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2006年9月23日 (土)

かげろう

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監督 アンドレテシネ

原作 ジルペロー

音楽 フィリップサルド

出演 エマニュエルベアール・ギャスパーウリエル

あらすじ

 第2次大戦下のフランス。未亡人オディールは子供2人と共に戦火を逃れていた。その道中、車が爆撃を受け足を無くしてしまうが17歳の青年の導きで辿り着いた森の奥の安全な屋敷で一緒に避難生活を送る。

感想

 話の内容もさる事ながら妙な緊張感で満たされたその画は見ていて面白い。の分ラストはあえてあっさりと終わらせてる。タイトル同様、まるでかげろうの様に。おおよそ人の役に立てない人生を歩むはずだった少年が避難生活とゆう形で彼女らに出会った事により少なからず役に立てた。そして、そんな少年の存在もまるでかげろうの様に・・・。エマニュエルベアールもどことなく影の漂う未亡人を見事に演じきってる事もあるものの、その感じを映画の前面に押し出さず、非常に自然な感じで配してたことによりギャスパーウリエルの良さや作品自体の雰囲気にもイイ影響を与えてた。

 ただ、パッケージのようなシーンはあるにはあるが大よそそんな映画ではない。印象的なシーンでもあるんやけど、前面に押し出すのもどうなんやろか?と思う。何も知らずにパッケージだけで借りて見たらがっかりするかもな。でも内容がイイから良い裏切られ方される事になるんとちゃうかな。オススメ。

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アレックス

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監督 ギャスパーノエ

脚本 ギャスパーノエ

編集 ギャスパーノエ

出演 モニカベルッチ・ヴァンサンカッセル

感想

 ある男を探してゲイクラブへ押し入る2人組。ゲイの連中に取り囲まれた彼らはひとりの男に凄惨な暴力を加える。発端はなんだったのであろうか。

感想

 婚約者をレイプされた男の復讐劇を時間を逆行する形で描いた作品。逆です。エンドロールが一番最初に入ります。文字も逆です。そして時間軸も逆。モニカベルッチが体当たりで演じたレイプシーンや暴力シーンが賛否両論で途中で席を立つ人も多かったみたいだ。まあそうだろうな。かなり酷いとしか言い様のない描写やったしな。でも、事件が起こる前は幸せな2人やった訳。そのシーンがなんともほっこりする感じを生み出している。さらに時間軸を逆にした事によってそれがラストシーンとなる。その美しさには脱帽。ただ無駄に逆にした訳ではなく逆行であるからこそ生きる映画。考えて作られてる感はまざまざと感じられた。ラストまで見たらホッと出来るがそこまで耐える事が出来るかは疑問である。事実冒頭のゲイクラブでのレイプ犯への復讐のシーン。カメラはグルグル回るし音楽はグルングルンしてるし、見てたらまるでトランス状態。気持ち悪くなります。冒頭だけでこうやねんから・・・。これは繰り返しは見れないな。見るときはそれなりの覚悟を。

アレックス DVD アレックス

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2004/11/25
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2006年9月17日 (日)

恋愛適齢期

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監督 ナンシーマイヤーズ

脚本 ナンシーマイヤーズ

音楽 ハンスジマー

出演 ジャックニコルソン・ダイアンキートン・キアヌリーブス・フランシスマクドーマンド・アマンダピート・レイチェルティコティン

あらすじ

 ハリー(ジャックニコルソン)は未だに30歳以下の女性としか付き合ったことがない63歳の独身。ある時、彼は若い女性マリン(アマンダピート)と海辺に建つ彼女の母親の別荘で過ごしていた。そこへマリンの母エリカ(ダイアンキートン)がやって来た。エリカは人気劇作家でバツイチの54歳。自分よりも年上の男と付き合う娘に面食らうも当人同士の問題と口出ししないことに。そんな時、突然ハリーが心臓発作で倒れてしまう。大事には至らなかったものの、しばらくは安静にしてなければならない。エリカは仕方なくハリーの健康が戻るまで看病することにした。

感想

 大人向けのラブコメ。若い女性にしか興味のない63歳の独身男。人気劇作家バツイチ女性。そんな女性に恋をした青年医師。そんな3人の恋愛模様。ジャックニコルソンとダイアンキートンなんてその演技を見るや自然すぎてすんなりと入って来る。映画の内容自体はいたって普通なのに、128分という時間を感じずイッキに見れてしまうのは、その演技の上手さに他ならないだろう。キアヌリーブスが久々の助演で主演の2人を支えてるだけの役に甘んじてるのは逆に新鮮さを感じる。そして、ダイアンキートン。50代後半にしてヌードを披露するその意気込みにはアッパレ。恋愛映画といえば若い2人がってのが主流みたいになってるけど、熟年カップルの会話は言葉の引き出しも多くて見ているだけで楽しめる。見て損はしない作品やな。でも、ヌードのシーンは必要性があったのかい?

DVD 恋愛適齢期

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2007/09/07
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スワロウテイル

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監督 岩井俊二

脚本 岩井俊二

撮影 篠田昇

助監督 行定勲

出演 三上博史・Chara・江口洋介・伊藤歩・渡部篤郎・桃井かおり・山口智子・大塚寧々・ミッキーカーティス・渡辺哲・塩見三省・小橋賢児・浅野忠信

感想

 むかしむかし 円が世界で一番強かった頃 その街は移民たちであふれ まるでいつかのゴールドラッシュのようだった 円を目当てに円を掘りに来る街 そんなこの街を移民たちはこう呼んだ”円都(イェンタウン)” でも日本人はこの名前を忌み嫌い 自分たちの街をそう呼ぶ移民たちを”円盗(イェンタウン)”と呼んで蔑んだ ちょっとややこしいけどイェンタウンというのはこの街とこの街に群がる異邦人のこと がんばって円を稼いで祖国に帰れば大金持ち 夢みたいな話だけど何しろここは円の楽園・・・イェンタウン そしてこれはイェンタウンに棲むイェンタウンたちの物語。

 とゆうナレーションで始まる本作。見たら解ると思うが賛否両論なのもうなずける。そもそも異質なこの設定。そして登場人物が話す言葉も独特そのもの。日本語・英語・広東語が混ざっていて何とも変てこ。これがすんなり受け入れられない人はまず脱落するんとちゃうかな。そして、無駄に長いグリコのライブシーンとか。岩井俊二監督といえばコレって所やねんけど、まあ中だるみするわな。これで正直この映画何やねん?ってなるのは明白やし。でも、結局のところそんな事はどうでもよくイイ映画なんですよ。何がそんなにイイ映画なのか?そればっかりは見る人の感性に合うか否か。それに限ると思う。にしても、岩井監督は演技の下手な人を上手く撮る達人やな。Charaなんて見てたら演技と呼べるモノではないのに言語が特別なモノであるって事もあいまってイイ感じに見えてしまう。何回でも繰り返して見たい映画。

スワロウテイル 特別版 DVD スワロウテイル 特別版

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発売日:2000/11/15
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ザ・ロック

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監督 マイケルベイ

製作 ドンシンプソン・ジェリーブラッカイマー

製作総指揮 ショーンコネリー

出演 ニコラスケイジ・ショーンコネリー・エドハリス・マイケルビーン・デビットモース・クレアフォラーニ・ジョンスペンサー・ザンダーバークレイ

あらすじ

 国の為に戦い戦死した兵士たちに敬意を表さない軍に絶えかねたハメル准将(エドハリス)がVXガスミサイルを武器に脱出不可能と言われていたアルカトラズ刑務所に観光客を人質にして立てこもる。ミサイルの標準はサンフランシスコ。身代金1億ドルを要求。FBI科学兵器処理班グッドスピード(ニコラスケイジ)は緊急招集を受け、SEALのチームへの参加を命令される。が、刑務所内は複雑。そこで、唯一アルカトラズを脱走した囚人メイソン(ショーンコネリー)に案内役を頼む事になる。

感想

 マイケルベイ自身2本目の監督作品って事もありかなり細部を見ていると、おいおい!的な所が多々ある。フェラーリのガラスが割れてたのに次のシーンでは元に戻っていたりクラッシュした瞬間、車の車種が変わってみたり。そんな事は置いといても十分アクションとしては楽しめる。この作品はそこだけじゃなくて人間ドラマも描いている所がイイ。エドハリス演じるハメルはあくまで戦死した兵士の為を思って行動している。だから子供を人質にする事もなく極力人を殺す事を避けている。悪役になりきれない悪役と言ったところだろうか。ショーンコネリー演じるメイソンも元英国諜報部員でアメリカが隠している秘密を収めたフィルムを手に入れるが当時のFBI長官フーバーに国籍を取り上げられ意味なく幽閉されてた。彼にはアメリカにもう大人になる娘が一人いて彼女に会うためこれまで警備厳重な刑務所を脱獄してきたのだ。ニコラスケイジ演じるグッドスピードは研究室で試験管を振る毎日の平凡なビートルズマニア。恋人のカーラは妊娠中。現場の経験がない彼がサンフランシスコを守るためにチームへの同行を余儀なくされる。そんな彼らが織り成すドラマ。アクションうんぬんは抜きにしても最後は何か良い気持ちにしてくれる事だろう。

 今やハリウッドのヒットメイカーとまで呼ばれるジェリーブラッカイマー。その相棒であるドンシンプソンの遺作になったこの作品。顔の整形や自傷行為を繰り返して精神的に病んでた部分は多々あったと思うが才能ある人の死は痛いとしか言いようがなく残念である。

ザ・ロック 特別版 DVD ザ・ロック 特別版

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パピヨン

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監督 フランクリンJシャフナー

原作 アンリシャリエール

原作 ダルトントランボ

音楽 ジェリーゴールドスミス

出演 スティーブマックィーン・ダスティンホフマン

感想

 胸に蝶のイレズミがある事からパピヨン(スティーブマックィーン)と呼ばれるようになった無実の罪で投獄され13年もの間執拗に脱獄を試みた男の話。

 本作は実話小説を元にした作品であり、当時としては破格の製作費40億円をかけて作られた事でも有名。大脱走のマックィーンとは一味も二味も違い、自由にかける執念みたいなモノがアリアリと見て取れる演技はそれこそ鬼気迫るモノがある。ダスティンホフマンの演技は語るまでもなく流石の一言。演出自体は中だるみが激しく最後にポンポンと詰めただけって感じは否めない。でも、今なお名作の呼び声高く飽きずに見れるのはやはり2人の演技あってこそ。この作品を見て生きていく事の大変さや自由を得る為の覚悟みたいなモンを感じれたら見た価値があるって事ではないであろうか。無二の親友ルイドガ(ダスティンホフマン)との固い絆もしかり、果たして脱獄してパピヨンは自由に羽ばたけたのであろうか。。。

パピヨン-製作30周年記念特別版- DVD パピヨン-製作30周年記念特別版-

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大脱走

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監督 ジョンスタージェス

脚本 ジェームズクラヴェル

出演 スティーブマックィーン・ジェームスガーナー・リチャードアッテンボロー・ジェームスコバーン・チャールズブロンソン・デビットマッカラム・ハンネスメッセマー・ドナルドプレザンス・トムアダムス

感想

 脱出不可能といわれてたドイツ捕虜収容所から連合軍捕虜が大量に脱走した実話を元にした映画。

 脚色が秀逸で見せ場と呼ぶに相応しい山の連続であり、見る者を飽きさせない娯楽大作に仕上がっている。さらに、コレこそオールスターと言わんばかりのキャスト達。豪華とはこの事をゆう。これで心踊らない訳がない。無条件で見入ってしまう。テーマ曲も本作にピッタリで聞いてて心地良い。しかし、これだけの作品でもやっぱりスティーブマックィーンだろう。マックィーン演じるヒルツは一旦脱走したのに自ら戻って来てみたり、独房の中でひたすらこだまするキャッチボールの音。格好良すぎるじゃねえか。3時間弱ある本編も全然長くは感じず見入ってたらあっとゆう間。そしてラスト、ヒルツに不敵とも言える男の格好良さを見た。名作と呼ぶのもおこがましい程の名作である。

大脱走 DVD 大脱走

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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時をかける少女

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監督 大林宣彦

製作 角川春樹

原作 筒井康隆

音楽 松任谷正隆

出演 原田知世・高柳良一・尾美としのり・岸部一徳・上杉謙

あらすじ

 高校生の芳山和子(原田知世)は同じ情景を何度も体験していることに気付く。彼女のその能力は、かつて理科実験室でかいだラベンダーの香りに秘密があることが判明する。

感想

 筒井康隆原作の「ラベンダーの香り」を映画化。タイムリープの能力を得てしまった女子高生、芳山和子の物語。1983年公開作品って事もあって今見たらかなり時代を感じてしまうかも。映像表現もかなり稚拙でやはりこの時代にはこれが限界なのかなと感じてしまう。主演の原田知世はこの映画が映画初出演って事もあったのか、どうなのかは知らないがアイドル映画らしく、その演技は大根真っ只中。ヒドいってもんじゃあない。彼女だけがヒドかったらまだ、言い様があるんやけど、この八百屋には大根しか売ってないのか?って突っ込みたくなる程皆さん大根振りを発揮なさってた。かろうじて見れたのは岸部一徳だけか。まあ演技に関しては目をつぶれるとして、せっかくタイムリープの能力を得たのにほとんど使ってないじゃないですか。これは演技どうこうの問題じゃないな。全く盛り上げに欠けるとゆうか何とゆうか。でもテレポーテーションを使ってきたのには笑った。尾道を舞台としたのは褒められるところやけどさ、最後の理科室へのタイムリープの演出。見てるこっちが恥ずかしい。何てしょぼい、訳の解らない演出なんだ。逆に面白いぞ!ある意味ぶっ飛んだ感があるから逆にこうゆう作品って良かったりする。

 この映画の最後のシーンを見てふと思った事。本作と2006年公開のアニメ版「時をかける少女」を組み合わせたらまるで「バタフライエフェクト」そのもの。全く違うと言えば全く違うしとやかく言う事もないけど、「バタフライエフェクト」を見た事がある人は「時かけ」に対してイメージしやすいんとちゃうやろか。本作をリアルタイムで見て思い入れのある人はアニメ版よりもこっちかもしれないし、アニメ版に思い入れがある人は本作がしょぼく見えてしまうかもしれないが、それぞれの好みでもあるし両方とも中々の作品や思う。

時をかける少女 DVD 時をかける少女

販売元:PI,ASM/角川書店
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時をかける少女

Photo

監督 細田守

原作 筒井康隆

脚本 奥寺佐渡子

主題歌 奥華子

声の出演 仲里依紗・石田卓也・板倉光隆・原沙知絵

あらすじ

 元気な高校2年生、紺野真琴(仲里依紗)は、優等生の功介(板倉光隆)とちょっと不良な千昭(石田卓也)といつも3人でつるんで野球ばかりしている毎日を送っていた。そんなある日の放課後、真琴は理科準備室で突然現れた人影に驚いて転倒してしまう。その後、修復士をしている叔母・芳山和子(原沙知絵)のもとへ自転車で向かっている途中ブレーキの故障で踏切事故に遭ってしまう。死んだと思った瞬間、真琴はその数秒手前で意識を取り戻す。その話を和子にすると和子は意味ありげに、それは「タイムリープ」といって年頃の女の子にはよくあることだと言う。最初は半信半疑であったが、いつしか使い方を覚えて些細な問題でも簡単にタイムリープで解決しだす。そんなある日、真琴は千昭から突然の告白を受ける。3人の友情がいつまでも続くと思い込んでいた彼女は、動揺のあまり、タイムリープで告白そのものをなかったことにしてしまう。

感想

 過去に遡ってやり直せる「タイムリープ」という能力を身につけたヒロイン真琴の物語。過去、原田知世主演で「時をかける少女」は映画化されている。その原田が演じた芳山和子も本作に登場する。舞台設定は実写版の20年後。かと言ってリンクしてるのは芳山和子の存在とタイムリープという設定だけで2つの作品の辻褄を考えるのは無駄で全く新しい作品となっている。内容自体は映画「バタフライエフェクト」を思わせるかのような感じ。あの時もしこうしていたら、どうなるのか。ヒロインがタイムリープをほんの些細な事にバンバン多用していく様は見ていて面白い。まあ見ていて破綻している場所はあったが、それはタイムトラベル物には付き纏う宿命なのか、大目に見よう。

 タイムリープをバンバン多用した事によってシナリオにメリハリが出て、観客を飽きさせないのは良かった。それに本作を語る上で欠かせないのが青春。真琴は他人の恋には前向きなのに自分の恋には後向き。クラスメイトから告白された事に動揺しタイムリープでなかった事にしてしまう。でも真琴は相手の気持ちを知っている。その微妙で甘酸っぱい感じが上手く描かれてる。大人が見たら昔を思い出す。同年代が見たら何か学ぶモノがある。そんな感じ。でも、全く新しい「時をかける少女」ってわりにはオチが実写版と同じであったのは何なんだろうか。作品の出来としてはアニメ版の方がイイのでまだ実写版を見てない人はこっちを先に見た方がいいかも。

 それにしてもこの作品、ネットによる口コミで良い作品やって評判が広がり観客動員数を伸ばして行ったみたい。その評判を聞きつけて見た人は過剰な期待をしすぎる反面、この映画に不満を感じたりするんやないかな。確かに良い映画やけども、回りが持ち上げすぎるのもどうかと思うな。それに逆に評判が良いって事を逆なでして面白くないって触れ回る事で自分の存在がいかに素晴しいかを見せ付けたい輩もおる。映画を見に行く人が一人でも多くなるのは素晴しい事やけど、見る者の心構えとして回りに踊らされず個人としてただ純粋に楽しむ為に映画を見てもらいたいものである。

時をかける少女 通常版 DVD 時をかける少女 通常版

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2007/04/20
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ジョゼと虎と魚たち

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監督 犬童一心

原作 田辺聖子

音楽 くるり

出演 妻夫木聡・池脇千鶴・上野樹里・藤沢大悟・SABU・大倉孝二・荒川良々・山本浩二・板尾創路

あらすじ

 大学生の恒夫(妻夫木聡)はバイト先の麻雀屋である噂を耳にする。それは近所に出没するひとりの老婆の話。彼女はいつも乳母車を押しているが、その中身を知る者は誰もいないという。バイト帰りのある朝、恒夫は店のマスターに頼まれて犬の散歩に出掛ける。すると坂道を走ってくる乳母車が。彼が乳母車の中を覗くと、そこには包丁を持った少女がいた。脚が不自由でまったく歩けない彼女は、老婆に乳母車を押してもらい好きな散歩をしていたのだ。これがきっかけで彼女と交流を始めた恒夫はその不思議な魅力に次第に惹かれていく。

感想

 足が不自由なジョゼと健常者である恒夫のラブストーリー。「タッチ」などのようにどうしようもない作品を撮るのに実はこうゆう作品も撮れるのが犬童一心監督。作品のバランスを崩す事もなく上手く作られた映画ではあるが、ところどころ監督が狙ってるとしか思えない微妙に笑えないお笑いを散りばめてるとこはご愛嬌。画のどこを切り取ってもイイ感じを醸し出してる。途中で挿入される写真もおしゃれ。でも、写真を入れる必要は別に感じられなかった。池脇千鶴の演技は巧い。でも巧すぎて、逆に自然さは薄れた感はある。ストーリー自体はかなりイイ出来。障害者をキャラに入れた映画はそもそも偽善的な作品が多いが本作は全く違った。見てるこっちもジョゼの足が不自由って事はわかりながらも、ジョゼ=障害者ってゆう概念はなく普通に見れた。恒夫の覚悟のなさもあり最後の大泣きになったんやと思うけど、障害なんて関係ないぜ!ってゆうふうに終わるんじゃなくて、本作の様な終わり方であったからこそ現実をきちんと直視できるのやと。

 冒頭で最初から終わる恋である事は語られる。その語りからも解るが恒夫のジョゼとの思い出を基盤に作品が成り立ってるので電動車椅子に乗って走るジョゼの後ろ姿には特別感じるモノがあった。エンドロールのくるりもイイ感じに余韻を楽しませてくれる。良作。

ジョゼと虎と魚たち(通常版) DVD ジョゼと虎と魚たち(通常版)

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カッコーの巣の上で

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監督 ミロスフォアマン

原作 ケンキージー

脚本 ローレンスホーベン・ボーゴールドマン

音楽 ジャックニッチェ

出演 ジャックニコルソン・ルイーズフレッチャー・マイケルベリーマン・クリストファーロイド・ダニーデビート

あらすじ

 刑務所の強制労働から逃れるため精神異常を偽ってオレゴン州立精神病院に入院したマクマーフィ(ジャックニコルソン)は精神病院での管理体制に疑問を感じ絶対的な権力を握る婦長に反発。それと共に入院患者らに生きる気力を与えていく。

感想

 名作である事には変わりない映画やけども、婦長が最後まで悪者役やったんが何とも。社会の体制に反発する男の描写を大切にするのも解るが結局の所まるで人間味のないマシーンのような役になってしまってた。マクマーフィや他の患者らは人間らしさ満開やのにな。婦長は何を守ろうとしてたのか。規範か?ルールか?管理体制の中で厳格にルールを守る人間であったからこそ婦長にまで登りつめたんやろうけど。そこんとこの描写があっても良かったんではないかと感じた。ジャックニコルソンの演技は文句のつけようのない程良かった。でも冒頭のマクマーフィは子供っぽい感じを受ける。それでこそ病院内に活気を与えるとゆうもんやけど、病院の体制をまだ理解していない時期やったんか、ただ暴れてるだけのような印象を受けた。ラストも悲しく切なさは残るが感動できるだけの余韻を含んでおり観客が人間の尊厳や社会の不条理に対して考えるに足るいい終わり方をしてる。所々説明不足なシーンがあるがイイ作品であることにかわらない。

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SURVIVE STYLE5+

Survive_style5

監督 関口現

脚本・企画・原案 多田琢

出演 浅野忠信・橋本麗香・小泉今日子・阿部寛・岸部一徳・麻生祐未・貫地谷しほり・神木隆之介・荒川良々・三浦友和・千葉真一・木村多江

あらすじ

 殺しても殺しても、なぜかより凶暴になって蘇ってくる妻。その妻を殺し続ける男。観客に催眠術をかけたまま殺し屋に殺される催眠術師。その恋人のいつもテープレコーダーを肌身離さず持ち歩きアイデアを吹き込んでいるCMプランナー。催眠術をかけられ自分を鳥だと思い込んで暮らす父とその家族。空き巣をして生活する3人組。謎の外国人と奇妙な通訳。CMプランナーのとんでもない提案を断固拒否する恐妻家の社長。彼らの運命が奇妙に交錯してゆく。

感想

 CMプランナーの多田琢が関口現とのコンビで作った映画。終始ぶっ飛んでるので、人の好き嫌いが激しく分かれると思う。でも、とにかく色使いや家具・ファッションや音楽、見ていて思わずうなってしまう程おしゃれで、新感覚な映像世界を醸し出してる。それだけで十分楽しめる。この手の作品はぶっ飛んだ感や新感覚感を出そうと試行錯誤しすぎて作品自体が破綻してしまう事が多い。ところが、最初から最後まで独特とも言えるテンションを保ち続けたのはさすがの一言。むっちゃ甘そうなケーキを恐る恐る食べてみたら以外と美味しかった。そんな感覚。ストーリーも妙に感情に訴えかけて来る所もあったり、5通りの話を上手く噛み合わせてたり、常識で考えたら訳のわからない事ばかりなんやけど、逆にそれを利用して伝わりにくくもありあえて説明もされてないが心に響くものをふくませている。無駄にキャストだけが豪華な映画じゃあない。こうゆう映画を日本で、もっと作ってもらいたいモノである。

SURVIVE STYLE 5+ プレミアム・エディション DVD SURVIVE STYLE 5+ プレミアム・エディション

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