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2006年12月 1日 (金)

花とアリス

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監督 岩井俊二

撮影監督 篠田昇

出演 鈴木杏・蒼井優・郭智博・相田翔子・阿部寛・平泉成・木村多江・大沢たかお・広末涼子・ルー大柴・アジャコング・叶美香・伊藤歩・虻川美穂子・テリー伊藤

あらすじ

 中学卒業を控えたハナ(鈴木杏)とアリス(蒼井優)は同じバレエ教室に通う親友。ハナは高校生の宮本(郭智博)に想いを寄せていた。やがてハナとアリスは宮本と同じ高校へ進学し、ハナは宮本と同じ落研に入部する。寿限無の完全制覇に余念がない宮本は、ある日いつものように歩きながら落語の本を読んでいると、シャッターに頭をぶつけ転倒してしまう。慌てて駆け寄ったハナは宮本が記憶喪失とうい事にして、とっさに恋人のフリをしてしまう。

感想

 キットカットのCMでのショートフィルムが好評で映画化の運びとなった作品。岩井俊二監督の岩井俊二監督らしい映画になってました。見始めは結局CMを映画化してみましたみたいなネタ映画かと思う。水木駅の隣の駅が北廊に塗壁やったり藤子駅の隣の駅が野比田に須根尾やったり、まるでふざけてるとしか思えないような小ネタを挟んでた。別にそこは普通で良かったように思うんやけどな。でもこの監督、「四月物語」の時もそうだったように、桜を撮らせたら異様に上手い。んで、そこで図ったかのようなテーマ曲。たまらなく良い至福の瞬間。そこだけでも一見の価値あり。

 これもまた岩井俊二監督の岩井俊二監督らしさなんやけど、内容はいたって普通なんよな。普通の女子高生の日常みたいな。宮本先輩のキャラは意味不明で、どこか遠い方を眺めてらっしゃったから感情移入は全くデキんかった。それがなかったらこの映画成り立たないからソレはソレで良いんです。ハナとアリスも普通の女子高生ながら、どこか一般人とは違う雰囲気を醸し出していて独自の世界を持ってるのは凄い良かった。特に蒼井優はすっごいナチュラルやった。小さい頃からやってるバレエ。そのバレエを活かしたラスト。その映像たるや、その映像だけでこの映画良かったんとちゃうんか!って言いたくなるくらい綺麗。

 内容はともかく、二人の友達が撮った写真や、澄んだ空気感を感じれる映像だけで必見やと思います。ストーリーはオマケ。でも、時間を忘れて見入ってしまうってこのことやな。若い頃を思い出すかのような感覚に誘ってくれるほのぼのとした映画です。

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インサイド・マン

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監督 スパイクリー

製作 ブライアングレイザー

脚本 ラッセルジェウィルス

出演 デンゼルワシントン・クライブオーウェン・ジョディーフォスター・ウィレムデフォー・クリストファープラマー

あらすじ

 ダルトンラッセル(クライブオーウェン)率いる4人の銀行強盗グループが白昼堂々マンハッタン信託銀行を襲い従業員と客を人質に取り立てこもる。連絡を受けNY市警のフレイジャー(デンゼルワシントン)とミッチェルが現場へ急行。しかし、周到に練られた計画をもとに行動する犯人グループを前に動きが取れず膠着状態が続く。一方、事件の発生を知りマンハッタン信託銀行会長のアーサー(クリストファープラマー)は、女性弁護士マデリーン(ジョディーフォスター)を呼び出し、ある密命を託し現場へと送り出した。

感想

  確かに練られた計画だ。とてもな。それをスパイクリー監督が巧みに演出していて、目を見張るものがある。しかし、この映画の予備知識として見る者には当然「用意周到な完全な計画による銀行強盗」ってのが頭にインプットされている。それを踏まえて見るという事は、どんな計画なんやろーなと、考えながら見てしまうのは当然の事。作る方もソレを銘打つならば解ったうえで作品を作っていかねばならない。本作、巧みに隠しているつもりだろうが、冒頭のクライブオーウェンの語りだけで計画の90%はバレると思う。んで、話が進むうちにそれが確信へと変わっていく。勘の良い人なら30分見れば残りの10%もわかってしまうかもな。製作者サイドからしたら、最初の90%は勘の良い人ならもしかしたら気付くかもしれないと思って作ってるな。だからこその90%。残りの10%で驚かすようにあえて冒頭のあのような演出にしたんだろうね。でもさ、逆に考えたら冒頭の演出がああなんだから何か裏があると考えるのが人のサガ。そこから考えを巡らせれば普通に残りの10%も解ってしまうと思うんよな。

 こうゆう系の映画って作るのが非常に難しい。伏線は入れなければならないけど、その伏線からネタバレに結びつかないようにするのは至難のワザ。だから本作では、それ以外にアーサー会長の秘密とは何なのかってゆう別の糸も絡ませて、もし銀行強盗計画にビックリしない観客の為に配慮していたな。でも、結局わからずじまいで終わらしてるやんか。中途半端にそんな要素を入れるんなら最初から本筋1本で堂々と勝負した方が良かったんではないか?と思いました。

 にしても、スパイクリー監督さんよ。銀行から銃声がして警察車両から銀行へデンゼルワシントンが駆け寄るシーン。あれは、何ですか?そこだけ異様にレベルが低い映像やったんやけども。いきなりあんな事されたら開いた口が塞がらんよ。

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甘い人生

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監督 キムジウン

脚本 キムジウン

音楽 ピーチプレゼンツ

出演 イビョンホン・シンミナ・キムヨンチョル・エリック

あらすじ

 ソウルにある高級ホテルの総マネージャー、ソヌ(イビョンホン)はクールで頭の切れる男。裏社会にも絶大な力を持つボスのカン(キムヨンチョル)から信頼を得ていた。カンは愛人ヒス(シンミナ)に別の男がいると疑い始めソヌに監視させ、もし裏切りを見つけた場合、彼女を殺すかカンに連絡するように命じた。人を愛したことがなく氷のように冷たい感情を持つソヌだったが監視を続けるうち、彼女の不思議な魅力に知らず知らず惹かれていく。そしてヒスと男との現場を押さえたソヌが取った行動は。

感想

 この映画。完全にヤラれる。予告編のデキが非常にイイ。そして本編を見たらアレっと思う。全然思っていたストーリーと違う。何だ全然違うじゃねえかと予告編を見直してみたら、完全に本編にそくした作りになっていて文句を挟む余地が全くなかった。ヤラれた。予告編に。どっちにも取れるような作りになってる。本編より予告編のデキの方が高いんやないやろか。韓国映画=王道ってゆうイメージを巧く逆手に取ってるよ。そこにビックリした。

 で、本編やけども。コッチの方は王道にしといた方がイイと思うよ。ここで銃をぶっ放すんやろーなと思わせといての逆にナイフで刺されるみたいな。最初の設定、クールで頭の切れる男ってのはどこいったんや。もっとクールにキメて欲しい所はグダグダになるし、逆に変に余計な所ではクールさを発揮する。これはあえての王道外しじゃなくて、ただ作りが散漫なだけやと思うね。所々、おい!ちゃんと作ってくれよ!って突っ込みたくなるもん。エリックをどこでかましてくるんやろうかと期待してたら、美味しいトコどりさせて終了。呆然でしたよ。なんかわざわざ彼の為に脚本に筆入れしてこの役作ったような気がしないでもない。でも、全体を通して見たら、そこまで悪くない。でも、そこまで良くもない。結局はどちゃでもない。

 予告編との見比べだけで十分楽しめる作品です。普通に見ていても最後までイッキに見れる良さはあるものの、もっとヒスを登場させて復讐というよりも彼女を守るために組織と戦う男をキチンと描いた方が良かったかと思う。人生そこまで甘くない。

甘い人生 通常版 DVD 甘い人生 通常版

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