2007年9月16日 (日)

オーシャンズ13

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監督 スティーブンソダーバーグ

製作総指揮 ジョージクルーニー・スティーブンソダーバーグ

出演 ジョージクルーニー・ブラッドピット・マットデイモン・アンディガルシア・ドンチードル・バーニーマック・エレンバーキン・アルパチーノ・ヴァンサンカッセル・エリオットグールド

あらすじ

 ルーベン(エリオットグールド)は、これまで所有する全てのホテルで最高格付けの5つダイヤ賞を獲得してきた業界屈指のホテル王ウィリーバンク(アルパチーノ)と組み、ラスベガスに建つ巨大ホテルの共同経営を約束していた。しかし、突然バンクに裏切られたショックで心筋梗塞に倒れ、危篤状態になってしまう。その報せを受け彼のもとに集まったオーシャン(ジョージクルーニー)たちはバンクに復讐を誓い、因縁の宿敵ベネディクト(アンディガルシア)までも味方に引き入れる。彼らの戦略は、この一件の発端となった超高級ホテルのグランドオープンに合わせ、ホテルの最新セキュリティと評判をズタズタにし、バンクを完全に破綻させること。そしていよいよオープン当日、壮大な計画が始まる。

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感想

 まるでパーティーみたいな映画だね。このシリーズを通して微妙に話しを繋げてる感じも好きだよ。もの凄く王道のアメリカ映画だね。

 ハリウッドの有名どころが名を連ねるこのシリーズ。出演者を見ただけでテンション上がる。そんなこんなで作られた「オーシャンズ11」。これは本当に面白かったよ。でね、その続編の12なんだけどさ、再び皆が集まって作りました!ってノリで、全然面白くなかったんよね。ノリはノリでそのノリは大切にしなアカンねんけど、ホンマにそのノリだけやったからな。オーシャンズはこうゆうモンなんだ!ってゆわれればソレまでなんやけど、まるでどこかのアゴのしゃくれたマシンガントーク監督が自分が好きやからって理由だけで黄色いコスチュームで人をバタバタ剣で殺していく映画撮ったんですけど、何か?みたいな、あの時と同じ印象受けて、正直そうゆう事は個人だけで勝手に楽しんで頂戴ね!って思っとった訳ですよ。

 んで、今回のオーシャンズ13。12がああやったって事であんま期待はしてなかったさ。でも、アルパチーノが敵役で出演するって事で、それだけで見る価値はあるってモンだ。

見たところ12がヒドかったからか、そこまで悪い印象は受けなかった。むしろ良い作りになってたよ。内容はあって無い様なモンやったけどさ。映画の大半はどうやってバンクを破滅させるかの打ち合わせシーン。新たな問題が出てきたらそれを解決するためにはどうしたらいいか?を考え、小さな事からコツコツと、オープン当日の決行の時までロジックを積み重ねていく。それがピッタリとハマって、大成功!みたいな。ホンマ王道の中の王道を行く感じ。全てが全て、オーシャンの思い描いたように成功していく様はもう笑うしかない。あんな大掛かりな作戦で致命的なミスもなく気持ちイイように功を奏するのは流石ハリウッド映画!

 そして今まで若干スベり気味の傾向があったお得意のシュールなアメリカンジョークもピタっとストーリーにハマってて良かったね。これはシリーズとして3作目というものやからこそ成せる技ってトコでしょうな。見てない人や内容を覚えてない人は13を見る前に軽く見ておくのが良いでしょう。

 今までジョージクルーニーの横で第二の顔として活躍しまくってたブラッドピット。彼は13ではそこまで影が濃くないです。しかしながらクールにラストを一人で持っていってしまうとこなど、要所要所で格好良過ぎますぞ!まったくいいポジションだこと・・・惚れ惚れしたわ。そこのシーンだけでも見物です。エンドロールの名前の順がジョージクルーニーがトップじゃなく、ブラッドピットだったのは、その影響?

オーシャンズ11 特別版 DVD オーシャンズ11 特別版

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2007年4月25日 (水)

海猿

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監督 羽住英一郎

製作 亀山千広

原作 佐藤秀峰

出演 伊藤英明・加藤あい・海東健・香里奈・伊藤淳史・杏子・國村隼・藤竜也

あらすじ

 潜水士は全ての海上保安官の中で、1%しかいない人命救助のエキスパート。過酷な訓練が課される上、常に死と隣り合わせである職務である。海上保安官の中から選ばれた14名が研修を受ける資格を得た。その一人、仙崎大輔(伊藤英明)も潜水士になるべく研修に臨んでいた。マスターライセンスを持つ彼は、主任教官・源(藤竜也)からの指示で、劣等生だが純粋に人命救助の為に潜水士の道を選んだ工藤(伊藤淳史)とバディを組み、互いに切磋琢磨していった。そんなある日、大輔は環菜(加藤あい)という女性と出会う。

感想

  佐藤秀峰の原作のデキはかなり良いと思うよ。個人的にも「ブラックジャックによろしく」の前から読んでたし、確かNHKで国分太一主演でドラマ化されてなかったっけ?そんな中の映画化ってのは、やっぱり「ブラックジャックによろしく」のドラマのヒットが影響してるんやろな。原作がしっかりしてるし、そこまで有名でもないからほぼ原作通りに作っても何の問題もなかったって所かな。海上保安官の潜水士への訓練を基盤に描いてるので作風はアツいスポ根的な臭いがプンプンするし、迫力も全然ないタダのドラマやけど、嫌いじゃない。この映画の後にドラマともう1本映画がある。まあ、それを見てみようと思うんやったら見て損はないんやないかなってゆう普通の映画です。

 原作を読んでなかった方が感動してたかも。読んでたから全てが予定調和に終わってしまい改めて感じる事は無かったです。主人公のキャラを今風にアレンジだけはしといたって所でしょう。

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2007年1月 8日 (月)

オールド・ボーイ

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監督 パクチャヌク

原作 土屋ガロン

撮影 チョンジョンフン

出演 チェミンシク・ユジテ・カンヘジョン

あらすじ

 妻と一人娘を持つ平凡なサラリーマン、オデス(チェミンシク)。ある日突然何者かに誘拐され、小さな部屋に監禁される。テレビもあり食事も与えられるが、理由は決して明かされないまま監禁は15年間にも及び、ある日、突然解放されたのだった。いったい誰が?何の目的で? デスはふとしたことから知り合った若い女性ミド(カンヘジョン)の助けを借り、監禁した相手の正体を探り始める。そしていつしかミドはデスに愛情を抱くようになる。そんな2人の前に現われた謎の男ウジン(ユジテ)は5日以内に謎を解き明かせと、命を賭けたゲームを提案する。

感想

  この映画の原作は日本の漫画。まぁそこまで当時としても有名な漫画ではなかったので日本ではさほど振るわなかったみたいですね。個人的に漫画は持ってたし好きな作品だったので、韓国でも評判が高いし、どう映像化したのかを注目して鑑賞しました。当然原作と映画とでは監禁の理由やラストは全然違いました。原作をそのまま映像にするのは理由からして難しいですからね。目に見えない心理描写よりもはっきり言葉に出来て映像に載せられる形での映像化しか多分無理やったとは思いましたし、案の定そうでした。

 まあ原作がしっかり作られていますから、ラストをイジくるだけでそれなりに密度の濃い作品になる事は当然ですね。正直、全編通してほとんど原作のままでしたよ。それを韓国風にアレンジした感じ。韓国感はかなり入ってます。個人的には好きでも嫌いでもないので、とやかく言う事ではないですが、ちょっと映像的にウルさい所が若干目につきました。

 そして、なんと言っても肝心のラストですが、人に言ってはいけないみたいです。とゆうか、こんなラストを大手振って「実は○○やってんで~!」とは言えませんよ。主人公にとって最悪な事を想像したらいとも簡単にラストは予想つきますが、こればっかりはどうしても言えないです。いや・・・人間として言いたくないです。男のダチ同士でバカやってる時のノリでしか言えないです。これをハリウッドはリメイクするってんでしょ?どうするんでしょうか?宗教的に大丈夫なの?

 とにもかくにも、こんなラストで「この映画はオススメです!」って宣言は出来ないです。実際見てみて各個人で判断する事やと思います。

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2006年12月 1日 (金)

インサイド・マン

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監督 スパイクリー

製作 ブライアングレイザー

脚本 ラッセルジェウィルス

出演 デンゼルワシントン・クライブオーウェン・ジョディーフォスター・ウィレムデフォー・クリストファープラマー

あらすじ

 ダルトンラッセル(クライブオーウェン)率いる4人の銀行強盗グループが白昼堂々マンハッタン信託銀行を襲い従業員と客を人質に取り立てこもる。連絡を受けNY市警のフレイジャー(デンゼルワシントン)とミッチェルが現場へ急行。しかし、周到に練られた計画をもとに行動する犯人グループを前に動きが取れず膠着状態が続く。一方、事件の発生を知りマンハッタン信託銀行会長のアーサー(クリストファープラマー)は、女性弁護士マデリーン(ジョディーフォスター)を呼び出し、ある密命を託し現場へと送り出した。

感想

  確かに練られた計画だ。とてもな。それをスパイクリー監督が巧みに演出していて、目を見張るものがある。しかし、この映画の予備知識として見る者には当然「用意周到な完全な計画による銀行強盗」ってのが頭にインプットされている。それを踏まえて見るという事は、どんな計画なんやろーなと、考えながら見てしまうのは当然の事。作る方もソレを銘打つならば解ったうえで作品を作っていかねばならない。本作、巧みに隠しているつもりだろうが、冒頭のクライブオーウェンの語りだけで計画の90%はバレると思う。んで、話が進むうちにそれが確信へと変わっていく。勘の良い人なら30分見れば残りの10%もわかってしまうかもな。製作者サイドからしたら、最初の90%は勘の良い人ならもしかしたら気付くかもしれないと思って作ってるな。だからこその90%。残りの10%で驚かすようにあえて冒頭のあのような演出にしたんだろうね。でもさ、逆に考えたら冒頭の演出がああなんだから何か裏があると考えるのが人のサガ。そこから考えを巡らせれば普通に残りの10%も解ってしまうと思うんよな。

 こうゆう系の映画って作るのが非常に難しい。伏線は入れなければならないけど、その伏線からネタバレに結びつかないようにするのは至難のワザ。だから本作では、それ以外にアーサー会長の秘密とは何なのかってゆう別の糸も絡ませて、もし銀行強盗計画にビックリしない観客の為に配慮していたな。でも、結局わからずじまいで終わらしてるやんか。中途半端にそんな要素を入れるんなら最初から本筋1本で堂々と勝負した方が良かったんではないか?と思いました。

 にしても、スパイクリー監督さんよ。銀行から銃声がして警察車両から銀行へデンゼルワシントンが駆け寄るシーン。あれは、何ですか?そこだけ異様にレベルが低い映像やったんやけども。いきなりあんな事されたら開いた口が塞がらんよ。

インサイド・マン DVD インサイド・マン

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甘い人生

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監督 キムジウン

脚本 キムジウン

音楽 ピーチプレゼンツ

出演 イビョンホン・シンミナ・キムヨンチョル・エリック

あらすじ

 ソウルにある高級ホテルの総マネージャー、ソヌ(イビョンホン)はクールで頭の切れる男。裏社会にも絶大な力を持つボスのカン(キムヨンチョル)から信頼を得ていた。カンは愛人ヒス(シンミナ)に別の男がいると疑い始めソヌに監視させ、もし裏切りを見つけた場合、彼女を殺すかカンに連絡するように命じた。人を愛したことがなく氷のように冷たい感情を持つソヌだったが監視を続けるうち、彼女の不思議な魅力に知らず知らず惹かれていく。そしてヒスと男との現場を押さえたソヌが取った行動は。

感想

 この映画。完全にヤラれる。予告編のデキが非常にイイ。そして本編を見たらアレっと思う。全然思っていたストーリーと違う。何だ全然違うじゃねえかと予告編を見直してみたら、完全に本編にそくした作りになっていて文句を挟む余地が全くなかった。ヤラれた。予告編に。どっちにも取れるような作りになってる。本編より予告編のデキの方が高いんやないやろか。韓国映画=王道ってゆうイメージを巧く逆手に取ってるよ。そこにビックリした。

 で、本編やけども。コッチの方は王道にしといた方がイイと思うよ。ここで銃をぶっ放すんやろーなと思わせといての逆にナイフで刺されるみたいな。最初の設定、クールで頭の切れる男ってのはどこいったんや。もっとクールにキメて欲しい所はグダグダになるし、逆に変に余計な所ではクールさを発揮する。これはあえての王道外しじゃなくて、ただ作りが散漫なだけやと思うね。所々、おい!ちゃんと作ってくれよ!って突っ込みたくなるもん。エリックをどこでかましてくるんやろうかと期待してたら、美味しいトコどりさせて終了。呆然でしたよ。なんかわざわざ彼の為に脚本に筆入れしてこの役作ったような気がしないでもない。でも、全体を通して見たら、そこまで悪くない。でも、そこまで良くもない。結局はどちゃでもない。

 予告編との見比べだけで十分楽しめる作品です。普通に見ていても最後までイッキに見れる良さはあるものの、もっとヒスを登場させて復讐というよりも彼女を守るために組織と戦う男をキチンと描いた方が良かったかと思う。人生そこまで甘くない。

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2006年11月22日 (水)

アンジェラ

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監督 リュックベッソン

製作 リュックベッソン

脚本 リュックベッソン

出演 ジャメルドゥブーズ・リーラスムッセン

あらすじ

 アンドレ(ジャメルドゥブーズ)はギャング絡みの借金が原因で48時間後には殺されてしまう運命にあった。絶望の淵に立たされたアンドレはセーヌ河に身投げする覚悟を決める。その矢先、隣に現われた美女が突然ん川に飛び込んだのだ。とっさにアンドレも飛び込み無我夢中で彼女を助け出す。これがきっかけとなり美女アンジェラ(リーラスムッセン)はアンドレ後を付いて回るようになったのだった。

感想

  終始映像は白黒。まあ、その感じは映画自体に非常にイイ雰囲気をもたらしてました。この映画、題名かもわかるように、突然表れた美女の正体は天使なんですよね。その天使がアンドレ自身に自信を取り戻させようとする。言葉言葉は非常に良い事も言ってたりするんやけど、設定自体があまりにも陳腐やからさほど響かんのよな。基本的に何が目的でリュックベッソンはこの映画を作ったんやろうか。見たら感じると思うけど、エンジェルにAをつけたらアンジェラになるからって安易すぎる発想だけで作った映画やよ。あとはソレをもとに肉付けしていっただけやな。言いたかった事はもっと自分に自信を持って自分を愛せ!と。伝えようとしてるメッセージはそれなりのモンやねんけどな、やはり薄い。薄っぺらい。リュックベッソンは監督より製作だけに回った方が面白くなるね。

アンジェラ スペシャル・エディション DVD アンジェラ スペシャル・エディション

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2006年9月23日 (土)

アレックス

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監督 ギャスパーノエ

脚本 ギャスパーノエ

編集 ギャスパーノエ

出演 モニカベルッチ・ヴァンサンカッセル

感想

 ある男を探してゲイクラブへ押し入る2人組。ゲイの連中に取り囲まれた彼らはひとりの男に凄惨な暴力を加える。発端はなんだったのであろうか。

感想

 婚約者をレイプされた男の復讐劇を時間を逆行する形で描いた作品。逆です。エンドロールが一番最初に入ります。文字も逆です。そして時間軸も逆。モニカベルッチが体当たりで演じたレイプシーンや暴力シーンが賛否両論で途中で席を立つ人も多かったみたいだ。まあそうだろうな。かなり酷いとしか言い様のない描写やったしな。でも、事件が起こる前は幸せな2人やった訳。そのシーンがなんともほっこりする感じを生み出している。さらに時間軸を逆にした事によってそれがラストシーンとなる。その美しさには脱帽。ただ無駄に逆にした訳ではなく逆行であるからこそ生きる映画。考えて作られてる感はまざまざと感じられた。ラストまで見たらホッと出来るがそこまで耐える事が出来るかは疑問である。事実冒頭のゲイクラブでのレイプ犯への復讐のシーン。カメラはグルグル回るし音楽はグルングルンしてるし、見てたらまるでトランス状態。気持ち悪くなります。冒頭だけでこうやねんから・・・。これは繰り返しは見れないな。見るときはそれなりの覚悟を。

アレックス DVD アレックス

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2006年9月 8日 (金)

ヴェニスの商人

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監督 マイケルラドフォード

原作 ウィリアムシェイクスピア

脚本 マイケルラドフォード

出演 アルパチーノ・ジェレミーアイアンズ・ジョセフファインズ・リンコリンズ

あらすじ

 貿易商のアントーニオ(ジェレミーアイアンズ)は親友のバッサーニオ(ジョセフファインズ)が女相続人ポーシャ(リンコリンズ)と結婚するのに必要な資金を借りるための保証人になる。ところがユダヤ人の高利貸シャイロック(アルパチーノ)は利子は取らない代わり期限内に返済できない場合はアントーニオの肉1ポンドをもらう、という条件を突きつけた。

感想

 シェイクスピアのヴェニスの商人の映画化。アルパチーノの現代解釈で新たなシャイロック像を作りあげた事もさることながら、その演技が実力派揃いの中でも際立っている。他の俳優も演技派と呼ぶに相応しい俳優ばかりなのだが、アルパチーノのオーラの前に消し飛んでしまいそうな勢いだった。まさしく一人芝居。シェイクスピアの作品として考えたら舞台の延長のような作品で中途半端さ極まりない。映画とゆう感覚ではない。あと新釈ヴェニスの商人として考えてもそこまで真新しいものはなく普通といったところでしょうか。

 終始筋が通ってたシャイロック。それを小ずる賢く陥れるのは差別や迫害に他ならない。これもユダヤ人とゆう理由か。それを踏まえてもこの作品を支配していたアルパチーノは素晴しいにつきる。

ヴェニスの商人 DVD ヴェニスの商人

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2006年9月 7日 (木)

頭文字[イニシャル]D THE MOVIE

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監督 アンドリューラウ・アランマック

製作 アンドリューラウ

原作 しげの秀一

出演 ジェイチョウ・鈴木杏・エディソンチャン・ショーンユー・アンソニーウォン・チャップマントー

あらすじ

 豆腐屋を営む父と2人暮らしの高校生・藤原拓海(ジェイチョウ)。彼はガソリンスタンドでアルバイトをしながら、父・文太(アンソニーウォン)のハチロクで豆腐を毎日配達していた。水に浸された豆腐を乗せて走ることで、いつしか完璧なドライビングテクを身につけていた拓海。それは秋名最速の走り屋の異名をとった文太の英才教育だった。そんな拓海も峠攻めのスペシャリストを自負する走り屋たちに次々とバトルを申し込まれる。

感想

 そのままにとはいえ監督といいキャストといい笑ってしまう程インファナルアフェアなのはさて置き、日本の同名漫画を映画化した作品。舞台は日本。登場人物も日本人。なのに日本人は鈴木杏だけで、肝心の彼女すらも広東語。そんなおかしさはあるものの面白い要素の一つって事で。「ラストサムライ」の皆さんも英語しゃべってましたもんね。

 この映画の見所はCGなしのマジのカーチェイス。藤原とうふ店って書かれたパワーのないハチロクでバトルをするあたりは原作ファンからしても楽しみな迫力のシーンだとは思う。それ以外のストーリーも原作にほぼ忠実。忠実って言えば聞こえはいいかもしれんけど、映画作品単体として見た時盛り上がりに欠けるとゆうかなんとゆうか、最初から最後までダレた展開であったのは否めない。で、見所のバトルシーンも、たまに挟む変なカット割やスローモーションが全く効果的に使えてなくて逆に雰囲気を壊してた感がある。にしても、恋の展開くらい映画独自でも良かったんとちゃう?コミックやったらまだしも映画の最後であんな終わり方されたらたまらんやろ。どんなけ主人公ウブやねんな。映画の予告編で見所が完結してしまってる悪いパターンや思います。逆に必見。

頭文字[イニシャル]D THE MOVIE スタンダード・エディション DVD 頭文字[イニシャル]D THE MOVIE スタンダード・エディション

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2006年9月 6日 (水)

インサイダー

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監督 マイケルマン

製作 マイケルマン

脚本 エリックロス・マイケルマン

出演 アルパチーノ・ラッセルクロウ・ジーナガーション・クリストファープラマー

あらすじ

 アメリカでの人気報道番組のプロデューサーであるバーグマン(アルパチーノ)のもとに匿名の書類が届けられる。それは、あるタバコメーカーの極秘ファイル。彼はその書類の意味を探るうちワイガンド(ラッセルクロウ)という人物に行き当たる。

感想

 マイケルマン監督の社会派ドラマ。実話をベースに大企業の隠蔽工作を告発する人間達の葛藤の物語。ちなみにこの作品に出てくる人物・会社・団体等、全てが実在します。米CBSの硬派報道番組「60ミニッツ」プロデューサーのバーグマンにアルパチーノ。巨大煙草会社ブラウン&ウィリアムソン社の元幹部で告発者となるワイガンドにラッセルクロウ。アルパチーノはもう言うまでもないがラッセルクロウの役者魂に惚れた。これぞ演技合戦と言ってもいいんではないか。国を代表する大企業を告発するなんて並大抵の勇気で出来る事ではない。幾多の苦難はあるものの自分がやらなければならないとゆう使命。そしてバーグマンには真のジャーナリズムを感じた。決して上辺だけのものじゃない。日本マスコミの薄いジャーナリストらにも手本にして頂きたい。作りモノのストーリーではなくて実話って事が重たさを感じさせる。

 男を撮る男、マイケルマン。大衆向けの作品ではないにしろ皆に見てもらいたい。事細かに非常に丁寧に作られてるのには圧巻。でも内容は非常に重いです。かなり大人向けかと。途中でこの独特とも言える雰囲気に押しつぶされてしまったら、つまらなく感じるかも。

インサイダー DVD インサイダー

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インファナル・アフェアⅢ 終曲無間

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監督 アンドリューラウ・アランマック

製作 アンドリューラウ

脚本 アランマック

出演 アンディーラウ・トニーレオン・レオンライ・ケリーチャン・アンソニーウォン・エリックツァン・チャップマントー・ショーンユー・エディソンチャン

あらすじ

 あの出来事から10ヵ月後。一時的に庶務課への異動したのち内務調査課へと戻ってきたラウ(アンディーラウ)。警察官として生きる道を選んだ彼は事件以来、自らの手で警察内部にいる残りの潜入マフィアを次々と始末してきた。一方で彼は、生まれたばかりの赤ん坊を連れて自分のもとを去ったマリー(サミーチェン)と離婚危機にあった。そんなさなか、彼の前には新たに保安部のエリート警官ヨン(レオンライ)が現われる。ラウはヨンに対し潜入マフィアとしての疑いを抱き身辺を調べ始める。

感想

 Ⅰの10ケ月後の物語。本作、Ⅲの存在意義が「謎が全て明かされる」って事やねんって。何それ。製作サイドが勝手に謎に祭り上げてるだけであって、それすっ飛ばしたところで誰も何も言わんと思う。それだけ、過去2作品の謎ってゆう部分に重点を置きすぎてⅢの内容がぼやけてしまっている。イイ感じでトントンと来てたのに残念でならない。内容自体は十分理解できる。ラウの正義として生きたいってゆう葛藤や、自分が実はマフィアであるとゆう引け目、その苦悩。確かに良いストーリーを作ったってのは伝わって来る。でも演出に懲りすぎた故に観客にダイレクトに伝わりにくくなってる。これじゃあ蛇足と言われても仕方がない。期待が大きかっただけにテンぱったのかな。

 でも、オープニングタイトルを含め始まってからそこまでの演出はかなり良かった。かなり期待の持てそうな内容なんかなと思わずわくわくしてしまう。しかし冒頭の出来が良すぎるから後々たるんでいったんやなってのは言い訳にもならない。

インファナル・アフェアIII 終極無間 DVD インファナル・アフェアIII 終極無間

販売元:ポニーキャニオン
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インファナル・アフェアⅡ 無間序曲

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監督 アンドリューラウ・アランマック

製作アンドリューラウ

脚本 アランマック

出演 エディソンチャン・ショーンユー・アンソニーウォン・エリックツァン・チャップマントー・カリーナラウ

あらすじ

 1991年香港マフィアの大ボス、クワンが暗殺される。しかし配下のボスのひとりサム(エリックツァン)だけは造反を画策する4人のボスたちをよそに静観を続ける。実はこの暗殺、サムの出世を願う妻マリー(カリーナラウ)が夫に黙って手下のラウ(エディソンチャン)へ命じたものであった。そんな彼女に恋心を抱くラウはやがて、サムによって警察学校へ送り込まれる。一方、組織犯罪課のウォン警部(アンソニーウォン)は、クワンの子供であることが発覚し警察学校を退学処分になったヤン(ショーンユー)を組織へ潜入させる。こうしてラウとヤンの2人は1992年気づかぬうちに互いの人生を交差させてゆく。

感想

 この作品はⅠの時間軸を過去に戻し、若かりしラウとヤンがいかに潜入するかを描いている。当然演じる人物は違う。まあ当然か。同じ警察学校にいたのに10年後お互いが見て気付かないんやから。10年でそれ相応に成長する必要があったんやな。にしても、イイ俳優さん。若いのにイイ演技をしはる。でも、このⅡは基本、ラウとヤンにスポットを当てつつもウォン警部とサムの作品にしたと言っても過言ではない。内容的にも香港の黒社会を舞台にばりばりゴッドファーザーを意識した作り方をしてる。ストーリーもありがちで誰でも想像できるような安易なモノやない。どうしても過去を描く場合、その次にⅠがあるから内容を読まれ易いんやけども、そこんとこもちゃんと考慮して深く作ってるってのがまざまざと感じられる。濃い内容を2時間におさめるってゆうのもあって全体的にテンポが早く序盤にキャラが出すぎで説明不足感がある。映画に目が慣れてない人は意味解らんまま話が進んで行ってしまうんやないかな。でも、細かい演出を抜いた事によって、普通はせわしなくなってただ忙しいだけの映画になるんやけど、逆に画面に重々しさが出てきて効果的に雰囲気に活かされてる。それだけ演者の演技力が必要にもなるんやけど、これには参った。

 Ⅰで光を放っていたウォン警部の演技や過去もしっかりと堪能出来るし、影が若干薄い感のあったサムもかなりアツい演技を見せてる。香港返還ってゆう時代背景を使ったってのもあって、かなり堪能度合いの高い作品に仕上がってる。

インファナル・アフェアII 無間序曲 DVD インファナル・アフェアII 無間序曲

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インファナル・アフェア

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監督 アンドリューラウ・アランマック

製作 アンドリューラウ

出演 アンディラウ・トニーレオン・アンソニーウォン・エリックツァン・エディソンチャン・ショーンユー・サミーチェン・ケリーチャン・チャップマントー

あらすじ

 1991年ストリート育ちの青年ラウ(エディソンチャン)は香港マフィアに入ってすぐ彼の優秀さに目を付けたボスによって警察学校に送り込まれる。一方、警察学校で優秀な成績を収めていた青年ヤン(ショーンユー)は突然退学となる。彼はウォン警部(アンソニーウォン)に能力を見込まれマフィアへの潜入を命じられたのであった。やがて2人の青年は、偽りの身分の中で実績を積みそれぞれの組織で重要なポストを与えられていく。そして10年後、警察はヤン(トニーレオン)から大きな麻薬取引の情報を受け取る。しかし警察の情報はラウ(アンディラウ)によってマフィア側に流されていた。検挙も取引も失敗に終わったことで、警察、マフィアの双方がスパイの存在に気づく。

感想


 前置きは長いが、そこから物語がいよいよ面白くなってくる。緊張感溢れるお互いの腹の探り合いはもとより、本作が素晴しいのは潜入したラウとヤンの苦悩が描かれている点だ。シリーズ三部作って事もあり、まだ2人にとって核となる出来事しか描かれてないが、この作品はこれ単体だけでも十分その世界に引き込まれ面白い。ハリウッドが史上最高額でリメイク権獲得するのも解るな。リメイクしたところでって所詮は香港版を見ていないアメリカ人向けって感じはするんやけども。Ⅱ・Ⅲを見る上でこの作品は欠かせないが結構細かいところまで突っついてくるから軽く流し見してるだけやと後々楽しめなくなる。

 皆さん演技がお上手で。トニーレオンの渋さと言ったらこれまでにないくらい格好イイけども、中でも一番光ってたのがウォン警部役のアンソニーウォン。彼の演技はヘビー級ボクサーのパンチみたいに重いね。出番は結構少ないけども凄いよ。にしてもアンディラウがラウってゆう役やし名前が安易やね。覚えやすいからイイんやけどさ。

インファナル・アフェア DVD インファナル・アフェア

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エターナルサンシャイン

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監督 ミシェルゴンドリー

脚本 チャーリーカウフマン

出演 ジムキャリー・ケイトウィンスレット・キルスティンダンスト・イライジャウッド・マークラファロ・トムウィルキンソン

あらすじ

 バレンタインデーを目前にしたある日ジョエル(ジムキャリー)はある手紙を受け取る。そこには、最近ケンカ別れした恋人クレメンタイン(ケイトウィンスレット)について「クレメンタインはジョエルの記憶を全て消し去りました。今後、彼女の過去について絶対触れないようにお願いします。ラクーナ社」と書かれていた。失恋のショックもある中、立ち直れないジョエル。そして彼も、彼女の記憶を消すことを決意し、ラクーナ社を訪れる。そこでは一晩寝ている間に脳の中の特定の記憶だけを消去できる施術を行なっていた。

感想

 まずこの映画に言える事は脚本がいい。非常に難解で、この手の映画を見慣れてない人はストーリーについていけないかもしれないが、よく練られてると思う。冒頭はちんぷんかんぷんかもしれないが最後に近づくにつれパズルのピースがピタっとはまっていき、徐々に作品の凄さが伝わって来る。そして、演出。記憶の中を辿って行くってゆうのを基盤に置いてるから、この演出はかなりそれを反映してて素晴しいんやけど、見る人によっては解りづらいと感じる人もいる。そこでクレメンタインの髪の色をイロイロ変える事によって、見てる人に時間軸をしっかり辿らせる効果もあわせ持たせている。しかもクレメンタインの性格がかなりぶっ飛んでるってのもあってそれに不自然さを感じない。これだけでも良く練られた作品であると言える。

 それに使ってる曲のチョイスもGOOD。映像と音とが上手く一体になってるのは拍手もの。その音楽の効果も相まって、人間個人それぞれの頭の中に存在する記憶とゆうモノを舞台にしてる、例えば小学生の頃の夢を見たのに中学生の頃の友達が出てくるみたいな不確かでふわふわした存在であるってゆう感じを上手く映像化する事に成功してる。

 今確かにつらいかもしれない。でも忘れていた記憶は確かに頭の中に存在していて、それが素晴しいモノであるかもしれない。ジョエルも昔、クレメンタインと過ごした素晴しい記憶を残しておきたいと記憶の中でもがくのだが・・・さて、どうなるか。最後ジョエルに待ち受けるほっこりするような結末とは。

エターナル・サンシャイン Music エターナル・サンシャイン

アーティスト:サントラ,E.L.O.,ザ・ポリフォニック・スプリー
販売元:カッティング・エッジ
発売日:2005/03/09
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エターナルサンシャイン DTSスペシャル・エディション DVD エターナルサンシャイン DTSスペシャル・エディション

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APPLESEED

Appleseed

監督 荒牧伸志

原作 士郎正宗

プロデュース 曽利文彦

音楽 Boom Boom Satellites

声の出演 小林愛・小杉十郎太・松岡由貴

あらすじ

 西暦2131年、世界中を巻き込んだ非核戦争は人類に大きな爪痕を残し終結。そんな荒廃した世界の中で唯一の希望は、最後の理想郷「オリュンポス」。しかし、その人口の半分はヒト社会の安定を目的に造られたクローン人間「バイオロイド」が占めていた。戦争を戦った女性兵士デュナンナッツ(小林愛)は、ある日突如捕獲され「オリュンポス」に連行される。目を覚ました彼女の前に現れたのは元恋人ブリアレオス(小杉十郎太)。しかし彼は戦争で重傷を負った体の大半が機械化されており面影はなかった。

感想

 「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の原作者である士郎正宗の「アップルシード」を世界初の3Dライブアニメで映像化。セル画タッチのキャラクターが縦横無尽に駆け回るところなんかこの作品ならではやけども、まだ動きが若干違和感を感じる。出てくる女性キャラクターもヲタクの域を抜きん出てない。世界に発信する事が目的としての作りでは上手いとは思うが、日本でいくらヲタクの地位が向上したとは言え現実味とゆう部分では無いに等しい。ストーリーも人間とバイオロイドの共存をテーマに描いてはいるが、どうしても迫力のあるアクションシーンに頼りすぎてるのでイマイチであるのは否めない。でも、終始映像とゆう点から見てみるとここまで来たかと、そのクオリティーに驚かされるばかり。音楽もBoom Boom Satellites。かなり良かった。ただあまり効果的に使われてないのが残念。まとめて言えば、それぞれが持つポテンシャルは良い物を持ってるのにそれを融合させた時に上手くいかなくなる、連携の悪いドリームチームみたいな作品。見るには値するけど、そこ止まりになってしまうな。どうしても。

APPLESEED DVD APPLESEED

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2004/11/25
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2006年8月30日 (水)

イノセンス

Photo_16

監督 押井守

原作 士郎正宗

演出 西久保利彦

声の出演 大塚明夫・山寺宏一・田中敦子・竹中直人・仲野裕

あらすじ

 2032年日本。世の中は、人とサイボーグそしてロボットの共存が進んでいた。と同時にテロが各地で続発。そんな犯罪を取り締まる公安九課の刑事バトー(大塚明夫)。彼は体全てが造り物のサイボーグでありながら純粋な部分としてわずかな「脳」とかすかな「記憶」だけを残していた。ある日、暴走した少女型のロクスソルス社製愛玩用ロボットが所有者を惨殺する事件が発生。さっそく相棒トグサ(山寺宏一)と共に捜査に乗り出すが、彼の「脳」を攻撃する謎のハッカーに妨害を受ける。

感想

 「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の続編。前作以上に難しい内容に仕上がっている。もうココまできたら見る映画ではなくて、聴く映画・感じる映画の域に達してるといっても過言ではない。近年希に見る映像の美しさは秀逸以上のクオリティーで、それだけで十分に見る価値はある。ある一人のサイボーグを通して人間と機械との関係性の葛藤が根幹にあるのだが、本当に内容理解が簡単じゃない。監督も監督で万人受けする作品としてではなくて作品が見る人間を選ぶ、そんな作り方をしてると思う。そして決してヲタク向けではない。ヲタクだからって理解出来るもんか。だが絶対理解出来ないとゆうレベルでもない。登場する人物の言葉を紡げば見えてくるモンもある。ネット世界に同居する安易さ・非現実さ、そして悪・死・人間性。多くを語ってる本作やけども、にしても重いな。

イノセンス スタンダード版 DVD イノセンス スタンダード版

販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日:2004/09/15
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2006年8月20日 (日)

イン・ハー・シューズ

Photo

監督カーティスハンソン

製作総指揮 トニースコット

出演 キャメロンディアス・トニコレット・シャーリーマクレーン・マークフォイアスタイン

あらすじ

 抜群のスタイルと美貌を持ちながら、難読症がコンプレックスとなっているマギー(キャメロンディアス)。姉のローズ(トニコレット)は弁護士として成功しているものの、自分の容姿に自信が持てずにいた。定職にも就かず、ローズの家に居候していたマギーは、ある日ローズの留守中に訪ねてきた彼女の恋人にちょっかいを出してしまい、怒ったローズに家を追い出されてしまう。行く当てのないマギーは、仕方なく亡くなった母方の祖母エラのもとを訪ね、彼女が世話役をする老人たちの施設で働かせてもらう。

感想

 女性目線主体の女性映画って感じで男には理解し難い内容になってるかも。でも、普通にイイ映画。冒頭のキャメロンは最悪って感じで、この映画面白くないんかな~と思ってたら、そっからは何の気なしに画面に引き込まれてる。画面からも伝わって来るようにキャメロンのお色気ムンムンって感じ。撮り方が上手いのかな。どことなく老けてきたような感じも受けるんやけど、それに伴い演技派に転向しようとしてきてるね。でも、そんな事差し引いたとしても、この作品でキャメロンいい感じ出してるよ。でも、やっぱり顔は老けてる・・・2回ゆうたった。けども難読症で勉強から逃げてきてマトモに文章が読めないのに、あるおじいさんに勧められて詩の読み聞かせをするシーン。そしてラストの結婚式で詩を読むシーン。最高じゃないですか。トニの顔も段々垢抜けて来るしさ、喧嘩した姉妹が最後どう仲直りするんやろうかって見ていて面白いよ。題名の通り映画のテーマは靴。ローズは色んなカワイイ靴を持ちながら自分には合わないと履くのを拒んできた。そんな彼女も経験をつみ成長し、いろんな靴を履き替えて最後は自分にピッタリな靴が見つかる。ええ事ゆうわ。

イン・ハー・シューズ DVD イン・ハー・シューズ

販売元:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
発売日:2006/04/07
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2006年8月14日 (月)

おもひでぽろぽろ

Photo_22

監督 高畑勲

プロデューサー 鈴木敏夫

作画監督 近藤喜文

音楽 星勝

声の出演 今井美樹・柳葉敏郎・本名陽子

あらすじ

 東京でひとり暮らしをしている27歳のOL・タエ子(今井美樹)。農業に興味がある彼女は、休暇を取り義兄が農家を営む山形へと向かう。寝台列車で揺れる中、彼女の前にはいつしか小学5年生の自分が現れはじめる。

感想

 本作を密かにジブリNo1の作品として推してます。自分の少女時代を思い出しながら成長していく平凡なOLを描いた至って平凡な作品。果たしてこの作品をアニメでする必要があったのか?といわれれば、まあないんとちゃうやろか。普通に実写映画として今井美樹・柳葉敏郎で撮った方がイイって感じも少しはする。でも、アニメはアニメ。こんな平凡な作品をアニメにしたらアカンって決まりはないから別にアニメでもイイではないか。そして声。アニメ作品に必ずと言って良いほどついてまわる問題やけども、そこについてもとやかく言う必要はないと思う。例え実写やったとしても、人相や背格好のイメージと声が全く違う人もおる訳やからアニメを見るときはそうゆう風に割り切る事も重要やと思うよ。だからギバちゃんの声が唾っぽくても気にしない、気にしない。

 この作品は今と昔を平行して描いてるんやけども、その描き方が絶妙。特にラストの演出は目を見張るものがある。小学5年生の自分と共に精神的な自立を求めていき、そして最後は完全に自立する。それを見つめる小学5年生のタエ子の目が印象的である。それに全編を通して細部までこだわっってる画。場面場面で流れるBGMがそれを物語ってる。ただ田舎を美化する為だけの映画ではなく、昔を懐かしむだけの映画でもなく、それ以上に何かを感じられる作品になってる。高畑監督が有機農業が好きって事もあり彼のオリジナルとして作品に組み込まれてあるが、そこは普通に流してもイイと思う。変にそこだけにとらわれてヤイヤイゆうのも、何やしな。

おもひでぽろぽろ DVD おもひでぽろぽろ

販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
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2006年8月12日 (土)

エリザベスタウン

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監督 キャメロンクロウ

製作 キャメロンクロウ・トムクルーズ

脚本 キャメロンクロウ

出演 オーランドブルーム・キルスティンダンスト・スーザンサランドン・アレックボールドウィン

あらすじ

大手シューズ会社に勤務するデザイナーのドリュー(オーランドブルーム)は、開発に長年費やした画期的なシューズが10億ドルもの大損害を招き、責任を取らされ会社をクビになる。恋人にも捨てられ生きる望みを失った彼に追い討ちを掛けるように父親が心臓発作で亡くなったという知らせが届く。父の葬儀のためにケンタッキー州の小さな街エリザベスタウンへと向かう飛行機の中で、陽気でお節介焼きのキャビンアテンダント、クレア(キルスティンダンスト)と出会う。

感想 

 ジャンル的にはラブストーリー。でも、あきらかに失敗作やろ。コレ。そもそもありえなさが満載や。なんで10億ドルもの損害の責任がシューズのデザイナーである青年一人にだけかかってくるんだ?どんな企業やねんな。それに、飛行機の中でいきなり声をかけてきたクレア。キャビンアテンダントとはいえ慣れなれしく、なんでドリューに惹かれたんだ?ってトコをすっ飛ばしたまま強引ともいえる設定を元に話は進んでいく。ストーリー全編を通して何かを訴えようとしてるのは分かるけど、薄っぺら過ぎて見てる者には何も伝わらない。

 にしても、この映画のMVPはキルスティンダンスト。顔はイマイチなのにこうゆう作品で彼女を見たら可愛く見えてしまうのはなんでなんやろか。それが魅力でもあるんやろけど、このありえなさ満載の作品で役を完璧に演じきっていた。相合傘でドリューをふと見つめるシーンの彼女の目が全てを語ってた。オーランドの演技がイマイチってのもあるから余計に引き立ってたんやろか。イイ役者になってきたもんだ。スーザンサランドンの演技もピカイチやったし、この映画の双璧を担ってたのはコノ二人。

 ラストのドリューがクレアの作った音楽付きの地図で旅をするシーン。そこだけは褒められた演出。実際にそこまで女性にされたら軽く引いてしまうんやろうけども、コレはコレでありなんかなと思ってしまったわ。

エリザベスタウン スペシャル・コレクターズ・エディション DVD エリザベスタウン スペシャル・コレクターズ・エディション

販売元:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
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2006年8月10日 (木)

ウォーク・ザ・ライン/君につづく道

Photo_14

監督 ジェームズマンゴールド

原作 ジョニーキャッシュ

出演 ホアキンフェニックス・リースウィザースプーン・ジェニファーグッドウィン・ロバートパトリック

あらすじ 

 1940代のアメリカ。綿花栽培の小作で生計を立てる貧しい家庭に生まれたジョニーキャッシュ(ホアキンフェニックス)。父親は酒に溺れ暴力を振う毎日。そんな彼の心を支えたのは大好きな兄ジャックとラジオから流れてくる少女ジューンカーター(リースウィザースプーン)の歌声。しかしある日兄が事故で亡くなってしまう。父はお気に入りのジャックが死んだことを嘆き、そのことがさらにジョニーの心を深く傷つけた。やがて成長したジョニーは2年の軍隊経験を経て初恋の女性ヴィヴィアン(ジェニファーグッドウィン)と結婚。訪問セールスの仕事に就くがプロのミュージシャンになるべくオーディションを受ける。見事プロミュージシャンとなったジョニーは、全米ツアー中にジューンカーターに出逢う。

感想 

 今、日本でジョニーキャッシュとジューンカーターを知ってる人はいるんだろうか?名前は聞いた事はあっても歌まで聴いた事ある人なんてほんと少ないんだろうな。この作品はカントリーミュージックの伝説ジョニーキャッシュの半生を描いた映画。でも、そんな宣伝の仕方しても日本ではお客が集まらないからか型破りなラブストーリーとして宣伝してた。でも、見てる限りラブストーリーはラブストーリーでもそこまで型破りでもない。この作品の良さはそんな所ではないよ。本編のほとんどがジョニーとジューンの歌のシーンなんやけど、それをホアキンフェニックスとリースウィザースプーンが吹き替えなしで実際に歌ってるって事が素晴しい。二人とも無茶苦茶上手いじゃないか。

 そして、ジョニーがドラッグに溺れ、父親に兄の事を話すシーン。実際、ホアキンの兄、リバーフェニックスもドラッグに手を出し命を落としている。それがクロスオーバーしたのか、その演技には妙な説得力がかもし出されていた。それにしても、ホアキンもリースもいい俳優になったよな。リースなんてこの作品でアカデミー主演女優賞もらってたし、納得の演技やな。

 でも、映画としてはまとまりがそんな無かった気がする。最後に淡々と話が運びすぎてる感があったのは残念。実際はそんなんちゃうんやろうからさ。十年間ステージでしか言葉を交わさなかったのはよっぽどやで。この作品の中核を担う、ジョニーとジューンの結婚までの経緯をもっと丁寧に描いたほうが良かったんではないだろうか。もう後15分位長くなってもそこがちゃんとしてたら普通に文句は出ないと思うんやけども。ハリウッドでは最初から歌のシーンに力入れて作ったってゆう映画やし、その他はジョニーキャッシュの半生として流してって事なんやろ。でも、まあ良く出来た映画やと思います。

ウォーク・ザ・ライン 君につづく道 特別編 DVD ウォーク・ザ・ライン 君につづく道 特別編

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発売日:2006/05/26
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2006年8月 8日 (火)

M:i:III

Photo_8

監督 JJエイブラムス

製作 トムクルーズ

テーマ曲 ラロシフリン

出演 トムクルーズ・フィリップシーモアホフマン・ヴィングレイムス・マギーQ・ローレンスフィッシュバーン・ジョナサンリス=マイヤーズ・ミシェルモナハン・ビリークラダップ

あらすじ

 スパイとして活躍したIMFのエージェント、イーサンハント(トムクルーズ)も現在は引退し教官としてスパイの育成に務めていた。私生活でも看護士ジュリア(ミシェルモナハン)との結婚を控え、充実の日々を送っていた。身分を隠したまま・・・。ある日イーサンのもとにIMFから新たな指令が。教え子であるエージェント、リンジー(ケリーラッセル)が国際的闇ブローカー、オーウェンデイヴィアン(フィリップシーモアホフマン)の監視中に拘束されてしまった。現場に復帰し同僚と共に救出へ向かう。しかし・・・。

感想

 もうここまで来たらスパイ大作戦の名前なんてどうでも良くなってる。2があまりにもヒドかったって事からかスパイらしさを取り入れてたけど、そんな事は置いといてアクションやろ。オープニングタイトルの前にストーリーが全部読めてしまうってゆうアホらしさもドカンとすっ飛ばしてくれる位の怒涛のアクション。ウルサイくらいのアクション。そしてオープニングも耳障りなくらいウルサイ。もう何が何やらウワ~!って感じやから終わった後は気抜けたみたいになる。こんな作品なのにストーリー上必要なアクションに留めてるのがまたイイ。本作の監督はアメリカのドラマ「LOST」で有名になったJJエイブラムス。そこは腕のある監督なだけに映画全体を通して絶妙なバランスを保っていたのは当然っていったら当然なんかな。やっぱジョンウーとは違います。でも2のヒドさからあんま期待してなかったってのもあるけどこりゃ1本とられたよ。1、2ときてⅢで完全にアクションシリーズになっちまいました。ちっちゃいTVじゃなくてデカいスクリーンでの観賞をススメます。

 そういや今回変装用の顔を作る肯定がきちんと描かれてました。ああこんな感じで作ってたんや~って。でもさ2でハントが最後あんなにすぐ部下に変装出来たのはなんでなんやろ?それに今回タイトルのiが小文字になったのはなぜ?数字が3じゃないのは?謎ばかりが残るこのシリーズ。最後わかりづらいけど一応次回作への含みも残してる。4を期待したいところやけど公開後奇行が祟ってパラマウントを解雇されたトムクルーズ。まさかこれで最後?

M:i:III DVD M:i:III

販売元:パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
発売日:2007/06/22
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M:I-2

Photo_7

監督 ジョンウー

製作 トムクルーズ

テーマ曲 ラロシフリン

出演 トムクルーズ・ダグレースコット・ダンディーニュートン・ヴィングレイムズ・アンソニーホプキンス 

あらすじ                        

 休暇中のイーサン(トムクルーズ)のもとにIMFからの緊急指令。それはテロ集団に奪われた致死細菌“キメラ”の奪回。編成されたチームの中には見知らぬ女ナイア(ダンディーニュートン)の名が。イーサンは彼女に接近を図る。

感想

 なしてジョンウー?まがりなりにもスパイ映画のはずやのに。ハトにスローモーションに二丁拳銃。まあ二丁拳銃はイイとして、あとは絶対いらんと思う。それがジョンウーやねんけども、必要性が全く感じられない。特にスローモーションを多用してるトコなんて映画を逆に間延びさせてるだけやんか。アクションも中途半端でソレ別にいらんのんちゃう?って言われたら、まあいらんやろな。無理矢理入れた感が満載。スパイ映画って観点から見たら全く道それてるし、アクション映画としても迫力は中途半端やし、ストーリーなんてあってないようなもんやし。あらすじを書こうにも内容が無さ過ぎてビックリしちまった。完全に前作がヒットしたもんやからイイ気になって作ったとしか思えないな。こんなんやからシリーズもんはつまらなんって言われる事になんねん。でもまあ、あのアクションをトムクルーズがスタントなしで自分でやったってのは褒められる。そんなけの☆1つ。

 何も考えずに見れるドンパチムービーです。趣味の悪いアクションがもれなくついてきますが、気軽に映画を楽しみたい方はぞうぞ。

M:I-2(ミッション:インポッシブル2) DVD M:I-2(ミッション:インポッシブル2)

販売元:パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
発売日:2006/04/21
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