« 2007年4月22日 - 2007年4月28日 | トップページ | 2007年5月6日 - 2007年5月12日 »

2007年5月 5日 (土)

バベル

Photo_4

監督 アレハンドロゴンザレスイニャリトゥ

脚本 ギジェルモアリアガ

出演 ブラットピット・ケイトブランシェット・アドリアナバラーザ・役所広司・菊池凛子

あらすじ

 モロッコの山間部を走る一台のバス。壊れかけた絆を取り戻すため二人だけで旅行にやってきた一組のアメリカ人夫妻リチャード(ブラットピット)とスーザン(ケイトブランシェット)。しかし遠くから山羊飼いの少年が放った銃弾が運悪くスーザンの肩を直撃する。血まみれの妻を抱え、医者のいる村へと急ぐリチャード。一方、夫妻がアメリカに残してきた幼い子供たちの面倒をみていたメキシコ人の乳母アメリア(アドリアナバラーザ)は息子の結婚式に出るため帰郷する予定だったが夫妻が戻らず途方に暮れる。仕方なく、幼い子供たちも一緒に連れてメキシコへと向かう決断をする。やがて事件を起こしたライフルの所有者として、最近妻が自殺したばかりの東京の会社員ヤスジロー(役所広司)の名前が浮上する。そんな彼の女子高生になる聾唖の娘チエコ(菊池凛子)は、満たされない日々に孤独と絶望を感じていた。

感想

 どうなのよ。このバベルって作品がさ日本でこんなに話題になってるのって、ブラピが出てるってのもあるけど、やっぱり菊池凛子がアカデミー賞にノミネートされたってのが大きいんやろな。そうでなけりゃこんなにも日本人が映画館に押しかける類の作品じゃあないもの。さてさて。どうしたものか。

 正直言っちゃうと面白くはなかったです。感動した!って人も多かったですが個人的には全く楽しめませんでした。この映画のテーマって言葉が伝わらない事へのもどかしさとかでしょ。モロッコのシーンであれメキシコのシーンであれ「まあこんなモンじゃないの」とゆう感じだけで、もどかしさを感じさせる演出が皆無やったと思います。その点で言えば日本のシーン。かなりもどかしさは感じましたが、どうなんでしょうか。日本での日常生活で言語の異なる人間を相手にする機会なんて、まぁないですから設定を聾唖にしたんじゃないでしょうか?明らかに日本パートだけ本質が異なった作りになってました。統一感が無いとゆうかなんとゆうか。聾唖とゆう設定にしとけばそれなりの雰囲気が出るし観客もそれなりに勝手に重く受け止めてくれるやろ!とゆう安易さが目に付きました。

 さらに言えば感動するしないは別にして何かを考えさせる土壌はしっかりしている映画です。でも肝心のメッセージと言うか監督の言いたい事が全く形として描かれてませんでした。これは放棄ですか?全てを観客に丸投げですか?正直そこを描かないからかなり薄~い作品になってますよ。やっぱりこの監督は安易にバベルを撮ったのではないでしょうか。例えるなら「クラッシュ」を「ゲド戦記」風に宮崎吾朗がリメイクしたって所かな。選んだテーマは良いものの監督自身どう扱ったら良いのか解らず、さも意味ありげに作って「これを見て何も感じないのは見た奴が悪いからだ!」ってゆう明らかな上から目線ですよ。

 単に撮るだけやと物語の薄さが目立つってんでモロッコパートやメキシコパート、はたまた全くテーマの異なる日本パートを組み込みそれぞれに繋がりを持たせる事にした様な気さえします。最初から考えてたにしたらビックリするくらい稚拙な繋がりですからね。こんなんで物語が繋がっていく驚きを感じろと言う方が無茶ですよ。さらには映画の都合上時間軸をずらすしかなかったのも解らんではないですが、あるパートを見ていたら違うパートのネタバレを、さも当たり前の事の様に映像に盛り込んでたのはどうかと思います。モロッコではまだ解決してない事が日本では普通にニュース映像で流れてたり。これも安易な発想で、それぞれのパートに繋がりを持たせる為の演出なんでしょうけど歯車が悪い方、悪い方へと回ってます。正直この監督はセンスないです。

 日本パートを見ながら心の中で「お前もお前もパンツ穿けよ!」と突っ込んだ人が多いんじゃなかろうか。なのにモロッコパートのブラピが怪我した妻のパンツを脱がすシリアスなシーン。「用を足す時にパンツは脱ごう!」キャンペーンか!シリアスなシーンが台無しやわ。そんなパンツにまで繋がりを求めんでもエエんやないかい。正直、部活をあそこまで頑張ってる女子高生がチャラチャラしてるクラブになんか行ったりしませんよ。薬なんか、いとも簡単に手を出したりしませんよ。パンツのシーンは別にいらんと言えばいらんモンなんやし日本人も下に見られたモンですな。

 このバベルという作品は内容のない単なる記録映画です。ここまで酷評して本来なら☆1つって所やねんけどブラピが通訳さんに「子供は二人だけ?」と聞かれるシーン。この夫婦は3人目の子供を生まれてすぐ亡くしており夫はその事実から逃げていた。それに向き合うためのモロッコ旅行。通訳さんの問いかけに何も答えられないブラピ。そのシーンは脚本の良さといいブラピの演技の良さといい妙にリアリティーが感じられ鳥肌が立った。そのシーンの出来の高さには驚いたので1つ加えて☆2つという事で。

 にしても最後のメモには何て書いてあったんだろう・・・まさか・・・ヤスジローとチエコって・・・親子にも関わらず・・・って事じゃ?監督よ!どことどこを繋げとんねん。

バベル スタンダードエディション DVD バベル スタンダードエディション

販売元:ギャガ・コミュニケーションズ
発売日:2007/11/02
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年5月 4日 (金)

スパイダーマン3

Photo_22

監督 サムライミ

出演 トビーマグワイア・キルスティンダンスト・ジェームズフランコ・トーマスヘイデンチャーチ・トファーグレイス

あらすじ

 今やスパイダーマンはNY市民から絶大な人気と信頼を誇るヒーローとなり、恋人MJ(キルスティンダンスト)へのプロポーズも決意し、順風満帆のピーターパーカー(トビーマグワイア)。しかしMJは出演した舞台が酷評され挙句降板するハメになり気分は最悪。そんなある日、謎の黒い生命体がピーターに取り憑き、スーツを黒く染め上げる。黒いスパイダーマンの戦闘能力は、これまでよりも格段に高まっていた。しかし同時に、ピーターの心にもある変化が。そんなスパイダーマンの前に脱獄中サンドマンになってしまったピーターの伯父ベンを殺害した犯人マルコ(トーマスヘイデンチャーチ)、死んだ父の仇としニューゴブリンとなりスパイダーマンへのに復讐に燃えるハリー(ジェームズフランコ)、そしてピーターへの激しいライバル心から黒い生命体ヴェノムに支配された同僚カメラマンのエディ(トファーグレイス)らが襲いかかる。

感想

 やっぱりスパイダーマンは薄かった。2と同じくオープニングは今までの回想。内容をすっかり忘れてしまっていた友人がオープニングを見ただけで全てを思い出してしまうほど、やっぱりスパーダーマンシリーズは内容が薄かったんだな。まあ、そんな事はどうでも良いさ。観客は街中をビュンビュン飛び回るスパイダーマンが見たい。ただそれだけなんだ。例えばストーリーが無いだとか、ストーリーが無いだとか、ストーリーが無いなんて事は百も承知。そこを非難するのはジェットコースターに落ち着いた雰囲気を求めるようなもんなのさ。

 1と2とあまりにも内容が無いってんで製作者サイドも考えたのかな?この作品、何かイロイロとありとあらゆる事が起きます。もうこの事態をどう収拾するつもりやねん!って突っ込み入れたくなるくらい。まず前提として敵が3人もおる。ニューゴブリンは1からの布石として宇宙からの生命体は来るわ、なぜが砂の怪物になった脱走犯はおるわでNYは大パニック。そして何の前置きもなく登場人物がわんさか出てきて強引に人物紹介を挟みながらストーリーは進んでいく。2時間19分の尺にはとうてい収まりきらないくらいの出来事が詰め込まれてる訳ですわ。MJとピーターの確執からハリーの記憶喪失、新たな女性の登場にライバルカメラマン、そしてピーター自身の葛藤などなど。こんなけのもん入れたら1個1個の要素が自ずと薄くなってしまうのは必死。でも、これだけのモンを最後笑ってしまうくらい強引にアメリカ人が好きそうなラストにまとめたのは見事としか良いようがない。あんな暴れてたアイツは急に改心するし、邪魔な奴は全員死んでしまうし。これこそTheハリウッドマジックって所でしょうか。

 そして、この映画の最大そして唯一の見所とも言えるアクションシーン。1のがっかり感から一転、2では納得の迫力を堪能させてくれた。さて3では?と期待しながらも内心やりすぎてしまうのではないかと心配してた。その予感的中。もう訳わかりませんわ。画面はグルングルン回って上も下も解らん映像。安易に迫力を出せばイイってもんじゃあない。見てる人間がもし劇中で同じ体験をしたら?とゆう体のリアリティが画面になけりゃ迫力は素直に感じる事は出来ないよ。2では見事に作られてた部分でもあるけど近作では製作者が「もっともっと」ってゆうプレッシャーに負けてる感じがしたね。ラストのスパイダーマン・ニューゴブリン・サンドマン・ヴェノムの4体入り乱れての決闘は企画自体面白いし楽しく見れたし及第点は十二分に超えてるけど途中のクレーン暴走のシーンにはその点で負けてる様な気がした。そしてラストと言えば例のスパイダーマンが街中を飛び回ってエンドロールに向かう1と2とでお決まりになったアレやけども、3に来て逆に外しに来たのは予想通りやった。やからこそ、そこは大道で来て欲しかったな・・・という希望はなきにしもあらず。

 にしてもMJやけどさ、シリーズ通してあっちにフラフラ、こっちにフラフラと気の多い女性です事・・・。うん、寂しいねんな。わかるよ。わかる。寂しいからあっちにフラフラこっちにフラフラ、やっぱり自分が1番ってゆう女性の象徴的な女性なんですね。男にかなりメチャ振りして「なんで私の気持ちをわかってくれないの」って一人で悲劇のヒロインになって自分の中で酔ってるんでしょうな。だからこそ恋愛ベタなピーターが相手じゃないと話が進まないのか。そうか。そうか。普通の男性だったら、あの行き過ぎた独りよがりにはついて行けませんもんね。

スパイダーマンTM3 デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) (初回限定豪華アウターケース付) DVD スパイダーマンTM3 デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) (初回限定豪華アウターケース付)

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2007/10/17
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2007年4月22日 - 2007年4月28日 | トップページ | 2007年5月6日 - 2007年5月12日 »