2007年7月10日 (火)

007 カジノ・ロワイヤル

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監督 マーティンキャンベル

原作 イアンフレミング

出演 ダニエルクレイグ・エヴァグリーン・マッツミケルセン・ジュディデンチ・ジェフリーライト

あらすじ 

 殺しのライセンスを取得するため、昇格最後の条件である2件の殺害を実行したジェームズボンド(ダニエルクレイグ)は見事ダブルオーの称号を得る。そして最初の任務は、世界中のテロリストを資金面で支える男、ルシッフル(マッツミケルセン)の資金を絶つこと。世界各地を奔走してるうちにルシッフルがモンテネグロのカジノロワイヤルで大勝負に出ることが明らかとなり、ボンドは陰謀を阻止するため現地へ向かうのだった。しかし、そんな彼のもとには、財務省からお目付役として美女ヴェスパーリンド(エヴァグリーン)が送り込まれる。最初は彼女に対して懐疑的だったボンドだが、危険を共にする中で次第に心惹かれていく。

感想

 ボンドのハマリ役と言われていたピアースビロスナンから役を受け継ぎ、ダニエルクレイグが新ボンドを演じた1作目。当初、ボンド役がダニエルクレイグに決定した時はファンが不見運動をするなど何かと反発を受けていた。それもそのハズ、金髪で青い目のボンドはシリーズを通して初めての事。今までのイメージがあるファンからしたら嫌やんたんやろな。俺はあんま気にせんけど。そもそも金髪で青い目ってのが、原型ってゆう話もあり~ので、そこでとやかくゆう気はさらさらないと思うんやけど、世間は冷たいモード。こんな事もあって、製作サイドからしたら良い作品を作らなアカンってゆうプレッシャーがかなりあったと思うけどさ、これがブッキングした段階で発生したってのが逆に良い方に転んだんではないかな?007シリースの中でも結構質の高い良い映画になってたと思うよ。ここに来ての初心って事で、原作者イアンフレミングが初めてボンドを登場させた話「カジノロワイヤル」を使い、ボンドが真の意味で007になるまでを描いたのは特筆すべき点やろな。

 製作開始当初あんだけ言われてたダニエルクレイグも蓋を開けてみたらかなりハマってたしさ。このプレッシャーを受けて、ここまでちゃんとした映画を作るのは並大抵の事やないと思うし、評価しても良いよな。底力っちゅうもんを感じたわ。

 作品自体はお決まりの破壊しまくりアクションにキレイなボンドガール。至って、映画の王道を進んでるだけで、とびっきり良くもないけど、ゆうて悪くもない。ちょっとキレイに作りすぎたのかな。これこそ真の大衆映画たる大衆映画でしょうな。でもここまで自分の体で勝負するボンドってのも異色っちゃあ異色やし、ボンドガールの絡め方も他作とは変えてきてる。今まで007シリーズに距離を感じてた人もこれまでの作品を見て、「何じゃこりゃ?」って感じてた人もこの作品ならすんなり見れるんじゃないでしょうか。

 評価は普通の星3つってトコやねんけど、プレッシャーを撥ね退けシリーズの中でも上位にくい込んで来る作品に仕上げた事と、どっちかって聞かれたら確実に面白いってゆうてしまう映画って事も加えて星4つで。

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2007年5月 4日 (金)

スパイダーマン3

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監督 サムライミ

出演 トビーマグワイア・キルスティンダンスト・ジェームズフランコ・トーマスヘイデンチャーチ・トファーグレイス

あらすじ

 今やスパイダーマンはNY市民から絶大な人気と信頼を誇るヒーローとなり、恋人MJ(キルスティンダンスト)へのプロポーズも決意し、順風満帆のピーターパーカー(トビーマグワイア)。しかしMJは出演した舞台が酷評され挙句降板するハメになり気分は最悪。そんなある日、謎の黒い生命体がピーターに取り憑き、スーツを黒く染め上げる。黒いスパイダーマンの戦闘能力は、これまでよりも格段に高まっていた。しかし同時に、ピーターの心にもある変化が。そんなスパイダーマンの前に脱獄中サンドマンになってしまったピーターの伯父ベンを殺害した犯人マルコ(トーマスヘイデンチャーチ)、死んだ父の仇としニューゴブリンとなりスパイダーマンへのに復讐に燃えるハリー(ジェームズフランコ)、そしてピーターへの激しいライバル心から黒い生命体ヴェノムに支配された同僚カメラマンのエディ(トファーグレイス)らが襲いかかる。

感想

 やっぱりスパイダーマンは薄かった。2と同じくオープニングは今までの回想。内容をすっかり忘れてしまっていた友人がオープニングを見ただけで全てを思い出してしまうほど、やっぱりスパーダーマンシリーズは内容が薄かったんだな。まあ、そんな事はどうでも良いさ。観客は街中をビュンビュン飛び回るスパイダーマンが見たい。ただそれだけなんだ。例えばストーリーが無いだとか、ストーリーが無いだとか、ストーリーが無いなんて事は百も承知。そこを非難するのはジェットコースターに落ち着いた雰囲気を求めるようなもんなのさ。

 1と2とあまりにも内容が無いってんで製作者サイドも考えたのかな?この作品、何かイロイロとありとあらゆる事が起きます。もうこの事態をどう収拾するつもりやねん!って突っ込み入れたくなるくらい。まず前提として敵が3人もおる。ニューゴブリンは1からの布石として宇宙からの生命体は来るわ、なぜが砂の怪物になった脱走犯はおるわでNYは大パニック。そして何の前置きもなく登場人物がわんさか出てきて強引に人物紹介を挟みながらストーリーは進んでいく。2時間19分の尺にはとうてい収まりきらないくらいの出来事が詰め込まれてる訳ですわ。MJとピーターの確執からハリーの記憶喪失、新たな女性の登場にライバルカメラマン、そしてピーター自身の葛藤などなど。こんなけのもん入れたら1個1個の要素が自ずと薄くなってしまうのは必死。でも、これだけのモンを最後笑ってしまうくらい強引にアメリカ人が好きそうなラストにまとめたのは見事としか良いようがない。あんな暴れてたアイツは急に改心するし、邪魔な奴は全員死んでしまうし。これこそTheハリウッドマジックって所でしょうか。

 そして、この映画の最大そして唯一の見所とも言えるアクションシーン。1のがっかり感から一転、2では納得の迫力を堪能させてくれた。さて3では?と期待しながらも内心やりすぎてしまうのではないかと心配してた。その予感的中。もう訳わかりませんわ。画面はグルングルン回って上も下も解らん映像。安易に迫力を出せばイイってもんじゃあない。見てる人間がもし劇中で同じ体験をしたら?とゆう体のリアリティが画面になけりゃ迫力は素直に感じる事は出来ないよ。2では見事に作られてた部分でもあるけど近作では製作者が「もっともっと」ってゆうプレッシャーに負けてる感じがしたね。ラストのスパイダーマン・ニューゴブリン・サンドマン・ヴェノムの4体入り乱れての決闘は企画自体面白いし楽しく見れたし及第点は十二分に超えてるけど途中のクレーン暴走のシーンにはその点で負けてる様な気がした。そしてラストと言えば例のスパイダーマンが街中を飛び回ってエンドロールに向かう1と2とでお決まりになったアレやけども、3に来て逆に外しに来たのは予想通りやった。やからこそ、そこは大道で来て欲しかったな・・・という希望はなきにしもあらず。

 にしてもMJやけどさ、シリーズ通してあっちにフラフラ、こっちにフラフラと気の多い女性です事・・・。うん、寂しいねんな。わかるよ。わかる。寂しいからあっちにフラフラこっちにフラフラ、やっぱり自分が1番ってゆう女性の象徴的な女性なんですね。男にかなりメチャ振りして「なんで私の気持ちをわかってくれないの」って一人で悲劇のヒロインになって自分の中で酔ってるんでしょうな。だからこそ恋愛ベタなピーターが相手じゃないと話が進まないのか。そうか。そうか。普通の男性だったら、あの行き過ぎた独りよがりにはついて行けませんもんね。

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2006年11月19日 (日)

好きだ、

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監督 石川寛

脚本 石川寛

音楽 菅野よう子

出演 宮崎あおい・西島秀俊・永作博美・瑛太・小山田サユリ・野波麻帆・加瀬亮

あらすじ

 川辺でギターを弾いている同級生のヨースケ(瑛太)に想いを寄せいていた17歳のユウ(宮崎あおい)。ヨースケは事故で大切な人を亡くしたユウの姉が気になっていた。やがてユウは想いを伝えられないまま、ある出来事が2人を引き離す。17年後。34歳のヨースケ(西島秀俊)とユウ(永作博美)は東京で偶然再会する。

感想

  映画全編を通して暗い雰囲気はあるけども、どことなく爽快でゆったりしていて、多くを語らない。見ていると心地よい風を感じているかのよう。セリフとセリフの間が特徴的と言っても言いほどかなり長い。けども、そこに心情の揺れ動きや心の葛藤などが見て取れる。画面に映っている俳優に自分を置き換えて、「自分なら・・・」って想像しながら見るのが良いかもね。それに出演者の誰しもがイイ演技をしはる。コレやろな。この演技の絶妙さあってこその間なんやろな。ただセリフとセリフまでの時間が長いだけやったら見てるこっちが想像しようにもダイレクトに心情が伝わって来ないもんな。

 内容自体がどうこうではなくて、見ていて気持ちを穏やかにさしてくれる。そんな感覚を大事にしたい。そんな作品です。ギターの音がいつまでも頭ん中に残ります。日々の忙しさに流されてしまいそうな時にオススメします。

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SAW3

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監督 ダーレンリンバウズマン

脚本 リーワネル

出演 トビンベル・ショウニースミス・ドニーウォールバーグ・リーワネル

あらすじ

 ソリッドシュチュエーションスリラー、ソウシリーズの第3作目。女性外科医リンが目覚めた場所には脳腫瘍で瀕死のジグソウ(トビンベル)がいた。アマンダ(ショウニースミス)はリンにあるルールを提示する。ある男に仕掛けたゲームが終わるまでジグソウを生かしておく事。ジグソウの心臓が止まれば首に巻かれた爆弾が爆発する。時を同じくして食肉工場の1室で目覚めた男。彼はひき逃げで最愛の息子を失ったジェフ。彼の前に現れるのはひき逃げを目撃しながら証言をしなかった女性、犯人に軽い刑しか言い渡さなかった判事、そして最愛の息子を殺した犯人。ジェフはこの3人の運命を自分に委ねられたゲームに巻き込まれるのであった。

感想

 シリーズ3作目という事で、エグさがかなり増してきてる。2を見て当初の目的とちょっと違う所に走ってるような気がしたけど、それは俺の間違いやったってことに3を見て気付いたよ。最初からスプラッター映画として作ってたんやな。たまたま1作目のラストがスゴかっただけですか。そうですか。アクション映画なら続編を作る時、さらに迫力を追い求めてしまうのと一緒でSAWシリーズはいかにスプッラターのシーンをエグく見せるか!それだけに一生懸命取り組んだ結果、ラストは片手間程度で、ただ映画全編を通してエグいだけの作品になったんやな。

 あと、前2作の補足説明みたいなシーンもありました。それはある意味面白かった。いろんなトコで「アレはない!」とか「なんであんな事になんねん!おかしいやん。」って言われ続けてましたもんね。それに対抗して実はこうやったんや!どうや!ってゆう製作者サイドの意地みたいなモンが垣間見えた瞬間。別にそのシーンなかった所でSAW3には関係ないからね。

 このシリーズもう4の製作も決まってるみたいです。ってゆうか5も。それを踏まえてみると、この後どうやって話を繋げていくんやろか・・・ってゆう期待感が持てます。そうゆうラストです。話の繋げようが見つからない。もう潔くやめたらいいのにね。

 とにもかくにも、この映画は余程のスプラッターに強い人にしか勧めません。これがR15ってどうゆう事なんやろ。18歳未満禁止でもおかしくないと思います。

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2006年9月17日 (日)

スワロウテイル

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監督 岩井俊二

脚本 岩井俊二

撮影 篠田昇

助監督 行定勲

出演 三上博史・Chara・江口洋介・伊藤歩・渡部篤郎・桃井かおり・山口智子・大塚寧々・ミッキーカーティス・渡辺哲・塩見三省・小橋賢児・浅野忠信

感想

 むかしむかし 円が世界で一番強かった頃 その街は移民たちであふれ まるでいつかのゴールドラッシュのようだった 円を目当てに円を掘りに来る街 そんなこの街を移民たちはこう呼んだ”円都(イェンタウン)” でも日本人はこの名前を忌み嫌い 自分たちの街をそう呼ぶ移民たちを”円盗(イェンタウン)”と呼んで蔑んだ ちょっとややこしいけどイェンタウンというのはこの街とこの街に群がる異邦人のこと がんばって円を稼いで祖国に帰れば大金持ち 夢みたいな話だけど何しろここは円の楽園・・・イェンタウン そしてこれはイェンタウンに棲むイェンタウンたちの物語。

 とゆうナレーションで始まる本作。見たら解ると思うが賛否両論なのもうなずける。そもそも異質なこの設定。そして登場人物が話す言葉も独特そのもの。日本語・英語・広東語が混ざっていて何とも変てこ。これがすんなり受け入れられない人はまず脱落するんとちゃうかな。そして、無駄に長いグリコのライブシーンとか。岩井俊二監督といえばコレって所やねんけど、まあ中だるみするわな。これで正直この映画何やねん?ってなるのは明白やし。でも、結局のところそんな事はどうでもよくイイ映画なんですよ。何がそんなにイイ映画なのか?そればっかりは見る人の感性に合うか否か。それに限ると思う。にしても、岩井監督は演技の下手な人を上手く撮る達人やな。Charaなんて見てたら演技と呼べるモノではないのに言語が特別なモノであるって事もあいまってイイ感じに見えてしまう。何回でも繰り返して見たい映画。

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ザ・ロック

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監督 マイケルベイ

製作 ドンシンプソン・ジェリーブラッカイマー

製作総指揮 ショーンコネリー

出演 ニコラスケイジ・ショーンコネリー・エドハリス・マイケルビーン・デビットモース・クレアフォラーニ・ジョンスペンサー・ザンダーバークレイ

あらすじ

 国の為に戦い戦死した兵士たちに敬意を表さない軍に絶えかねたハメル准将(エドハリス)がVXガスミサイルを武器に脱出不可能と言われていたアルカトラズ刑務所に観光客を人質にして立てこもる。ミサイルの標準はサンフランシスコ。身代金1億ドルを要求。FBI科学兵器処理班グッドスピード(ニコラスケイジ)は緊急招集を受け、SEALのチームへの参加を命令される。が、刑務所内は複雑。そこで、唯一アルカトラズを脱走した囚人メイソン(ショーンコネリー)に案内役を頼む事になる。

感想

 マイケルベイ自身2本目の監督作品って事もありかなり細部を見ていると、おいおい!的な所が多々ある。フェラーリのガラスが割れてたのに次のシーンでは元に戻っていたりクラッシュした瞬間、車の車種が変わってみたり。そんな事は置いといても十分アクションとしては楽しめる。この作品はそこだけじゃなくて人間ドラマも描いている所がイイ。エドハリス演じるハメルはあくまで戦死した兵士の為を思って行動している。だから子供を人質にする事もなく極力人を殺す事を避けている。悪役になりきれない悪役と言ったところだろうか。ショーンコネリー演じるメイソンも元英国諜報部員でアメリカが隠している秘密を収めたフィルムを手に入れるが当時のFBI長官フーバーに国籍を取り上げられ意味なく幽閉されてた。彼にはアメリカにもう大人になる娘が一人いて彼女に会うためこれまで警備厳重な刑務所を脱獄してきたのだ。ニコラスケイジ演じるグッドスピードは研究室で試験管を振る毎日の平凡なビートルズマニア。恋人のカーラは妊娠中。現場の経験がない彼がサンフランシスコを守るためにチームへの同行を余儀なくされる。そんな彼らが織り成すドラマ。アクションうんぬんは抜きにしても最後は何か良い気持ちにしてくれる事だろう。

 今やハリウッドのヒットメイカーとまで呼ばれるジェリーブラッカイマー。その相棒であるドンシンプソンの遺作になったこの作品。顔の整形や自傷行為を繰り返して精神的に病んでた部分は多々あったと思うが才能ある人の死は痛いとしか言いようがなく残念である。

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ジョゼと虎と魚たち

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監督 犬童一心

原作 田辺聖子

音楽 くるり

出演 妻夫木聡・池脇千鶴・上野樹里・藤沢大悟・SABU・大倉孝二・荒川良々・山本浩二・板尾創路

あらすじ

 大学生の恒夫(妻夫木聡)はバイト先の麻雀屋である噂を耳にする。それは近所に出没するひとりの老婆の話。彼女はいつも乳母車を押しているが、その中身を知る者は誰もいないという。バイト帰りのある朝、恒夫は店のマスターに頼まれて犬の散歩に出掛ける。すると坂道を走ってくる乳母車が。彼が乳母車の中を覗くと、そこには包丁を持った少女がいた。脚が不自由でまったく歩けない彼女は、老婆に乳母車を押してもらい好きな散歩をしていたのだ。これがきっかけで彼女と交流を始めた恒夫はその不思議な魅力に次第に惹かれていく。

感想

 足が不自由なジョゼと健常者である恒夫のラブストーリー。「タッチ」などのようにどうしようもない作品を撮るのに実はこうゆう作品も撮れるのが犬童一心監督。作品のバランスを崩す事もなく上手く作られた映画ではあるが、ところどころ監督が狙ってるとしか思えない微妙に笑えないお笑いを散りばめてるとこはご愛嬌。画のどこを切り取ってもイイ感じを醸し出してる。途中で挿入される写真もおしゃれ。でも、写真を入れる必要は別に感じられなかった。池脇千鶴の演技は巧い。でも巧すぎて、逆に自然さは薄れた感はある。ストーリー自体はかなりイイ出来。障害者をキャラに入れた映画はそもそも偽善的な作品が多いが本作は全く違った。見てるこっちもジョゼの足が不自由って事はわかりながらも、ジョゼ=障害者ってゆう概念はなく普通に見れた。恒夫の覚悟のなさもあり最後の大泣きになったんやと思うけど、障害なんて関係ないぜ!ってゆうふうに終わるんじゃなくて、本作の様な終わり方であったからこそ現実をきちんと直視できるのやと。

 冒頭で最初から終わる恋である事は語られる。その語りからも解るが恒夫のジョゼとの思い出を基盤に作品が成り立ってるので電動車椅子に乗って走るジョゼの後ろ姿には特別感じるモノがあった。エンドロールのくるりもイイ感じに余韻を楽しませてくれる。良作。

ジョゼと虎と魚たち(通常版) DVD ジョゼと虎と魚たち(通常版)

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SURVIVE STYLE5+

Survive_style5

監督 関口現

脚本・企画・原案 多田琢

出演 浅野忠信・橋本麗香・小泉今日子・阿部寛・岸部一徳・麻生祐未・貫地谷しほり・神木隆之介・荒川良々・三浦友和・千葉真一・木村多江

あらすじ

 殺しても殺しても、なぜかより凶暴になって蘇ってくる妻。その妻を殺し続ける男。観客に催眠術をかけたまま殺し屋に殺される催眠術師。その恋人のいつもテープレコーダーを肌身離さず持ち歩きアイデアを吹き込んでいるCMプランナー。催眠術をかけられ自分を鳥だと思い込んで暮らす父とその家族。空き巣をして生活する3人組。謎の外国人と奇妙な通訳。CMプランナーのとんでもない提案を断固拒否する恐妻家の社長。彼らの運命が奇妙に交錯してゆく。

感想

 CMプランナーの多田琢が関口現とのコンビで作った映画。終始ぶっ飛んでるので、人の好き嫌いが激しく分かれると思う。でも、とにかく色使いや家具・ファッションや音楽、見ていて思わずうなってしまう程おしゃれで、新感覚な映像世界を醸し出してる。それだけで十分楽しめる。この手の作品はぶっ飛んだ感や新感覚感を出そうと試行錯誤しすぎて作品自体が破綻してしまう事が多い。ところが、最初から最後まで独特とも言えるテンションを保ち続けたのはさすがの一言。むっちゃ甘そうなケーキを恐る恐る食べてみたら以外と美味しかった。そんな感覚。ストーリーも妙に感情に訴えかけて来る所もあったり、5通りの話を上手く噛み合わせてたり、常識で考えたら訳のわからない事ばかりなんやけど、逆にそれを利用して伝わりにくくもありあえて説明もされてないが心に響くものをふくませている。無駄にキャストだけが豪華な映画じゃあない。こうゆう映画を日本で、もっと作ってもらいたいモノである。

SURVIVE STYLE 5+ プレミアム・エディション DVD SURVIVE STYLE 5+ プレミアム・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2005/03/04
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2006年9月13日 (水)

ザ・セル

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監督 ターセムシン

脚本 マークプロトセヴィッチ

衣装デザイナー 石岡瑛子

音楽 ハワードショア

出演 ジェニファーコネリー・ヴィンスヴォーン・ヴィンセントドノフリオ

あらすじ

 キャンベル研究所では人間の潜在意識の中に潜りこむ技術の研究が行われている。警察は、ある快楽殺人鬼を逮捕したものの昏睡状態に陥ってしまうが時間内に被害者の居場所を見つけないと女性が死んでしまう事が発覚。居場所を知ってるのは犯人だけ。警察は犯人の心の中を覗いて欲しいとキャンベル研究所に依頼してきた。

感想

 かなりといっても良いほど強引な設定。この映画、ストーリー自体は何もないと言ってイイ。表現したかったのは快楽殺人者の深層心理を映像化したかっただけ。そのために残りの要素を肉付けしていった感がある。監督も映画を撮りたいんやのうて映像を撮りたかっただけなんやろな。さすがミュージッククリップやCMで活躍してるだけの事はある。

 個々の映像は目を見張るモンがあるけど、それが一様のつながりを見せていない。深層心理やからって事を理由に要所要所のつなぎの部分に手抜きが見られる。そしてラストはまるでジェニファーロペスのプロモーションビデオだ。その時にはこの話の筋である被害者女性の居場所を警察はつかんでるわけで、ジェニファーの映像は単なる蛇足に過ぎない。でもそれをかろうじて、映画の冒頭である男の子の心の中に入って対話しようとしてるんやけど、ラストにその続きを持ってくる事によって意味を持たせている。後付けなような気はするんやけど、そこまで意地悪ゆわんといたろ。映像は綺麗や。映像はな。

ザ・セル DVD ザ・セル

販売元:ギャガ・コミュニケーションズ
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スカーレットレター

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監督 ピョンヒョク

脚本 ピョンヒョク

音楽 イジェジン

出演 ハンソッキュ・イウンジュ・ソンヒョナ・オムジウォン

あらすじ

 ある写真館の店主が頭を割られ惨殺される。事件を担当することになったギフン刑事(ハンソッキュ)は、現場に血まみれで立ち尽くしていた妻ギョンヒ(ソンヒョナ)を疑い捜査を開始。最初は単なる痴情殺人と思われた事件だったが、捜査は思いのほかはかどらない。そんなギフンは美しい妻スヒョン(オムジウォン)がいながら、スヒョンの音大時代からの親友カヒ(イウンジュ)と不倫の関係にあった。そして妻の妊娠を機にカヒとの関係を絶とうとした矢先、カヒも妊娠したことを知り窮地に陥いる。

感想

 いたって普通のミステリー。この作品が遺作になったイウンジュ。自殺の原因は本作でのヌードってゆわれてるけど、どうなんやろか。見た限りそこまで凄い事もないし、逆に誰もそれ目的では見ないやろう!ってレベル。でもR-15指定作品。なぜだ・・・って見てたら最後ようやくわかったよ。ヌードうんぬんじゃなくて唯グロいくらい血まみれなんですよ。何か引くで。素晴しい映画でもないのに、メッセージ性もあったもんじゃないのに、最後あんなんなってたら誰だって引くさ。堕胎や不倫がテーマになってることからみても女性向けじゃないよな。やからといって男性向きでもないし。何でこんな作品作ったんやろうか。

 観客に劇場まで足を運んでもらうが為、小手先の甘い考えだけで作ったって所かな。おそらく寝ながら見ていても内容理解できます。

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2006年9月10日 (日)

JFK

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監督 オリバーストーン

脚本 オリバーストーン・ザカリースクラー

音楽 ジョンウィリアムズ

出演  ケビンコスナー・シシースペイセク・ジョーペシ・ゲイリーオールドマン・トミーリージョーンズ・ドナルドサザーランド・ケビンベーコン

感想

 1963年11月22日テキサス州ダラスで暗殺されたジョン・F・ケネディ大統領。この事件を題材にした大作。誰でも知っている今なお有名な事件ではあるが、その詳細を知る者は今日減少の一途を辿っている。事件を風化させない為にはこうゆう作品は必要不可欠な存在である。とはいえこの作品、ニューオリンズ地方検事ジムギャリンソンの説を中心に作られたもので、ひとつの推論でしかない。しかしその推論につての肉付けと大量のドキュメントフィルムを織り混ぜたストーン監督の力量により一本の作品としての完全なまとまりを見せている。特別編集版にもなると200分を超える超大作になるが、決して絵空事では済まされない事実もちらほら。全く長さなんて感じないほど怒涛に進みます。この事件についての知識がない人も見れば解る。知ってる人も見ないと解らない。とにかく情報量がはんぱないので、映画慣れしてる人でもたった1回の観賞で全てを把握するなんて出来ないと思う。そして、この作品を見てもらえば解ると思うが、本作「JFK」についての本格的な評価は2029年にならないと解らないし、してはいけない。今言える事は一人でも多くの人がこの映画を見て2029年を待つ事である。

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2006年9月 6日 (水)

シカゴ

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監督 ロブマーシャル

原作 ボブフォッシー

音楽 ジョンカンダー

出演 レニーゼルウィガー・キャサリンゼタジョーンズ・リチャードギア・クイーンラティファ・ジョンCライリー・ルーシーリュー

あらすじ

1920年代シカゴ。スターを夢見るロキシー(レニーゼルウィガー)はキャバレーの専属歌手ヴェルマ(キャサリンゼタジョーンズ)のステージを憧れの眼差しで見ていた。そんなある日ロキシーはショーに売り込むとの約束を守らなかった愛人と諍いを起こし撃ち殺してしまう。逮捕され留置所に送られたロキシーはなんとヴェルマと出会う。彼女は不倫した夫と妹を殺した罪に問われていた。しかし、マスコミ操作に長けた敏腕弁護士ビリーのおかげで巷では一躍スター扱い。ロキシーも同じ手段でヴェルマ以上の注目を浴びようとビリーを雇おうとするのだが。

感想

 ボブフォッシー作のミュージカルを映画化。アカデミー賞6部門制覇するほどの作品ではないとは思うが、かといって面白くない訳でもない。どっちかってゆうたらブラックコメディーになんのかな。良い人間として見ていたら「こいつら人間として何やねん」って事ばっかや。実際に罪を犯した人が無罪になって無実の罪の人間が死刑になってる。まあ細かく考えだしたらアカンな。やからブラックコメディーエンターテイメントミュージカルとして気楽に楽しまなくちゃな。その点から見たら出来はかなりイイと思う。あくまでも舞台で見るミュージカルじゃなくて映画やねんからところどころ簡単な説明だけでわざわざ歌う必要がない所はあったけどもな。リチャードギアのタップダンスも上手いし、ミュージカル出身なキャサリンゼタジョーンズの歌や踊りも見てて安心感がある。それにレニーゼルウィガー。彼女は映画「コールドマウンテン」に出演したいが為に本作出演OKしたんよな。ようはズブの素人。にしたら練習でダンスはかなりな出来栄えになってたし歌も上手かったから及第点はあげれる。でも、ところどころダンスに必死で顔に余裕が全くなく、めっちゃ不細工なっててんけどアレはどうなの?例えばラストのシーン。これなんか隣でキャサリンが踊ってるってのもあってかなり目立ってたで。まあこれでイイんなら何もゆわんけどさ。

 この作品、イロイロ出演者がいる中で殊勲賞はジョンCライリー。彼のセロファンはこの映画の中でも一番の見所やと思います。そこだけでも必見。

シカゴ スペシャルエディション DVD シカゴ スペシャルエディション

販売元:ハピネット・ピクチャーズ
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SAW2

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監督 ダーレンリンバウズマン

脚本 リーワネル・ダーレンリンバウズマン

出演 ドニーウォルバーグ・ショウニースミス・トビンベル・ディナメイヤー・エリックナドセン

あらすじ

 元々は荒くれ刑事で今は内勤に甘んじているエリック(ドニーウォルバーグ)。ある日、彼は猟奇的連続殺人犯ジグソウを執拗に追う女刑事ケリー(ディナメイヤー)に呼び出され凄惨極まりない殺人現場に立ち会う。その残忍な手口からジグソウの仕業と思われた。しかも死体はエリックが使っていた情報屋。犯人が現場に残したヒントからエリックはアジトを推理。SWATチーム・ケリーと共に急行する。案の定、そこにいたジグソウが。あっけなく捕まったジグソウだったが、それはジグソウが仕掛けた新たなゲームの始まりに過ぎなかった。その部屋に設置されていたモニターには、どこかの部屋に監禁された男女8人が写っており、その中にはエリックの息子ダニエルも閉じこめられていた。

感想

 SAWの続編。まあこうなる事は見る前から解ってたけど、完全な期待外れですわな。確かにキモい度はアップしてる。見てて痛いもん。手首に刃がくい込むところなんかさ。でも、結局のところこの映画が何したってゆうたらそれだけのような気がする。前作同様ラストのオチが見所になってるんやけど、舞台が大掛かりになりすぎて見てる者にとったら登場人物に移入する暇なくオチ見せられてどう驚けとゆうんだい?って感じ。出てくる人間が多すぎるわ。それに、観客はどうしてもラストのオチどうなるんやろ~って考えながら見る訳やんか。冒頭見てたらオチが一つしか思いつきません。バレバレやん。そっからもう一ひねりきかしたオチを用意してるんやったら名作になるんやろうけど、前作で犯人の意図みたいなモンはバレてるんやから同じ様に作ったんじゃあインパクトに欠けるってゆわれても仕方がないな。このシリーズでⅢも出るみたいやねんけど、どう作る?Ⅱで期待を落としておいてⅢで驚愕みたいな事を期待してるよ。そうでなきゃタダのスプラッター映画だ。

ソウ2 DTSエディション DVD ソウ2 DTSエディション

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2006/03/17
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SAW

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監督 ジェームズワン

原案 ジェームズワン・リーワネル

脚本 リーワネル

出演 ケイリーエルウィズ・リーワネル・モニカポッター・ダニーグローヴァー・トビンベル・ショウニースミス

あらすじ

 薄汚れた広いバスルームで目を覚ました2人の男、ゴードン(ケイリーエルウィズ)とアダム(リーワネル)。彼らはそれぞれ対角線上の壁に足首を鎖で繋がれ閉じ込められていた。2人の間には拳銃で頭を撃ち抜かれた自殺死体。他にもテープレコーダー・マイクロテープ・一発の銃弾・タバコ2本・着信専用携帯電話・2本のノコギリ。状況がまるで呑み込めず錯乱する2人に「6時間以内に目の前の男を殺すか2人とも死ぬかだ」というメッセージが告げられる。その頃タップ刑事(ダニーグローヴァー)はジグソウを追っていた。ジグソウが仕掛ける残忍なゲームで次々と被害者が出ていた。

感想

 ゲーム感覚のソリッド・シュチュエーション・スリラー。多分、まずオチを思いついてそれに肉付けしていったんやろね。でもその割には良く出来てる。よく、この映画は細部が全然詰められてないからアカンってゆう話を聞くけど、もっと細部まで見てたらそんな事ないんが良く解る。一応観客に噛み付かれる事想定してありえなさを消す伏線を描いてるんやから、ちゃんと見ないとね。この映画はオチがどうこうってゆうよりも、自分が当事者になったような感覚で見る作品やな。そもすればオチが活きてくる。まあ製作者サイドからしたらそんな事は考えてないやろけどな。もっと、アダムに感情移入出来るような作りにした方が良かったんやと思う。R-15指定くらってるしキモいシーンが出てくるんやと思ってたけどそないでもなかった。低予算映画にしてはかなりな上位ランクな作品ではなかろうか。

SAW ソウ DTSエディション DVD SAW ソウ DTSエディション

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2005/03/11
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スチームボーイ

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監督 大友克洋

原案 大友克洋

脚本 大友克洋

声の出演 鈴木杏・小西真奈美・中村嘉葎雄・津嘉山正種・児玉清・沢村一樹・斉藤暁・寺島進

あらすじ

 舞台は世界初の万国博覧会を控えた19世紀半ばのイギリス。発明一家スチム家に生まれた13歳の少年レイ(鈴木杏)は、研究でオハラ財団からアメリカに招かれている父エディ(津嘉山正種)と祖父ロイド(中村嘉葎雄)の帰りを待ちながら自ら大好きな発明に精を出す毎日。ある日レイのもとにロイドから謎の金属ボールが届く。オハラ財団の使者を名乗る者たちがそのボールを奪いにやって来た。レイはボールを抱えて逃げるが、結局捕まってしまう。そしてレイはアメリカにいるはずの父と出会い、ボールの秘密を明かされる。

感想

 「AKIRA」の大友克洋監督が製作期間9年、総製作費24億円を投じて製作した長編第2作目。蒸気機関の発明で繁栄を極めたイギリスで世紀の発明「スチームボール」の兵器への悪用を阻止することを託された少年レイの物語。ジャンル的には冒険ファンタジーになるんかな。AKIRAと違ってサクっと見れる作品に仕上がってる。ストーリーに科学が持つ危険をテーマに入れてたけどメリハリがなくて途中中だるみする箇所が何箇所かあったがアニメとしては決して悪くない。特筆すべきはそれを補って有り余る程の映像。マニアックなまで精巧に描かれた蒸気の描写や蒸気機関の動き、画の密度が高すぎて逆に目が疲れるくらいのクオリティー。それだけでも一見の価値はある。声優への不満が多い作品かもしれないが、確かに違和感は感じるものの気にならないといえば気にならない。この作品の音楽もかなり映像とマッチしていて盛り上がりに一役かっている。惜しいのはストーリーだけって言っていいんやないやろか。でも、これで逆にストーリーがしっかりしててメッセージがバンっと伝わって来るような作品であったら逆に方向性が違う作品になってたかもしれやんし、コレはコレで。

スチームボーイ 通常版 DVD スチームボーイ 通常版

販売元:バンダイビジュアル
発売日:2005/04/14
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2006年8月23日 (水)

スタンドアップ

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監督 ニキカーロ

脚本 マイケルサイツマン

出演 シャーリーズセロン・フランシスマクドーマンド・ショーンビーン・ウディハレルソン・シシースペイセク・リチャードジェンキンス・ジェレミーレナー

あらすじ

 暴力夫と離婚し2人の子供を連れ故郷の北ミネソタの町に戻ってきたジョージーエイムズ(シャーリーズセロン)。シングルマザーでなおかつ2人の子供の父親が違うということで周囲は彼女に冷たい視線を投げかけていた。そんなジョージーが自分の手で子供達を養うために鉱山労働者となる。決して楽な仕事ではないと覚悟していたジョージーだったが何より困惑したのは同僚のほとんどを占める男性達からの露骨で悪質な嫌がらせであった。

感想

  全米で最初にセクハラ訴訟に勝った実在の女性を元に映画化した作品。まだ女性の地位がそこまで高くない時代。父親までもが自分の浮気が原因で夫が出て行ったんではないかと言う中での鉱山労働。そしてセクハラ。正直セクハラのシーンは女性が見たら当然やと思うけど男から見てもイイ気は全くしない。弁当箱の中にゴム製ペ○スを入れたり、更衣室に大きく卑猥な文字を書いたり人気のない所で襲ってみたり正直セクハラってゆうよりは人間としてやったらアカンような行動の数々。それまで男の職場であった鉱山に女性が入って来て不安になる気持ちはわかるけども、それでも絶対したらアカン事やもんな。

 今回は久々に邦題が良かった。原題の「ノースカウントリー」も保守的な感じがにじみ出ていてそれはそれで良かったんやけど、日本でそんな題名の映画誰が見に行くかって所かな。で、「スタンドアップ」ってつけたんやろけど、コレも内容を的確に映しててかなりイイ題名。やのに、予告がよくない。あれじゃまるで、軽いブリジッチジョーンズ的なノリやんか。そりゃセクハラ訴訟ってゆう話ですってゆう予告作っても観客が集まるとは思わんけども、それはどっちにしたって一緒やし。日本では娯楽作品中心で社会派作品ってあんま興業的に奮わんからな。仕方ないっちゃ仕方ないんやけど初めてあの予告見たとき愕然としたわ。

 話は戻って、本作イロイロ印象に残るシーンはあるけども特に感銘を受けたのは父親が我が娘のためにスピーチするシーン。男は男で一致団結してるんやけど、卑猥な言葉で罵倒してるのが自分らの仲間の娘であるとゆう事実。そして、自分の娘がこうゆう目にあったとしたら?明らかにあそこで何か男どもの考え方がクルっと変わった感じがした。何にしても初めて行動を起こすってのはパワーと勇気がいる事やと思う。でもその第一歩が世界を変える。そして今回の場合彼女が訴訟を起こした事により職場でのセクハラに対する法案が出来た。彼女は男の仕事を奪おうとか男より上に行きたいとかそうゆう事やのうて、ただ同じように仕事がしたかっただけ。これきっかけで法案が出来た事は重要な一歩やと思うけど、今日の法案を逆手に取った女性の男性に対する復讐とも取られかねない言動はどうかと思う。

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2006年8月21日 (月)

シンデレラマン

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監督 ロンハワード

製作 ロンハワード

音楽 トーマスニューマン

出演 ラッセルクロウ・レニーゼルウィガー・ポールジアマッティ

あらすじ

 妻メイ(レニーゼルウィガー)と3人の子供を持つジム(ラッセルクロウ)は、ボクサーとして将来を期待されていた。しかし1929年右手の怪我をキッカケに勝利から離れる。時代は大恐慌。やがてジムもライセンス剥奪で引退を余儀なくされ、失業者として肉体労働をし家計を支えていた。そんなある日、元マネージャーのジョー(ポールジアマッティ)から1回限りの復帰試合の話が。相手は勝ち目のないボクサー。それでもその報酬で家族を救えるという一心で試合を引き受けた。

感想

 大恐慌時代を家族の為に戦い続けた実在するボクサーの話。ストーリー自体は何の捻りもない単純なモンやねんけど実話って事が画面に重みを持たせてる。そしてラッセルクロウとレニーゼルウィガーの演技により、さらに画面にリアルさがまして見る者を引き込ませる。大恐慌って事を理由に自分の子供を決して手放さないと約束した主人公が自分を引退に追い込んだ奴のトコでお金をカンパしてもらいに行くシーン。それがこの映画の全てを語ってると思う。あのシーンは実話であるからこそ、ココまで人を引き付けるシーンに仕上がったんではないだろうか。そして、カムバックした主人公が家族を背負いながら戦っていく。そんなシーンにも一役かってるよ。

 でも若干、感動ストーリーとして完成されてる作りが逆に鼻についたかな。アメリカのアメリカらしさって言えばそれだけかもしれん。それだけやったらインパクトが少ない気もする。まあ、この作品に改まってそんなインパクトなんていらんけどさ。

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2006年8月19日 (土)

千と千尋の神隠し

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監督 宮崎駿

プロデューサー 鈴木敏夫

音楽 久石譲

声の出演 柊瑠美・入野自由・夏木マリ・内藤剛志・沢口靖子・我修院達也・神木隆之介・大泉洋・菅原文太

あらすじ

 両親と共に引越し先の新しい家へ向かう10歳の少女、千尋(柊瑠美)。やがて千尋たちの乗る車はいつしか不思議の町へと迷い込んでしまう。その奇妙な町につられ、どんどん足を踏み入れていく両親。が、彼らは「不思議の町」の掟を破ったために豚にされてしまい、ひとり残された千尋はその町を支配する湯婆婆(夏木マリ)に名前を奪われる。働かない者は豚にされてしまうことを知り銭湯で働く事に。

感想

 宮崎監督が10歳の少女に見て欲しい!って作った作品。無気力な千尋が生きる力のようなモンを取り戻していくんやけど宮崎監督って細かい人の動きとか描かせたら巧いのにストーリーに伏線を入れるのってドがつくほど下手糞やな。ハクの正体がアアやからって誰が驚いた?なんで千は豚の中に両親がいないってわかった?etc・・・。説明が全くなされてないやんか。映画は映画。映画を見て理解出来なけりゃその映画は破綻してるやろ。終始ぽか~んな作品や。名作!って声があるみたいやけども、少女の成長ストーリーとしてもどことなく中途半端やし、日本を描くにしても現実世界が舞台ではないので、どうみても日本っぽくはない。ただこうゆうアイデアでこうゆうストーリー考えました的な感じがしてしまう。物語のはじめはウンザリするほど長い前置きで、まずそこでダレてしまう。物語の本筋も不思議な力とやらで何でもありになっていて後付け感満載。

 それに魅力的なキャラクターをたくさん作り出そうと気を追いすぎた部分があるんとちゃうんかな。実際、劇中にはイロイロなキャラクターが登場してた。けども、そんなけキャラクターを登場させるとゆう事はそれだけ説明が必要になるとゆうこと。そもそも舞台自体が「不思議の町」な訳やからその説明も必要不可欠な訳だ。これが本編前半のウンザリする程長い前置きに繋がる。確かにキャラクイターを作る事は商業的に見たらイイ考えやけども、映画を大切にした考えじゃあない。もう、宮崎監督の力も世間が異常に期待するジブリとゆう母体に飲み込まれはじめてる感じを受けた作品でした。

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2006年8月10日 (木)

ショーシャンクの空に

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監督 フランクダラボン

原作 スティーブンキング

出演 ティムロビンス・モーガンフリーマン・ウィリアムサドラー・ボブガントン

あらすじ

 妻とその愛人を射殺した罪を問われ終身刑となりショーシャンク刑務所送りとなった銀行家アンディ(ティムロビンス)。口数少なく自分の殻に閉じこもってたアンディはレッド(モーガンフリーマン)と出逢う。やがて彼は自ら持つ不思議な魅力で受刑者達の心を掴んでゆく。時はたち20年後、彼は自らの冤罪を晴らす重要な証拠を知る。

感想

 イイ映画の大道的な作品。映画自体の構成も素晴しく、それを巧みなストーリーテーリングで隙の無い傑作に仕がっている。ティムロビンス・モーガンフリーマンの演技も素晴しく見終わった後の爽快感は格別。この映画を長いとゆう人もいるけどこれ以上ないまとまり方を見せている。映画は2時間ってゆう誰が決めたか知らんけども、そんなルールに惑わされたらアカンな。文句なしで刑務所映画で上位にくい込んで来る作品やわ。希望とゆうモノの大切さを教えてくれます。

以下ネタバレ注意

一つ、気になる所がある。所長がアンディの独房を検査しに来るシーン。あのシーンを見て観客が思うのは、ロックハンマーがバレる!って事やけど、普通に考えたら誰でも本の中に隠すわな。でも、中には壁の穴の中に隠したら良かったんちゃうんか?ってゆう人もおる。壁の穴。確かに開いてたとしたら穴の中に隠すよな。でも実際は聖書の中に隠してた。とゆう事はあの時点ではアンディはまだ壁に穴を掘ってなかったって事になる。で、気の早い観客は脱獄も疑ってる。ポスターの裏には穴が・・・って。でも掘ってなくて穴がないなら、そうゆう観客の為にも、所長が「このポスターはイケない」って言いながらポスターごしに壁を指でコンコンと叩くくらいの演出しても良かったんでは?と思う。そうしたら、見る人はことごとくラストにビックリしたんとちゃうかな。独房検査のシーンがリタヘイワースのポスターが届いた次のシーンやったんやから十分可能な範囲の演出やと思う。まあ無くても作品の素晴しさは変わらないんやけどな。にしても、所長さん。聖書の中にロックハンマー入っててその重さを何も疑問に思わんかったんかな?

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2006年8月 9日 (水)

スパイダーマン2

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監督 サムライミ

撮影 ビルポープ

出演 トビーマグワイア・キルスティンダンスト・アルフレッドモリーナ・ジェームズフランコ・ウィレムデフォー

あらすじ

 あれから2年、ピーター(トビーマグワイア)は新聞社への写真の売り込みで生計を立てながら大学生活を送る一方、スパイダーマンとしてNYを守っていた。メリージェーン(キルスティンダンスト)は念願の舞台女優になり、親友のハリー(ジェームズフランコ)は亡き父の会社の跡を継ぎつつ父親の仇がスパイダーマンであると思い込み復讐に燃えていた。そんな時、ハリーの会社のもとで研究を続けていたDr.オクタビアス(アルフレッドモリーナ)が実験中の事故で怪人ドック・オクとなってしまう。

感想

 まさしく、これこそスパイダーマン。1でたらたらプロローグを語り尽くしたおかげで最初からアクセル全開で飛ばしまくり!前作のヒットってのもあってワイヤーでカメラを飛ばす、まるで観客がスパイダーマンになったかのような感覚になれるスパイダーアイを多用したのが良かった(1でのラスト30秒で使ってたアレ)。ソレがそのまま画の迫力に繋がってる。その点でこの作品はかなりイイ作品と言える。ストーリーなんか求めちゃダメだ。ラブストーリーとして見ても全然でしょう。オープニング見ても分かるようにたったアレだけで1の内容が把握出来てしまうんやから。そんなモンや。3の公開も決まってるし、次はどんな作品になるのやら。楽しみ。

 そういや、別に粗を探した訳やないんやけど、電車のシーンで火がいたマスクを外したスパイダーマン。暴走する電車をやっとのこさで止め、力尽きるスパイダーマンに乗客の子供がコレ見つけたよ!ってマスクを返す。やけど、どこからそのマスクを見つけて来たんだ?スパイダーマンがマスクを外したのは電車の外で、しかも遥か彼方やぞ!もしかして、スパイダーマン以上の逸材発見?しかも、当のドック・オクは後々のシーンの為にスパイダーマンの素顔を見ていないときたもんだ。画面に迫力を求めるばかり、ウォーリーを探せよりも簡単なくらい、出るわ出るわの粗を詰め込んでしまったのは・・・仕方ない事なのかな。

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スパイダーマン

Photo_12

監督 サムライミ

脚本 デイヴィットコープ

出演 トビーマグワイア・ウィレムデフォー・キルスティンダンスト・ジェームズフランコ

あらすじ

幼少の頃に両親を亡くし伯父夫婦のもとで育てられたピーター(トビーマグワイア)。彼は小さい頃からずっと思いを寄せている隣家のメリージェーン(キルスティンダンスト)に未だに気持ちを伝えられない冴えない高校生。ある日ピーターは親友のハリー(ジェームズフランコ)から彼の父親ノーマン(ウィレムデフォー)を紹介される。ノーマンは巨大軍需企業オズコープ社の社長にして科学者。ノーマンはピーターの科学の才能を高く評価し彼に一目置くようになる。そんなピーターは大学の研究所の見学会の際、遺伝子組み換えスーパースパイダーとなったクモに刺される。その瞬間からピーターの身体に異変が起こり始め驚異的な能力が宿るようになる。

感想

 有名なアメコミ「スパイダーマン」の実写版。この映画の最大の見所は蜘蛛の能力を得た青年が街を蜘蛛の糸でビュンビュン移動するところ。でも、この作品ではそれが全然生かされてない。シリーズ化されるって事が念頭にあってストーリーはキャラクターの紹介に重点を置きすぎて無いに等しい。アクションも第1作目がヒットしたら予算もおりるし2から頑張ろう!的なノリで弱いです。どうにもこうにもアメコミの実写版って第1作目は様子見な所があるのはしゃあないんやろうけど、それで消えていってるアメコミ原作の映画が多いのも事実。ネームバリューに助けられたって所でしょうか。まあ、そこまで面白くはないけどさ、こうゆうもんなんやし次に2を見る為のプロローグとして見る!みたいに割り切らないとね。

 それでも拍子抜け感は否めないけどもラストのゴブリンとのワールドトレードセンターでの決闘シーンが9.11のテロの為に白紙になったみたいやし、可哀そうな事は可哀そうなんやけどな。でもラスト30秒の映像はでっかい画面で見るだけの価値はあると思うよ。ラスト30秒は。

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