鈴木杏だけで、肝心の彼女すらも広東語。そんなおかしさはあるものの面白い要素の一つって事で。「ラストサムライ」の皆さんも英語しゃべってましたもんね。

 この映画の見所はCGなしのマジのカーチェイス。藤原とうふ店って書かれたパワーのないハチロクでバトルをするあたりは原作ファンからしても楽しみな迫力のシーンだとは思う。それ以外のストーリーも原作にほぼ忠実。忠実って言えば聞こえはいいかもしれんけど、映画作品単体として見た時盛り上がりに欠けるとゆうかなんとゆうか、最初から最後までダレた展開であったのは否めない。で、見所のバトルシーンも、たまに挟む変なカット割やスローモーションが全く効果的に使えてなくて逆に雰囲気を壊してた感がある。にしても、恋の展開くらい映画独自でも良かったんとちゃう?コミックやったらまだしも映画の最後であんな終わり方されたらたまらんやろ。どんなけ主人公ウブやねんな。映画の予告編で見所が完結してしまってる悪いパターンや思います。逆に必見。

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2006年9月 6日 (水)

ニコラスケイジのウェザーマン

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監督 ゴアヴァービンスキー

製作 トッドブラック

脚本 スティーブコンラッド

出演 ニコラスケイジ・マイケルケイン

あらすじ

 人生中盤な男。娘はデブで学校でラクダの足と呼ばれてる。息子は薬物のリハビリ中。妻とは離婚。父親はピューリッツァー賞を受賞した偉大な人間。逆に自分はローカル局の天気予報士。でも資格はない。中途半端に顔が売れてるから心無い奴にファーストフードを投げつけられる。ほんとにうだつが上がらないとはこの事か。大手ニュース番組の引き抜きに合い心機一転頑張ろうとするのだが上手くいかなかった。

感想

 父親が偉大って事の切なさや心苦しさがこれでもかって程詰め込まれてます。見ていたら変に主人公に共感できるとこなんかもあるかも。共感とゆうよりは同情の念の方が強いと思うけど、このニコラスケイジの演技は名演です。最後、父親にかけられた言葉。この為にこの作品を撮ったのか・・と妙に納得。あくまでもコメディってくくりらしいけど、切実なドラマやで。確かにコメディタッチみたいなところもあったけど、かなりシュールな皮肉であったような気がする。笑いよりもため息が出る。コメディってのはこの邦題だけで十分やろ。

 まあ、あえて見るほどの事はないくらいのB級映画やけども、にしたらまあまあなデキやと思う。でも、もう1回見ろ!ってゆわれたら断るかな。

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コラテラル

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監督 マイケルマン

製作 マイケルマン

出演 トムクルーズ・ジェイミーフォックス・ジェイダピンケットスミス・マークラファロ

あらすじ

 独立を考えながらもLAでタクシー運転手を12年間勤め平凡な毎日を送っているマックス(ジェイミーフォックス)。ある晩アニー(ジェイダピンケットスミス)という名の女性検事を乗せ良い雰囲気になり名刺までもらって上機嫌の彼が次に乗せたのは、ある一人の男。ヴィンセント(トムクルーズ)と名乗るその男は多額のチップと引き換えに一晩の専属ドライバーとなり、今夜中に5箇所を回ってもらうように依頼する。最初の目的地に着き彼の帰りを待つマックスだったがヴィンセントの正体がプロの殺し屋である事は知るハズもなかった。

感想

 不幸にもプロの殺し屋を乗せてしまったタクシー運転手が巻き込まれる壮絶な一夜の物語。トムクルーズが本格的な悪役に挑戦した事で有名。まあそんな事は別にどうでも良い。過剰なスターとしてのパフォーマンスで大衆からは低評価やねんけど、真面目に演技をさせたらやっぱり非常に上手い演技をする。ジェイミーフォックスしかり、マン監督の作品に出るにはやっぱり演技力は必須やな。

 マイケルマン監督。これまでLAで多数のロケーションをしてきただけあってそれが色濃く出てる。それに、特筆すべきは夜景。超高解像のデジタルカメラを利用したロスの夜景はつい見とれてしまう程綺麗。

 運命の力なのか、偶然出会った2人の男が一夜にして変わっていく様を描いているんやけど、中でもコヨーテのシーンが巧い。タクシーで走ってる最中、車道を我が物顔で横切っていくコヨーテ。それを見た時、いかに自分がちっぽけであるかをまざまざと悟った瞬間。あそこから2人の顔もグっと変わったしな。そしてまたそこで流れる曲が良い事ったらありゃしない。選曲の面から見ても全編通してセンスの良かったのも高評価。思わずサントラを探しに走ってもうたわ。

 ストーリー的には最後不満やった人が多いかも知れやんけど、あえてのマイケル節炸裂と言ったところだろうか。逆にかなり印象的なシーンに出来上がってました。トムクルーズを期待してる人にはオススメできませんな。まあこれもあえてですけど、物語の黒子の様な感じなので。

「コラテラル」オリジナル・サウンドトラック Music 「コラテラル」オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:サントラ,ザ・ルーツ feat.コーディ・チェスナット,グルーヴ・アルマダ,キャレキシコ
販売元:ユニバーサルインターナショナル
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インサイダー

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監督 マイケルマン

製作 マイケルマン

脚本 エリックロス・マイケルマン

出演 アルパチーノ・ラッセルクロウ・ジーナガーション・クリストファープラマー

あらすじ

 アメリカでの人気報道番組のプロデューサーであるバーグマン(アルパチーノ)のもとに匿名の書類が届けられる。それは、あるタバコメーカーの極秘ファイル。彼はその書類の意味を探るうちワイガンド(ラッセルクロウ)という人物に行き当たる。

感想

 マイケルマン監督の社会派ドラマ。実話をベースに大企業の隠蔽工作を告発する人間達の葛藤の物語。ちなみにこの作品に出てくる人物・会社・団体等、全てが実在します。米CBSの硬派報道番組「60ミニッツ」プロデューサーのバーグマンにアルパチーノ。巨大煙草会社ブラウン&ウィリアムソン社の元幹部で告発者となるワイガンドにラッセルクロウ。アルパチーノはもう言うまでもないがラッセルクロウの役者魂に惚れた。これぞ演技合戦と言ってもいいんではないか。国を代表する大企業を告発するなんて並大抵の勇気で出来る事ではない。幾多の苦難はあるものの自分がやらなければならないとゆう使命。そしてバーグマンには真のジャーナリズムを感じた。決して上辺だけのものじゃない。日本マスコミの薄いジャーナリストらにも手本にして頂きたい。作りモノのストーリーではなくて実話って事が重たさを感じさせる。

 男を撮る男、マイケルマン。大衆向けの作品ではないにしろ皆に見てもらいたい。事細かに非常に丁寧に作られてるのには圧巻。でも内容は非常に重いです。かなり大人向けかと。途中でこの独特とも言える雰囲気に押しつぶされてしまったら、つまらなく感じるかも。

インサイダー DVD インサイダー

販売元:ポニーキャニオン
発売日:2003/11/19
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ヒート

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監督 マイケルマン

脚本 マイケルマン

脚本 マイケルマン

出演 アルパチーノ・ロバートデニーロ・ヴァルキルマー・ジョンヴォイト・トムサイズモア・アシュレイジャド・ナタリーポートマン・エイミーブレネマン・デニスヘイスバート・ザンダーバークレイ

あらすじ

 犯罪のプロ、ニールマッコーリー(ロバートデニーロ)は仲間のクリス(ヴァルキルマー)・チェリト(トムサイズモア)らと現金輸送車を襲い有価証券を奪う。捜査にあたったロス市警のヴィンセントハナ(アルパチーノ)は少ない手掛かりから次第にマッコーリー達へ近づいてゆく。そんなある日マッコーリーは本屋の店員イーディ(エイミーブレネマン)と出逢い次の銀行強盗を最後に堅気になろうと決意していた。しかし決行の時、タレ込みを受け現場に駆けつけたハナ達とマッコーリー一味は壮絶な銃撃戦を繰り広げる。

感想

 男な作品を撮らせたらマイケルマン監督の右に出る者がいない。男とゆうよりは漢か。クールでスタイリッシュそして内に秘めた情熱を感じる。本作アルパチーノとロバートデニーロの競演。共演でなくて競演。注意して見ても気付くかどうか。終始、この両アカデミー俳優は一緒の画面にその顔を共にしていない。相手との掛け合いよりも、より演技力の必要となる手法で撮影し、それがあまりにも自然でもうこれは神の域と言っても過言ではない。それだけでも十分見る価値はあるのだが脇を固める俳優も凄腕の集まり。アシュレイジャドとヴァルキルマーの別れのシーンなんて切なくて切なくて。もう演技を見てるだけで、もうお腹いっぱいである。マイケルマン監督は極力演出やセリフとゆうものを排除しその間や演技・画面の色等で心情の変化を表現するので、玄人好みと言えば玄人好みなのか。セリフのない部分での演技に注目すべき映画なので興行的にみても目立ってヒットした作品がないのがそれを物語ってると思う。

 この作品はマン監督自作のTVムービー「メイド・イン・L.A.」のリメイク。長さはほぼ倍となっており時間だけ見れば長いかもしれないが決してそんな事はない。見所は市街地の銃撃戦って良く聞くけど銃撃はただのサウンドに過ぎず何か見所をあげてくれと言われれば全部と答える。それだけこの作品は作品として一つのまとまりを持っていて素晴しいの一言。この作品を個としてまとめあげるには171分とゆう時間が必要なのだろう。女性にはあまり理解出来ないかもしれないが男の男としての生き方がここにある。かなり渋いです。

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シカゴ

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監督 ロブマーシャル

原作 ボブフォッシー

音楽 ジョンカンダー

出演 レニーゼルウィガー・キャサリンゼタジョーンズ・リチャードギア・クイーンラティファ・ジョンCライリー・ルーシーリュー

あらすじ

1920年代シカゴ。スターを夢見るロキシー(レニーゼルウィガー)はキャバレーの専属歌手ヴェルマ(キャサリンゼタジョーンズ)のステージを憧れの眼差しで見ていた。そんなある日ロキシーはショーに売り込むとの約束を守らなかった愛人と諍いを起こし撃ち殺してしまう。逮捕され留置所に送られたロキシーはなんとヴェルマと出会う。彼女は不倫した夫と妹を殺した罪に問われていた。しかし、マスコミ操作に長けた敏腕弁護士ビリーのおかげで巷では一躍スター扱い。ロキシーも同じ手段でヴェルマ以上の注目を浴びようとビリーを雇おうとするのだが。

感想

 ボブフォッシー作のミュージカルを映画化。アカデミー賞6部門制覇するほどの作品ではないとは思うが、かといって面白くない訳でもない。どっちかってゆうたらブラックコメディーになんのかな。良い人間として見ていたら「こいつら人間として何やねん」って事ばっかや。実際に罪を犯した人が無罪になって無実の罪の人間が死刑になってる。まあ細かく考えだしたらアカンな。やからブラックコメディーエンターテイメントミュージカルとして気楽に楽しまなくちゃな。その点から見たら出来はかなりイイと思う。あくまでも舞台で見るミュージカルじゃなくて映画やねんからところどころ簡単な説明だけでわざわざ歌う必要がない所はあったけどもな。リチャードギアのタップダンスも上手いし、ミュージカル出身なキャサリンゼタジョーンズの歌や踊りも見てて安心感がある。それにレニーゼルウィガー。彼女は映画「コールドマウンテン」に出演したいが為に本作出演OKしたんよな。ようはズブの素人。にしたら練習でダンスはかなりな出来栄えになってたし歌も上手かったから及第点はあげれる。でも、ところどころダンスに必死で顔に余裕が全くなく、めっちゃ不細工なっててんけどアレはどうなの?例えばラストのシーン。これなんか隣でキャサリンが踊ってるってのもあってかなり目立ってたで。まあこれでイイんなら何もゆわんけどさ。

 この作品、イロイロ出演者がいる中で殊勲賞はジョンCライリー。彼のセロファンはこの映画の中でも一番の見所やと思います。そこだけでも必見。

シカゴ スペシャルエディション DVD シカゴ スペシャルエディション

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インファナル・アフェアⅢ 終曲無間

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監督 アンドリューラウ・アランマック

製作 アンドリューラウ

脚本 アランマック

出演 アンディーラウ・トニーレオン・レオンライ・ケリーチャン・アンソニーウォン・エリックツァン・チャップマントー・ショーンユー・エディソンチャン

あらすじ

 あの出来事から10ヵ月後。一時的に庶務課への異動したのち内務調査課へと戻ってきたラウ(アンディーラウ)。警察官として生きる道を選んだ彼は事件以来、自らの手で警察内部にいる残りの潜入マフィアを次々と始末してきた。一方で彼は、生まれたばかりの赤ん坊を連れて自分のもとを去ったマリー(サミーチェン)と離婚危機にあった。そんなさなか、彼の前には新たに保安部のエリート警官ヨン(レオンライ)が現われる。ラウはヨンに対し潜入マフィアとしての疑いを抱き身辺を調べ始める。

感想

 Ⅰの10ケ月後の物語。本作、Ⅲの存在意義が「謎が全て明かされる」って事やねんって。何それ。製作サイドが勝手に謎に祭り上げてるだけであって、それすっ飛ばしたところで誰も何も言わんと思う。それだけ、過去2作品の謎ってゆう部分に重点を置きすぎてⅢの内容がぼやけてしまっている。イイ感じでトントンと来てたのに残念でならない。内容自体は十分理解できる。ラウの正義として生きたいってゆう葛藤や、自分が実はマフィアであるとゆう引け目、その苦悩。確かに良いストーリーを作ったってのは伝わって来る。でも演出に懲りすぎた故に観客にダイレクトに伝わりにくくなってる。これじゃあ蛇足と言われても仕方がない。期待が大きかっただけにテンぱったのかな。

 でも、オープニングタイトルを含め始まってからそこまでの演出はかなり良かった。かなり期待の持てそうな内容なんかなと思わずわくわくしてしまう。しかし冒頭の出来が良すぎるから後々たるんでいったんやなってのは言い訳にもならない。

インファナル・アフェアIII 終極無間 DVD インファナル・アフェアIII 終極無間

販売元:ポニーキャニオン
発売日:2006/07/19
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インファナル・アフェアⅡ 無間序曲

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監督 アンドリューラウ・アランマック

製作アンドリューラウ

脚本 アランマック

出演 エディソンチャン・ショーンユー・アンソニーウォン・エリックツァン・チャップマントー・カリーナラウ

あらすじ

 1991年香港マフィアの大ボス、クワンが暗殺される。しかし配下のボスのひとりサム(エリックツァン)だけは造反を画策する4人のボスたちをよそに静観を続ける。実はこの暗殺、サムの出世を願う妻マリー(カリーナラウ)が夫に黙って手下のラウ(エディソンチャン)へ命じたものであった。そんな彼女に恋心を抱くラウはやがて、サムによって警察学校へ送り込まれる。一方、組織犯罪課のウォン警部(アンソニーウォン)は、クワンの子供であることが発覚し警察学校を退学処分になったヤン(ショーンユー)を組織へ潜入させる。こうしてラウとヤンの2人は1992年気づかぬうちに互いの人生を交差させてゆく。

感想

 この作品はⅠの時間軸を過去に戻し、若かりしラウとヤンがいかに潜入するかを描いている。当然演じる人物は違う。まあ当然か。同じ警察学校にいたのに10年後お互いが見て気付かないんやから。10年でそれ相応に成長する必要があったんやな。にしても、イイ俳優さん。若いのにイイ演技をしはる。でも、このⅡは基本、ラウとヤンにスポットを当てつつもウォン警部とサムの作品にしたと言っても過言ではない。内容的にも香港の黒社会を舞台にばりばりゴッドファーザーを意識した作り方をしてる。ストーリーもありがちで誰でも想像できるような安易なモノやない。どうしても過去を描く場合、その次にⅠがあるから内容を読まれ易いんやけども、そこんとこもちゃんと考慮して深く作ってるってのがまざまざと感じられる。濃い内容を2時間におさめるってゆうのもあって全体的にテンポが早く序盤にキャラが出すぎで説明不足感がある。映画に目が慣れてない人は意味解らんまま話が進んで行ってしまうんやないかな。でも、細かい演出を抜いた事によって、普通はせわしなくなってただ忙しいだけの映画になるんやけど、逆に画面に重々しさが出てきて効果的に雰囲気に活かされてる。それだけ演者の演技力が必要にもなるんやけど、これには参った。

 Ⅰで光を放っていたウォン警部の演技や過去もしっかりと堪能出来るし、影が若干薄い感のあったサムもかなりアツい演技を見せてる。香港返還ってゆう時代背景を使ったってのもあって、かなり堪能度合いの高い作品に仕上がってる。

インファナル・アフェアII 無間序曲 DVD インファナル・アフェアII 無間序曲

販売元:ポニーキャニオン
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インファナル・アフェア

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監督 アンドリューラウ・アランマック

製作 アンドリューラウ

出演 アンディラウ・トニーレオン・アンソニーウォン・エリックツァン・エディソンチャン・ショーンユー・サミーチェン・ケリーチャン・チャップマントー

あらすじ

 1991年ストリート育ちの青年ラウ(エディソンチャン)は香港マフィアに入ってすぐ彼の優秀さに目を付けたボスによって警察学校に送り込まれる。一方、警察学校で優秀な成績を収めていた青年ヤン(ショーンユー)は突然退学となる。彼はウォン警部(アンソニーウォン)に能力を見込まれマフィアへの潜入を命じられたのであった。やがて2人の青年は、偽りの身分の中で実績を積みそれぞれの組織で重要なポストを与えられていく。そして10年後、警察はヤン(トニーレオン)から大きな麻薬取引の情報を受け取る。しかし警察の情報はラウ(アンディラウ)によってマフィア側に流されていた。検挙も取引も失敗に終わったことで、警察、マフィアの双方がスパイの存在に気づく。

感想


 前置きは長いが、そこから物語がいよいよ面白くなってくる。緊張感溢れるお互いの腹の探り合いはもとより、本作が素晴しいのは潜入したラウとヤンの苦悩が描かれている点だ。シリーズ三部作って事もあり、まだ2人にとって核となる出来事しか描かれてないが、この作品はこれ単体だけでも十分その世界に引き込まれ面白い。ハリウッドが史上最高額でリメイク権獲得するのも解るな。リメイクしたところでって所詮は香港版を見ていないアメリカ人向けって感じはするんやけども。Ⅱ・Ⅲを見る上でこの作品は欠かせないが結構細かいところまで突っついてくるから軽く流し見してるだけやと後々楽しめなくなる。

 皆さん演技がお上手で。トニーレオンの渋さと言ったらこれまでにないくらい格好イイけども、中でも一番光ってたのがウォン警部役のアンソニーウォン。彼の演技はヘビー級ボクサーのパンチみたいに重いね。出番は結構少ないけども凄いよ。にしてもアンディラウがラウってゆう役やし名前が安易やね。覚えやすいからイイんやけどさ。

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SAW2

Photo_20

監督 ダーレンリンバウズマン

脚本 リーワネル・ダーレンリンバウズマン

出演 ドニーウォルバーグ・ショウニースミス・トビンベル・ディナメイヤー・エリックナドセン

あらすじ

 元々は荒くれ刑事で今は内勤に甘んじているエリック(ドニーウォルバーグ)。ある日、彼は猟奇的連続殺人犯ジグソウを執拗に追う女刑事ケリー(ディナメイヤー)に呼び出され凄惨極まりない殺人現場に立ち会う。その残忍な手口からジグソウの仕業と思われた。しかも死体はエリックが使っていた情報屋。犯人が現場に残したヒントからエリックはアジトを推理。SWATチーム・ケリーと共に急行する。案の定、そこにいたジグソウが。あっけなく捕まったジグソウだったが、それはジグソウが仕掛けた新たなゲームの始まりに過ぎなかった。その部屋に設置されていたモニターには、どこかの部屋に監禁された男女8人が写っており、その中にはエリックの息子ダニエルも閉じこめられていた。

感想

 SAWの続編。まあこうなる事は見る前から解ってたけど、完全な期待外れですわな。確かにキモい度はアップしてる。見てて痛いもん。手首に刃がくい込むところなんかさ。でも、結局のところこの映画が何したってゆうたらそれだけのような気がする。前作同様ラストのオチが見所になってるんやけど、舞台が大掛かりになりすぎて見てる者にとったら登場人物に移入する暇なくオチ見せられてどう驚けとゆうんだい?って感じ。出てくる人間が多すぎるわ。それに、観客はどうしてもラストのオチどうなるんやろ~って考えながら見る訳やんか。冒頭見てたらオチが一つしか思いつきません。バレバレやん。そっからもう一ひねりきかしたオチを用意してるんやったら名作になるんやろうけど、前作で犯人の意図みたいなモンはバレてるんやから同じ様に作ったんじゃあインパクトに欠けるってゆわれても仕方がないな。このシリーズでⅢも出るみたいやねんけど、どう作る?Ⅱで期待を落としておいてⅢで驚愕みたいな事を期待してるよ。そうでなきゃタダのスプラッター映画だ。

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SAW

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監督 ジェームズワン

原案 ジェームズワン・リーワネル

脚本 リーワネル

出演 ケイリーエルウィズ・リーワネル・モニカポッター・ダニーグローヴァー・トビンベル・ショウニースミス

あらすじ

 薄汚れた広いバスルームで目を覚ました2人の男、ゴードン(ケイリーエルウィズ)とアダム(リーワネル)。彼らはそれぞれ対角線上の壁に足首を鎖で繋がれ閉じ込められていた。2人の間には拳銃で頭を撃ち抜かれた自殺死体。他にもテープレコーダー・マイクロテープ・一発の銃弾・タバコ2本・着信専用携帯電話・2本のノコギリ。状況がまるで呑み込めず錯乱する2人に「6時間以内に目の前の男を殺すか2人とも死ぬかだ」というメッセージが告げられる。その頃タップ刑事(ダニーグローヴァー)はジグソウを追っていた。ジグソウが仕掛ける残忍なゲームで次々と被害者が出ていた。

感想

 ゲーム感覚のソリッド・シュチュエーション・スリラー。多分、まずオチを思いついてそれに肉付けしていったんやろね。でもその割には良く出来てる。よく、この映画は細部が全然詰められてないからアカンってゆう話を聞くけど、もっと細部まで見てたらそんな事ないんが良く解る。一応観客に噛み付かれる事想定してありえなさを消す伏線を描いてるんやから、ちゃんと見ないとね。この映画はオチがどうこうってゆうよりも、自分が当事者になったような感覚で見る作品やな。そもすればオチが活きてくる。まあ製作者サイドからしたらそんな事は考えてないやろけどな。もっと、アダムに感情移入出来るような作りにした方が良かったんやと思う。R-15指定くらってるしキモいシーンが出てくるんやと思ってたけどそないでもなかった。低予算映画にしてはかなりな上位ランクな作品ではなかろうか。

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エターナルサンシャイン

Photo_18

監督 ミシェルゴンドリー

脚本 チャーリーカウフマン

出演 ジムキャリー・ケイトウィンスレット・キルスティンダンスト・イライジャウッド・マークラファロ・トムウィルキンソン

あらすじ

 バレンタインデーを目前にしたある日ジョエル(ジムキャリー)はある手紙を受け取る。そこには、最近ケンカ別れした恋人クレメンタイン(ケイトウィンスレット)について「クレメンタインはジョエルの記憶を全て消し去りました。今後、彼女の過去について絶対触れないようにお願いします。ラクーナ社」と書かれていた。失恋のショックもある中、立ち直れないジョエル。そして彼も、彼女の記憶を消すことを決意し、ラクーナ社を訪れる。そこでは一晩寝ている間に脳の中の特定の記憶だけを消去できる施術を行なっていた。

感想

 まずこの映画に言える事は脚本がいい。非常に難解で、この手の映画を見慣れてない人はストーリーについていけないかもしれないが、よく練られてると思う。冒頭はちんぷんかんぷんかもしれないが最後に近づくにつれパズルのピースがピタっとはまっていき、徐々に作品の凄さが伝わって来る。そして、演出。記憶の中を辿って行くってゆうのを基盤に置いてるから、この演出はかなりそれを反映してて素晴しいんやけど、見る人によっては解りづらいと感じる人もいる。そこでクレメンタインの髪の色をイロイロ変える事によって、見てる人に時間軸をしっかり辿らせる効果もあわせ持たせている。しかもクレメンタインの性格がかなりぶっ飛んでるってのもあってそれに不自然さを感じない。これだけでも良く練られた作品であると言える。

 それに使ってる曲のチョイスもGOOD。映像と音とが上手く一体になってるのは拍手もの。その音楽の効果も相まって、人間個人それぞれの頭の中に存在する記憶とゆうモノを舞台にしてる、例えば小学生の頃の夢を見たのに中学生の頃の友達が出てくるみたいな不確かでふわふわした存在であるってゆう感じを上手く映像化する事に成功してる。

 今確かにつらいかもしれない。でも忘れていた記憶は確かに頭の中に存在していて、それが素晴しいモノであるかもしれない。ジョエルも昔、クレメンタインと過ごした素晴しい記憶を残しておきたいと記憶の中でもがくのだが・・・さて、どうなるか。最後ジョエルに待ち受けるほっこりするような結末とは。

エターナル・サンシャイン Music エターナル・サンシャイン

アーティスト:サントラ,E.L.O.,ザ・ポリフォニック・スプリー
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スチームボーイ

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監督 大友克洋

原案 大友克洋

脚本 大友克洋

声の出演 鈴木杏・小西真奈美・中村嘉葎雄・津嘉山正種・児玉清・沢村一樹・斉藤暁・寺島進

あらすじ

 舞台は世界初の万国博覧会を控えた19世紀半ばのイギリス。発明一家スチム家に生まれた13歳の少年レイ(鈴木杏)は、研究でオハラ財団からアメリカに招かれている父エディ(津嘉山正種)と祖父ロイド(中村嘉葎雄)の帰りを待ちながら自ら大好きな発明に精を出す毎日。ある日レイのもとにロイドから謎の金属ボールが届く。オハラ財団の使者を名乗る者たちがそのボールを奪いにやって来た。レイはボールを抱えて逃げるが、結局捕まってしまう。そしてレイはアメリカにいるはずの父と出会い、ボールの秘密を明かされる。

感想

 「AKIRA」の大友克洋監督が製作期間9年、総製作費24億円を投じて製作した長編第2作目。蒸気機関の発明で繁栄を極めたイギリスで世紀の発明「スチームボール」の兵器への悪用を阻止することを託された少年レイの物語。ジャンル的には冒険ファンタジーになるんかな。AKIRAと違ってサクっと見れる作品に仕上がってる。ストーリーに科学が持つ危険をテーマに入れてたけどメリハリがなくて途中中だるみする箇所が何箇所かあったがアニメとしては決して悪くない。特筆すべきはそれを補って有り余る程の映像。マニアックなまで精巧に描かれた蒸気の描写や蒸気機関の動き、画の密度が高すぎて逆に目が疲れるくらいのクオリティー。それだけでも一見の価値はある。声優への不満が多い作品かもしれないが、確かに違和感は感じるものの気にならないといえば気にならない。この作品の音楽もかなり映像とマッチしていて盛り上がりに一役かっている。惜しいのはストーリーだけって言っていいんやないやろか。でも、これで逆にストーリーがしっかりしててメッセージがバンっと伝わって来るような作品であったら逆に方向性が違う作品になってたかもしれやんし、コレはコレで。

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APPLESEED

Appleseed

監督 荒牧伸志

原作 士郎正宗

プロデュース 曽利文彦

音楽 Boom Boom Satellites

声の出演 小林愛・小杉十郎太・松岡由貴

あらすじ

 西暦2131年、世界中を巻き込んだ非核戦争は人類に大きな爪痕を残し終結。そんな荒廃した世界の中で唯一の希望は、最後の理想郷「オリュンポス」。しかし、その人口の半分はヒト社会の安定を目的に造られたクローン人間「バイオロイド」が占めていた。戦争を戦った女性兵士デュナンナッツ(小林愛)は、ある日突如捕獲され「オリュンポス」に連行される。目を覚ました彼女の前に現れたのは元恋人ブリアレオス(小杉十郎太)。しかし彼は戦争で重傷を負った体の大半が機械化されており面影はなかった。

感想

 「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の原作者である士郎正宗の「アップルシード」を世界初の3Dライブアニメで映像化。セル画タッチのキャラクターが縦横無尽に駆け回るところなんかこの作品ならではやけども、まだ動きが若干違和感を感じる。出てくる女性キャラクターもヲタクの域を抜きん出てない。世界に発信する事が目的としての作りでは上手いとは思うが、日本でいくらヲタクの地位が向上したとは言え現実味とゆう部分では無いに等しい。ストーリーも人間とバイオロイドの共存をテーマに描いてはいるが、どうしても迫力のあるアクションシーンに頼りすぎてるのでイマイチであるのは否めない。でも、終始映像とゆう点から見てみるとここまで来たかと、そのクオリティーに驚かされるばかり。音楽もBoom Boom Satellites。かなり良かった。ただあまり効果的に使われてないのが残念。まとめて言えば、それぞれが持つポテンシャルは良い物を持ってるのにそれを融合させた時に上手くいかなくなる、連携の悪いドリームチームみたいな作品。見るには値するけど、そこ止まりになってしまうな。どうしても。

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