2007年7月10日 (火)

007 カジノ・ロワイヤル

Photo_22

監督 マーティンキャンベル

原作 イアンフレミング

出演 ダニエルクレイグ・エヴァグリーン・マッツミケルセン・ジュディデンチ・ジェフリーライト

あらすじ 

 殺しのライセンスを取得するため、昇格最後の条件である2件の殺害を実行したジェームズボンド(ダニエルクレイグ)は見事ダブルオーの称号を得る。そして最初の任務は、世界中のテロリストを資金面で支える男、ルシッフル(マッツミケルセン)の資金を絶つこと。世界各地を奔走してるうちにルシッフルがモンテネグロのカジノロワイヤルで大勝負に出ることが明らかとなり、ボンドは陰謀を阻止するため現地へ向かうのだった。しかし、そんな彼のもとには、財務省からお目付役として美女ヴェスパーリンド(エヴァグリーン)が送り込まれる。最初は彼女に対して懐疑的だったボンドだが、危険を共にする中で次第に心惹かれていく。

感想

 ボンドのハマリ役と言われていたピアースビロスナンから役を受け継ぎ、ダニエルクレイグが新ボンドを演じた1作目。当初、ボンド役がダニエルクレイグに決定した時はファンが不見運動をするなど何かと反発を受けていた。それもそのハズ、金髪で青い目のボンドはシリーズを通して初めての事。今までのイメージがあるファンからしたら嫌やんたんやろな。俺はあんま気にせんけど。そもそも金髪で青い目ってのが、原型ってゆう話もあり~ので、そこでとやかくゆう気はさらさらないと思うんやけど、世間は冷たいモード。こんな事もあって、製作サイドからしたら良い作品を作らなアカンってゆうプレッシャーがかなりあったと思うけどさ、これがブッキングした段階で発生したってのが逆に良い方に転んだんではないかな?007シリースの中でも結構質の高い良い映画になってたと思うよ。ここに来ての初心って事で、原作者イアンフレミングが初めてボンドを登場させた話「カジノロワイヤル」を使い、ボンドが真の意味で007になるまでを描いたのは特筆すべき点やろな。

 製作開始当初あんだけ言われてたダニエルクレイグも蓋を開けてみたらかなりハマってたしさ。このプレッシャーを受けて、ここまでちゃんとした映画を作るのは並大抵の事やないと思うし、評価しても良いよな。底力っちゅうもんを感じたわ。

 作品自体はお決まりの破壊しまくりアクションにキレイなボンドガール。至って、映画の王道を進んでるだけで、とびっきり良くもないけど、ゆうて悪くもない。ちょっとキレイに作りすぎたのかな。これこそ真の大衆映画たる大衆映画でしょうな。でもここまで自分の体で勝負するボンドってのも異色っちゃあ異色やし、ボンドガールの絡め方も他作とは変えてきてる。今まで007シリーズに距離を感じてた人もこれまでの作品を見て、「何じゃこりゃ?」って感じてた人もこの作品ならすんなり見れるんじゃないでしょうか。

 評価は普通の星3つってトコやねんけど、プレッシャーを撥ね退けシリーズの中でも上位にくい込んで来る作品に仕上げた事と、どっちかって聞かれたら確実に面白いってゆうてしまう映画って事も加えて星4つで。

007 カジノ・ロワイヤル デラックス・コレクターズ・エディション (初回生産限定版)(2枚組) DVD 007 カジノ・ロワイヤル デラックス・コレクターズ・エディション (初回生産限定版)(2枚組)

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2007/05/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年5月 4日 (金)

スパイダーマン3

Photo_22

監督 サムライミ

出演 トビーマグワイア・キルスティンダンスト・ジェームズフランコ・トーマスヘイデンチャーチ・トファーグレイス

あらすじ

 今やスパイダーマンはNY市民から絶大な人気と信頼を誇るヒーローとなり、恋人MJ(キルスティンダンスト)へのプロポーズも決意し、順風満帆のピーターパーカー(トビーマグワイア)。しかしMJは出演した舞台が酷評され挙句降板するハメになり気分は最悪。そんなある日、謎の黒い生命体がピーターに取り憑き、スーツを黒く染め上げる。黒いスパイダーマンの戦闘能力は、これまでよりも格段に高まっていた。しかし同時に、ピーターの心にもある変化が。そんなスパイダーマンの前に脱獄中サンドマンになってしまったピーターの伯父ベンを殺害した犯人マルコ(トーマスヘイデンチャーチ)、死んだ父の仇としニューゴブリンとなりスパイダーマンへのに復讐に燃えるハリー(ジェームズフランコ)、そしてピーターへの激しいライバル心から黒い生命体ヴェノムに支配された同僚カメラマンのエディ(トファーグレイス)らが襲いかかる。

感想

 やっぱりスパイダーマンは薄かった。2と同じくオープニングは今までの回想。内容をすっかり忘れてしまっていた友人がオープニングを見ただけで全てを思い出してしまうほど、やっぱりスパーダーマンシリーズは内容が薄かったんだな。まあ、そんな事はどうでも良いさ。観客は街中をビュンビュン飛び回るスパイダーマンが見たい。ただそれだけなんだ。例えばストーリーが無いだとか、ストーリーが無いだとか、ストーリーが無いなんて事は百も承知。そこを非難するのはジェットコースターに落ち着いた雰囲気を求めるようなもんなのさ。

 1と2とあまりにも内容が無いってんで製作者サイドも考えたのかな?この作品、何かイロイロとありとあらゆる事が起きます。もうこの事態をどう収拾するつもりやねん!って突っ込み入れたくなるくらい。まず前提として敵が3人もおる。ニューゴブリンは1からの布石として宇宙からの生命体は来るわ、なぜが砂の怪物になった脱走犯はおるわでNYは大パニック。そして何の前置きもなく登場人物がわんさか出てきて強引に人物紹介を挟みながらストーリーは進んでいく。2時間19分の尺にはとうてい収まりきらないくらいの出来事が詰め込まれてる訳ですわ。MJとピーターの確執からハリーの記憶喪失、新たな女性の登場にライバルカメラマン、そしてピーター自身の葛藤などなど。こんなけのもん入れたら1個1個の要素が自ずと薄くなってしまうのは必死。でも、これだけのモンを最後笑ってしまうくらい強引にアメリカ人が好きそうなラストにまとめたのは見事としか良いようがない。あんな暴れてたアイツは急に改心するし、邪魔な奴は全員死んでしまうし。これこそTheハリウッドマジックって所でしょうか。

 そして、この映画の最大そして唯一の見所とも言えるアクションシーン。1のがっかり感から一転、2では納得の迫力を堪能させてくれた。さて3では?と期待しながらも内心やりすぎてしまうのではないかと心配してた。その予感的中。もう訳わかりませんわ。画面はグルングルン回って上も下も解らん映像。安易に迫力を出せばイイってもんじゃあない。見てる人間がもし劇中で同じ体験をしたら?とゆう体のリアリティが画面になけりゃ迫力は素直に感じる事は出来ないよ。2では見事に作られてた部分でもあるけど近作では製作者が「もっともっと」ってゆうプレッシャーに負けてる感じがしたね。ラストのスパイダーマン・ニューゴブリン・サンドマン・ヴェノムの4体入り乱れての決闘は企画自体面白いし楽しく見れたし及第点は十二分に超えてるけど途中のクレーン暴走のシーンにはその点で負けてる様な気がした。そしてラストと言えば例のスパイダーマンが街中を飛び回ってエンドロールに向かう1と2とでお決まりになったアレやけども、3に来て逆に外しに来たのは予想通りやった。やからこそ、そこは大道で来て欲しかったな・・・という希望はなきにしもあらず。

 にしてもMJやけどさ、シリーズ通してあっちにフラフラ、こっちにフラフラと気の多い女性です事・・・。うん、寂しいねんな。わかるよ。わかる。寂しいからあっちにフラフラこっちにフラフラ、やっぱり自分が1番ってゆう女性の象徴的な女性なんですね。男にかなりメチャ振りして「なんで私の気持ちをわかってくれないの」って一人で悲劇のヒロインになって自分の中で酔ってるんでしょうな。だからこそ恋愛ベタなピーターが相手じゃないと話が進まないのか。そうか。そうか。普通の男性だったら、あの行き過ぎた独りよがりにはついて行けませんもんね。

スパイダーマンTM3 デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) (初回限定豪華アウターケース付) DVD スパイダーマンTM3 デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) (初回限定豪華アウターケース付)

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2007/10/17
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年11月19日 (日)

好きだ、

Photo_7

監督 石川寛

脚本 石川寛

音楽 菅野よう子

出演 宮崎あおい・西島秀俊・永作博美・瑛太・小山田サユリ・野波麻帆・加瀬亮

あらすじ

 川辺でギターを弾いている同級生のヨースケ(瑛太)に想いを寄せいていた17歳のユウ(宮崎あおい)。ヨースケは事故で大切な人を亡くしたユウの姉が気になっていた。やがてユウは想いを伝えられないまま、ある出来事が2人を引き離す。17年後。34歳のヨースケ(西島秀俊)とユウ(永作博美)は東京で偶然再会する。

感想

  映画全編を通して暗い雰囲気はあるけども、どことなく爽快でゆったりしていて、多くを語らない。見ていると心地よい風を感じているかのよう。セリフとセリフの間が特徴的と言っても言いほどかなり長い。けども、そこに心情の揺れ動きや心の葛藤などが見て取れる。画面に映っている俳優に自分を置き換えて、「自分なら・・・」って想像しながら見るのが良いかもね。それに出演者の誰しもがイイ演技をしはる。コレやろな。この演技の絶妙さあってこその間なんやろな。ただセリフとセリフまでの時間が長いだけやったら見てるこっちが想像しようにもダイレクトに心情が伝わって来ないもんな。

 内容自体がどうこうではなくて、見ていて気持ちを穏やかにさしてくれる。そんな感覚を大事にしたい。そんな作品です。ギターの音がいつまでも頭ん中に残ります。日々の忙しさに流されてしまいそうな時にオススメします。

好きだ、 DVD 好きだ、

販売元:レントラックジャパン
発売日:2006/09/22
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

SAW3

Photo_6

監督 ダーレンリンバウズマン

脚本 リーワネル

出演 トビンベル・ショウニースミス・ドニーウォールバーグ・リーワネル

あらすじ

 ソリッドシュチュエーションスリラー、ソウシリーズの第3作目。女性外科医リンが目覚めた場所には脳腫瘍で瀕死のジグソウ(トビンベル)がいた。アマンダ(ショウニースミス)はリンにあるルールを提示する。ある男に仕掛けたゲームが終わるまでジグソウを生かしておく事。ジグソウの心臓が止まれば首に巻かれた爆弾が爆発する。時を同じくして食肉工場の1室で目覚めた男。彼はひき逃げで最愛の息子を失ったジェフ。彼の前に現れるのはひき逃げを目撃しながら証言をしなかった女性、犯人に軽い刑しか言い渡さなかった判事、そして最愛の息子を殺した犯人。ジェフはこの3人の運命を自分に委ねられたゲームに巻き込まれるのであった。

感想

 シリーズ3作目という事で、エグさがかなり増してきてる。2を見て当初の目的とちょっと違う所に走ってるような気がしたけど、それは俺の間違いやったってことに3を見て気付いたよ。最初からスプラッター映画として作ってたんやな。たまたま1作目のラストがスゴかっただけですか。そうですか。アクション映画なら続編を作る時、さらに迫力を追い求めてしまうのと一緒でSAWシリーズはいかにスプッラターのシーンをエグく見せるか!それだけに一生懸命取り組んだ結果、ラストは片手間程度で、ただ映画全編を通してエグいだけの作品になったんやな。

 あと、前2作の補足説明みたいなシーンもありました。それはある意味面白かった。いろんなトコで「アレはない!」とか「なんであんな事になんねん!おかしいやん。」って言われ続けてましたもんね。それに対抗して実はこうやったんや!どうや!ってゆう製作者サイドの意地みたいなモンが垣間見えた瞬間。別にそのシーンなかった所でSAW3には関係ないからね。

 このシリーズもう4の製作も決まってるみたいです。ってゆうか5も。それを踏まえてみると、この後どうやって話を繋げていくんやろか・・・ってゆう期待感が持てます。そうゆうラストです。話の繋げようが見つからない。もう潔くやめたらいいのにね。

 とにもかくにも、この映画は余程のスプラッターに強い人にしか勧めません。これがR15ってどうゆう事なんやろ。18歳未満禁止でもおかしくないと思います。

ソウ3 DTSエディション DVD ソウ3 DTSエディション

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2007/03/16
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年9月17日 (日)

スワロウテイル

Photo_6

監督 岩井俊二

脚本 岩井俊二

撮影 篠田昇

助監督 行定勲

出演 三上博史・Chara・江口洋介・伊藤歩・渡部篤郎・桃井かおり・山口智子・大塚寧々・ミッキーカーティス・渡辺哲・塩見三省・小橋賢児・浅野忠信

感想

 むかしむかし 円が世界で一番強かった頃 その街は移民たちであふれ まるでいつかのゴールドラッシュのようだった 円を目当てに円を掘りに来る街 そんなこの街を移民たちはこう呼んだ”円都(イェンタウン)” でも日本人はこの名前を忌み嫌い 自分たちの街をそう呼ぶ移民たちを”円盗(イェンタウン)”と呼んで蔑んだ ちょっとややこしいけどイェンタウンというのはこの街とこの街に群がる異邦人のこと がんばって円を稼いで祖国に帰れば大金持ち 夢みたいな話だけど何しろここは円の楽園・・・イェンタウン そしてこれはイェンタウンに棲むイェンタウンたちの物語。

 とゆうナレーションで始まる本作。見たら解ると思うが賛否両論なのもうなずける。そもそも異質なこの設定。そして登場人物が話す言葉も独特そのもの。日本語・英語・広東語が混ざっていて何とも変てこ。これがすんなり受け入れられない人はまず脱落するんとちゃうかな。そして、無駄に長いグリコのライブシーンとか。岩井俊二監督といえばコレって所やねんけど、まあ中だるみするわな。これで正直この映画何やねん?ってなるのは明白やし。でも、結局のところそんな事はどうでもよくイイ映画なんですよ。何がそんなにイイ映画なのか?そればっかりは見る人の感性に合うか否か。それに限ると思う。にしても、岩井監督は演技の下手な人を上手く撮る達人やな。Charaなんて見てたら演技と呼べるモノではないのに言語が特別なモノであるって事もあいまってイイ感じに見えてしまう。何回でも繰り返して見たい映画。

スワロウテイル 特別版 DVD スワロウテイル 特別版

販売元:ポニーキャニオン
発売日:2000/11/15
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ザ・ロック

Photo_5

監督 マイケルベイ

製作 ドンシンプソン・ジェリーブラッカイマー

製作総指揮 ショーンコネリー

出演 ニコラスケイジ・ショーンコネリー・エドハリス・マイケルビーン・デビットモース・クレアフォラーニ・ジョンスペンサー・ザンダーバークレイ

あらすじ

 国の為に戦い戦死した兵士たちに敬意を表さない軍に絶えかねたハメル准将(エドハリス)がVXガスミサイルを武器に脱出不可能と言われていたアルカトラズ刑務所に観光客を人質にして立てこもる。ミサイルの標準はサンフランシスコ。身代金1億ドルを要求。FBI科学兵器処理班グッドスピード(ニコラスケイジ)は緊急招集を受け、SEALのチームへの参加を命令される。が、刑務所内は複雑。そこで、唯一アルカトラズを脱走した囚人メイソン(ショーンコネリー)に案内役を頼む事になる。

感想

 マイケルベイ自身2本目の監督作品って事もありかなり細部を見ていると、おいおい!的な所が多々ある。フェラーリのガラスが割れてたのに次のシーンでは元に戻っていたりクラッシュした瞬間、車の車種が変わってみたり。そんな事は置いといても十分アクションとしては楽しめる。この作品はそこだけじゃなくて人間ドラマも描いている所がイイ。エドハリス演じるハメルはあくまで戦死した兵士の為を思って行動している。だから子供を人質にする事もなく極力人を殺す事を避けている。悪役になりきれない悪役と言ったところだろうか。ショーンコネリー演じるメイソンも元英国諜報部員でアメリカが隠している秘密を収めたフィルムを手に入れるが当時のFBI長官フーバーに国籍を取り上げられ意味なく幽閉されてた。彼にはアメリカにもう大人になる娘が一人いて彼女に会うためこれまで警備厳重な刑務所を脱獄してきたのだ。ニコラスケイジ演じるグッドスピードは研究室で試験管を振る毎日の平凡なビートルズマニア。恋人のカーラは妊娠中。現場の経験がない彼がサンフランシスコを守るためにチームへの同行を余儀なくされる。そんな彼らが織り成すドラマ。アクションうんぬんは抜きにしても最後は何か良い気持ちにしてくれる事だろう。

 今やハリウッドのヒットメイカーとまで呼ばれるジェリーブラッカイマー。その相棒であるドンシンプソンの遺作になったこの作品。顔の整形や自傷行為を繰り返して精神的に病んでた部分は多々あったと思うが才能ある人の死は痛いとしか言いようがなく残念である。

ザ・ロック 特別版 DVD ザ・ロック 特別版

販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日:2006/01/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ジョゼと虎と魚たち

Photo_20

監督 犬童一心

原作 田辺聖子

音楽 くるり

出演 妻夫木聡・池脇千鶴・上野樹里・藤沢大悟・SABU・大倉孝二・荒川良々・山本浩二・板尾創路

あらすじ

 大学生の恒夫(妻夫木聡)はバイト先の麻雀屋である噂を耳にする。それは近所に出没するひとりの老婆の話。彼女はいつも乳母車を押しているが、その中身を知る者は誰もいないという。バイト帰りのある朝、恒夫は店のマスターに頼まれて犬の散歩に出掛ける。すると坂道を走ってくる乳母車が。彼が乳母車の中を覗くと、そこには包丁を持った少女がいた。脚が不自由でまったく歩けない彼女は、老婆に乳母車を押してもらい好きな散歩をしていたのだ。これがきっかけで彼女と交流を始めた恒夫はその不思議な魅力に次第に惹かれていく。

感想

 足が不自由なジョゼと健常者である恒夫のラブストーリー。「タッチ」などのようにどうしようもない作品を撮るのに実はこうゆう作品も撮れるのが犬童一心監督。作品のバランスを崩す事もなく上手く作られた映画ではあるが、ところどころ監督が狙ってるとしか思えない微妙に笑えないお笑いを散りばめてるとこはご愛嬌。画のどこを切り取ってもイイ感じを醸し出してる。途中で挿入される写真もおしゃれ。でも、写真を入れる必要は別に感じられなかった。池脇千鶴の演技は巧い。でも巧すぎて、逆に自然さは薄れた感はある。ストーリー自体はかなりイイ出来。障害者をキャラに入れた映画はそもそも偽善的な作品が多いが本作は全く違った。見てるこっちもジョゼの足が不自由って事はわかりながらも、ジョゼ=障害者ってゆう概念はなく普通に見れた。恒夫の覚悟のなさもあり最後の大泣きになったんやと思うけど、障害なんて関係ないぜ!ってゆうふうに終わるんじゃなくて、本作の様な終わり方であったからこそ現実をきちんと直視できるのやと。

 冒頭で最初から終わる恋である事は語られる。その語りからも解るが恒夫のジョゼとの思い出を基盤に作品が成り立ってるので電動車椅子に乗って走るジョゼの後ろ姿には特別感じるモノがあった。エンドロールのくるりもイイ感じに余韻を楽しませてくれる。良作。

ジョゼと虎と魚たち(通常版) DVD ジョゼと虎と魚たち(通常版)

販売元:アスミック
発売日:2004/08/06
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

SURVIVE STYLE5+

Survive_style5

監督 関口現

脚本・企画・原案 多田琢

出演 浅野忠信・橋本麗香・小泉今日子・阿部寛・岸部一徳・麻生祐未・貫地谷しほり・神木隆之介・荒川良々・三浦友和・千葉真一・木村多江

あらすじ

 殺しても殺しても、なぜかより凶暴になって蘇ってくる妻。その妻を殺し続ける男。観客に催眠術をかけたまま殺し屋に殺される催眠術師。その恋人のいつもテープレコーダーを肌身離さず持ち歩きアイデアを吹き込んでいるCMプランナー。催眠術をかけられ自分を鳥だと思い込んで暮らす父とその家族。空き巣をして生活する3人組。謎の外国人と奇妙な通訳。CMプランナーのとんでもない提案を断固拒否する恐妻家の社長。彼らの運命が奇妙に交錯してゆく。

感想

 CMプランナーの多田琢が関口現とのコンビで作った映画。終始ぶっ飛んでるので、人の好き嫌いが激しく分かれると思う。でも、とにかく色使いや家具・ファッションや音楽、見ていて思わずうなってしまう程おしゃれで、新感覚な映像世界を醸し出してる。それだけで十分楽しめる。この手の作品はぶっ飛んだ感や新感覚感を出そうと試行錯誤しすぎて作品自体が破綻してしまう事が多い。ところが、最初から最後まで独特とも言えるテンションを保ち続けたのはさすがの一言。むっちゃ甘そうなケーキを恐る恐る食べてみたら以外と美味しかった。そんな感覚。ストーリーも妙に感情に訴えかけて来る所もあったり、5通りの話を上手く噛み合わせてたり、常識で考えたら訳のわからない事ばかりなんやけど、逆にそれを利用して伝わりにくくもありあえて説明もされてないが心に響くものをふくませている。無駄にキャストだけが豪華な映画じゃあない。こうゆう映画を日本で、もっと作ってもらいたいモノである。

SURVIVE STYLE 5+ プレミアム・エディション DVD SURVIVE STYLE 5+ プレミアム・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2005/03/04
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年9月13日 (水)

ザ・セル

Photo_16

監督 ターセムシン

脚本 マークプロトセヴィッチ

衣装デザイナー 石岡瑛子

音楽 ハワードショア

出演 ジェニファーコネリー・ヴィンスヴォーン・ヴィンセントドノフリオ

あらすじ

 キャンベル研究所では人間の潜在意識の中に潜りこむ技術の研究が行われている。警察は、ある快楽殺人鬼を逮捕したものの昏睡状態に陥ってしまうが時間内に被害者の居場所を見つけないと女性が死んでしまう事が発覚。居場所を知ってるのは犯人だけ。警察は犯人の心の中を覗いて欲しいとキャンベル研究所に依頼してきた。

感想

 かなりといっても良いほど強引な設定。この映画、ストーリー自体は何もないと言ってイイ。表現したかったのは快楽殺人者の深層心理を映像化したかっただけ。そのために残りの要素を肉付けしていった感がある。監督も映画を撮りたいんやのうて映像を撮りたかっただけなんやろな。さすがミュージッククリップやCMで活躍してるだけの事はある。

 個々の映像は目を見張るモンがあるけど、それが一様のつながりを見せていない。深層心理やからって事を理由に要所要所のつなぎの部分に手抜きが見られる。そしてラストはまるでジェニファーロペスのプロモーションビデオだ。その時にはこの話の筋である被害者女性の居場所を警察はつかんでるわけで、ジェニファーの映像は単なる蛇足に過ぎない。でもそれをかろうじて、映画の冒頭である男の子の心の中に入って対話しようとしてるんやけど、ラストにその続きを持ってくる事によって意味を持たせている。後付けなような気はするんやけど、そこまで意地悪ゆわんといたろ。映像は綺麗や。映像はな。

ザ・セル DVD ザ・セル

販売元:ギャガ・コミュニケーションズ
発売日:2007/07/06
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)

スカーレットレター

Photo_15

監督 ピョンヒョク

脚本 ピョンヒョク

音楽 イジェジン

出演 ハンソッキュ・イウンジュ・ソンヒョナ・オムジウォン

あらすじ

 ある写真館の店主が頭を割られ惨殺される。事件を担当することになったギフン刑事(ハンソッキュ)は、現場に血まみれで立ち尽くしていた妻ギョンヒ(ソンヒョナ)を疑い捜査を開始。最初は単なる痴情殺人と思われた事件だったが、捜査は思いのほかはかどらない。そんなギフンは美しい妻スヒョン(オムジウォン)がいながら、スヒョンの音大時代からの親友カヒ(イウンジュ)と不倫の関係にあった。そして妻の妊娠を機にカヒとの関係を絶とうとした矢先、カヒも妊娠したことを知り窮地に陥いる。

感想

 いたって普通のミステリー。この作品が遺作になったイウンジュ。自殺の原因は本作でのヌードってゆわれてるけど、どうなんやろか。見た限りそこまで凄い事もないし、逆に誰もそれ目的では見ないやろう!ってレベル。でもR-15指定作品。なぜだ・・・って見てたら最後ようやくわかったよ。ヌードうんぬんじゃなくて唯グロいくらい血まみれなんですよ。何か引くで。素晴しい映画でもないのに、メッセージ性もあったもんじゃないのに、最後あんなんなってたら誰だって引くさ。堕胎や不倫がテーマになってることからみても女性向けじゃないよな。やからといって男性向きでもないし。何でこんな作品作ったんやろうか。

 観客に劇場まで足を運んでもらうが為、小手先の甘い考えだけで作ったって所かな。おそらく寝ながら見ていても内容理解できます。

スカーレットレター DVD スカーレットレター

販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2005/10/28
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (2)

より以前の記事一覧