2007年9月15日 (土)

ダイ・ハード4.0

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監督 レンワイズマン

製作 ジョンマクティアナン

出演 ブルースウィリス・ジャスティンロング・マギーQ・ティモシーオリファント・メアリーエリザベスウィンステッド

あらすじ

 アメリカ独立記念日の前夜、ワシントンDCのFBI本部に何者かが全米のあらゆるインフラを監視するシステムにハッキングを仕掛けてきたとの情報が入りブラックリストに載るハッカーたちの一斉捜査が開始された。一方その頃、NY市警統合テロ対策班のジョンマクレーン(ブルースウィリス)は最近顔をあわせていない娘ルーシー(メアリーエリザベスウィンステッド)に会うため、ニュージャージー州の大学に来ていた。しかし意に反してルーシーの冷たい対応に気落ちする。そして、たまたまそこにいたばっかりに上司から近くに住むマット(ジャスティンロング)とゆうハッカーをFBI本部まで連行せよ、とのヤボ用を仰せつかるハメになる。仕方なくマットのアパートへと向かうマクレーンだったが、それは不運の序章にすぎなかった。

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感想

 ダイハードってこんな話やったけな?

 1のビルや2の空港の様に最初、限定化された場所で戦うってゆう話やっただけで、ダイハードシリーズがさもその設定上にあってこそダイハードとしての名前に相応しいのだ!的な勝手な思い込みなんて映画を見る上で別に要らないし、舞台がNYに及んだ3と言い全米に及んだ4と言い別に何とも思わなかった。引っかかるのはそこじゃない。マクレーンが不死身ってゆう設定って、そもそもあったっけ?なんか世間は「あの不死身の男が帰って来た!」みたいに盛り上がってたけどさ。確かに世界一運の悪い男ってゆう設定は皆忘れてないみたいやからイイとしたいけど、不死身ってのはどうも納得できないな。マクレーンは世界一運が悪くて、世界一往生際が悪い男なんです。これがジョンマクレーン。決して不死身な訳じゃあない。3の公開の時なんて不死身なんて聞いた事もなかったぞ。多分、俺が思うにダイハード3でも共演したサミュエルLジャクソンと再び共演した「アンブレイカブル」で決して死なない不死身の男をブルースが演じたって事で頭ごっちゃになったんじゃないかい?そんな気がするんやけどさ。違うかな?

 まあ、世界一運の悪い男ですから一般人なら一生に1度あったらいい位な命の窮地にたびたび会うわけですよ。それを持ち前の往生際の悪さでなんとかしてしまう。それが不死身のイメージに繋がってしまっただけなんでしょう。そうゆう事にしとこう。

 そして、アクション映画の宿命。回を重ねる毎に規模をデカく!アクションはド派手に!みたいな別にそんな事求めて映画作りしたって面白くなるハズないのにさ、世間はやっぱりそれを求める訳やんか。んで、迫力あったけどイマイチやったってゆうんよ。かとゆうて王道をいく作りから外れて映画作りしたところで、世間は迫力がなくてイマイチやったとゆう。どっちやねん!ってなるやん。やからアクション映画は結局、迫力を求めて作った方がまだイイんよな。

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 迫力的なモノに関したら、この作品はやりすぎではないですかい?ここまで来たらDIEハードってうゆうよりは、もう大ハードですよ。いやいや・・・そのやりすぎ感がいいです!もうココまで来たら運がどうとか往生際がどうとか、どうでも良くなってますやん。監督さんはダイハードシリーズのファンらしくて、所々それを感じさせる演出は挟んでましたけど、もう頭の中がアンブレイカブルになっちまって結局は不死身キャラになっちまってますもんね。大満足や。ここまで行ききってくれるとな。やっぱりアクション映画はいかにド派手で、いかに迫力があって、いかに破壊しまくるか。それにかかってますな。それ以外の要素なんてアクションとアクションを繋げる為のサブに過ぎない。この映画のトレーラーのシーンは映画史に残る名アクションシーンになる事間違いないでしょう。

 アクションがメインやし、出てくる敵もさ「いかに主人公を危機的状況に追い込むか」の1つのツールにしか過ぎないし別に口を挟む事でもないんやけどさ、全米のシステムにハッキングして機能とゆう機能を止めておいて最後はやっぱり自分の金儲けの事しか考えてない訳やん。あんな規模のデカいサイバーテロしかけれるんやったらさ、ちょちょいと自分の口座の残高を増やしてそれで終わりやんか。いちいち手間のかかるサイバーテロなんかしてるからマクレーンに殺されるハメになるんやん。この映画の大前提にツッコミ入れちゃった・・・。

ちなみに本作の「ダイハード4.0」。なぜ4.0なのか?やけど、「web2.0」って言葉が流行って、日本のメーカーが邦題として普通の4よりも4.0の方が、サイバーテロって事もあり本編に則してるって、付けたらしいです。それを見た、ハリウッドが「おっ!それいいじゃん!」と、邦題が原題を食ったみたいな。適当にもホドがあるね。

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2007年7月10日 (火)

007 カジノ・ロワイヤル

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監督 マーティンキャンベル

原作 イアンフレミング

出演 ダニエルクレイグ・エヴァグリーン・マッツミケルセン・ジュディデンチ・ジェフリーライト

あらすじ 

 殺しのライセンスを取得するため、昇格最後の条件である2件の殺害を実行したジェームズボンド(ダニエルクレイグ)は見事ダブルオーの称号を得る。そして最初の任務は、世界中のテロリストを資金面で支える男、ルシッフル(マッツミケルセン)の資金を絶つこと。世界各地を奔走してるうちにルシッフルがモンテネグロのカジノロワイヤルで大勝負に出ることが明らかとなり、ボンドは陰謀を阻止するため現地へ向かうのだった。しかし、そんな彼のもとには、財務省からお目付役として美女ヴェスパーリンド(エヴァグリーン)が送り込まれる。最初は彼女に対して懐疑的だったボンドだが、危険を共にする中で次第に心惹かれていく。

感想

 ボンドのハマリ役と言われていたピアースビロスナンから役を受け継ぎ、ダニエルクレイグが新ボンドを演じた1作目。当初、ボンド役がダニエルクレイグに決定した時はファンが不見運動をするなど何かと反発を受けていた。それもそのハズ、金髪で青い目のボンドはシリーズを通して初めての事。今までのイメージがあるファンからしたら嫌やんたんやろな。俺はあんま気にせんけど。そもそも金髪で青い目ってのが、原型ってゆう話もあり~ので、そこでとやかくゆう気はさらさらないと思うんやけど、世間は冷たいモード。こんな事もあって、製作サイドからしたら良い作品を作らなアカンってゆうプレッシャーがかなりあったと思うけどさ、これがブッキングした段階で発生したってのが逆に良い方に転んだんではないかな?007シリースの中でも結構質の高い良い映画になってたと思うよ。ここに来ての初心って事で、原作者イアンフレミングが初めてボンドを登場させた話「カジノロワイヤル」を使い、ボンドが真の意味で007になるまでを描いたのは特筆すべき点やろな。

 製作開始当初あんだけ言われてたダニエルクレイグも蓋を開けてみたらかなりハマってたしさ。このプレッシャーを受けて、ここまでちゃんとした映画を作るのは並大抵の事やないと思うし、評価しても良いよな。底力っちゅうもんを感じたわ。

 作品自体はお決まりの破壊しまくりアクションにキレイなボンドガール。至って、映画の王道を進んでるだけで、とびっきり良くもないけど、ゆうて悪くもない。ちょっとキレイに作りすぎたのかな。これこそ真の大衆映画たる大衆映画でしょうな。でもここまで自分の体で勝負するボンドってのも異色っちゃあ異色やし、ボンドガールの絡め方も他作とは変えてきてる。今まで007シリーズに距離を感じてた人もこれまでの作品を見て、「何じゃこりゃ?」って感じてた人もこの作品ならすんなり見れるんじゃないでしょうか。

 評価は普通の星3つってトコやねんけど、プレッシャーを撥ね退けシリーズの中でも上位にくい込んで来る作品に仕上げた事と、どっちかって聞かれたら確実に面白いってゆうてしまう映画って事も加えて星4つで。

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2007年2月12日 (月)

バトル・ロワイアルⅡ鎮魂歌(レクイエム)

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監督 深作欣ニ・深作健太

脚本 深作健太

出演 藤原竜也・前田亜季・前田愛・忍成修吾・酒井彩名・ビートたけし・末永遥・石垣佑磨・神戸みゆき・柳沢なな・竹内力・真木よう子・加藤夏希・三田佳子・津川雅彦

あらすじ

 無作為に選ばれた中学3年の1クラスを最後まで殺し合わせる新世紀教育改革法・通称“BR法”。その極限状況を生き延びた七原秋也(藤原竜也)は数年後、反BR法のテロ集団ワイルドセブンを組織し首都を爆破。全ての大人に宣戦布告する。一方大人たちは新世紀テロ対策特別法・通称“BRII”を開始し、孤島に立てこもる七原たちに対抗。選ばれたのは不良ばかりが集まる1クラス。生徒たちに課せられたルールは、1.七原を殺せば勝ち、2.制限時間は三日間、3.ペアを組み一方が殺されればもう一人も爆死する、という非情なものだった。

感想

  この作品からしたら前作の強烈なメッセージなんて、あって無かったようなモノなのか?いやいや恐れ入ったぜ!深作ファミリー。

 あの深作欽二監督はこの映画の完成を待たずして死去。死してなお画面から滲み出る深作欽二の臭いはこの作品にかけた並々ならぬ思いを感じさせる。そして後を継いで完成に持ち込んだ息子の深作健太。欽二監督の想いは息子の手によって立派な1つの映画となったよ。

 ぶっちゃけ2作目ということもあり期待なんて、これっぽっちもしてなかった。上映が始まるも、はやり期待通りかと落胆の色は隠せなかったのだが、竹内力の登場にて雰囲気は一変した。凄ぇ~よ!力さん。なんでそんな演技が出来るんですか。まるで壊れてるみたいじゃないっすか。そんな感情丸出しで某国を批判なさるなんて。深作さんも深作さん。しかもそれを普通に映画として作ちゃうなんて。ここまで行ききったら逆に気持ちがいいぞ。この気持ち良さといったらラグビーの試合で全力を出しきって負けた時のような変な気持ち良さだぞ。

 ただ俺が普段考えてるような事を大っぴろげに、しかもガツ~んと竹内力が語っていたのがダイレクトに心に響いたってのが大きいけど、皆はどうなんかな?今の日本。そして世界の今を考えるに足る映画やと思います。個人的にはそれだけでお腹イッパイ。大満足でした。

バトル・ロワイアル II 鎮魂歌(レクイエム) 通常版

販売元:東映ビデオ
発売日:2003/12/21
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2007年2月11日 (日)

バトル・ロワイアル

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監督 深作欣ニ

脚本 深作健太

出演 藤原竜也・前田亜季・山本太郎・栗山千明・塚本高史・柴咲コウ・安藤政信・ビートたけし

声の出演 前田愛

あらすじ

 大不況に見舞われ、失業者が全国にあふれる一方、学校では不登校生徒が増大、少年犯罪も多発、少年に対する大人たちの怒りが爆発、こうした国民世論を背景に強力な生存能力を備えた青年の養成と、強い大人の復権を目的とした“新世紀教育改革法”通称BR法が公布された。それは全国の中学3年生の中から無作為に選ばれた1クラスを、最後の1人になるまで殺し合わせるという過酷で理不尽なものだった。

感想

 公開当時はその暴力描写からR15指定になるなど何かと世間を動かした作品。監督自身は中学生にこそ見て欲しいと撮ったのに映倫に引っかかり中学生以下は見れないとゆう矛盾に賛否両論の意見が出た。この行き過ぎた暴力描写は中学生には見せるべきではないだの、これを規制するのは上辺だけで物事の本質を見ていないからだの、議論を生んだが、それこそこの作品を生んだ深作欽二監督しかり原作の高見広春の思うツボだったのではないか。

 議論が2つに分かれるのもそのハズ。この反大人的映画を見て世の中で良識あるとされている大人は心良く感じないでしょうよ。自分を否定されておとなしくなるような大人じゃあない。そして、その良識に従って表面の闘いを批判しに走るわけだ。この映画は心と心の闘いである。直接描く事をしなくても強く感じれるそのメッセージを受けて肯定的に捉える事の出来るのは社会的弱者だ。そんな彼らにこそ、この映画を見てもらって何か感じてもらい、これからの人生を生きてもらえたらなという作り手の情熱みたいなモンを感じる。この映画を見た時の気持ちを忘れず、決してつまらない大人にはなりたくないものだ。

バトル・ロワイアル DVD バトル・ロワイアル

販売元:東映ビデオ
発売日:2001/09/21
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2006年12月 1日 (金)

花とアリス

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監督 岩井俊二

撮影監督 篠田昇

出演 鈴木杏・蒼井優・郭智博・相田翔子・阿部寛・平泉成・木村多江・大沢たかお・広末涼子・ルー大柴・アジャコング・叶美香・伊藤歩・虻川美穂子・テリー伊藤

あらすじ

 中学卒業を控えたハナ(鈴木杏)とアリス(蒼井優)は同じバレエ教室に通う親友。ハナは高校生の宮本(郭智博)に想いを寄せていた。やがてハナとアリスは宮本と同じ高校へ進学し、ハナは宮本と同じ落研に入部する。寿限無の完全制覇に余念がない宮本は、ある日いつものように歩きながら落語の本を読んでいると、シャッターに頭をぶつけ転倒してしまう。慌てて駆け寄ったハナは宮本が記憶喪失とうい事にして、とっさに恋人のフリをしてしまう。

感想

 キットカットのCMでのショートフィルムが好評で映画化の運びとなった作品。岩井俊二監督の岩井俊二監督らしい映画になってました。見始めは結局CMを映画化してみましたみたいなネタ映画かと思う。水木駅の隣の駅が北廊に塗壁やったり藤子駅の隣の駅が野比田に須根尾やったり、まるでふざけてるとしか思えないような小ネタを挟んでた。別にそこは普通で良かったように思うんやけどな。でもこの監督、「四月物語」の時もそうだったように、桜を撮らせたら異様に上手い。んで、そこで図ったかのようなテーマ曲。たまらなく良い至福の瞬間。そこだけでも一見の価値あり。

 これもまた岩井俊二監督の岩井俊二監督らしさなんやけど、内容はいたって普通なんよな。普通の女子高生の日常みたいな。宮本先輩のキャラは意味不明で、どこか遠い方を眺めてらっしゃったから感情移入は全くデキんかった。それがなかったらこの映画成り立たないからソレはソレで良いんです。ハナとアリスも普通の女子高生ながら、どこか一般人とは違う雰囲気を醸し出していて独自の世界を持ってるのは凄い良かった。特に蒼井優はすっごいナチュラルやった。小さい頃からやってるバレエ。そのバレエを活かしたラスト。その映像たるや、その映像だけでこの映画良かったんとちゃうんか!って言いたくなるくらい綺麗。

 内容はともかく、二人の友達が撮った写真や、澄んだ空気感を感じれる映像だけで必見やと思います。ストーリーはオマケ。でも、時間を忘れて見入ってしまうってこのことやな。若い頃を思い出すかのような感覚に誘ってくれるほのぼのとした映画です。

花とアリス 特別版 花とアリス 特別版

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2006年11月19日 (日)

好きだ、

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監督 石川寛

脚本 石川寛

音楽 菅野よう子

出演 宮崎あおい・西島秀俊・永作博美・瑛太・小山田サユリ・野波麻帆・加瀬亮

あらすじ

 川辺でギターを弾いている同級生のヨースケ(瑛太)に想いを寄せいていた17歳のユウ(宮崎あおい)。ヨースケは事故で大切な人を亡くしたユウの姉が気になっていた。やがてユウは想いを伝えられないまま、ある出来事が2人を引き離す。17年後。34歳のヨースケ(西島秀俊)とユウ(永作博美)は東京で偶然再会する。

感想

  映画全編を通して暗い雰囲気はあるけども、どことなく爽快でゆったりしていて、多くを語らない。見ていると心地よい風を感じているかのよう。セリフとセリフの間が特徴的と言っても言いほどかなり長い。けども、そこに心情の揺れ動きや心の葛藤などが見て取れる。画面に映っている俳優に自分を置き換えて、「自分なら・・・」って想像しながら見るのが良いかもね。それに出演者の誰しもがイイ演技をしはる。コレやろな。この演技の絶妙さあってこその間なんやろな。ただセリフとセリフまでの時間が長いだけやったら見てるこっちが想像しようにもダイレクトに心情が伝わって来ないもんな。

 内容自体がどうこうではなくて、見ていて気持ちを穏やかにさしてくれる。そんな感覚を大事にしたい。そんな作品です。ギターの音がいつまでも頭ん中に残ります。日々の忙しさに流されてしまいそうな時にオススメします。

好きだ、 DVD 好きだ、

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2006年11月 9日 (木)

ミュンヘン

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監督 スティーブンスピルバーグ

原作 ジョージジョナス

音楽 ジョンウィリアムズ

出演 エリックバナ・ダニエルクレイグ・ジェフリーラッシュ・キアランハインズ

あらすじ

 1972年9月5日ミュンヘンオリンピック開催中に武装したパレスチナのテロリスト集団がイスラエルの選手村を襲撃し人質となったイスラエル選手団の11名全員が犠牲となる悲劇が起きた。イスラエル政府は犠牲者数と同じ11名のパレスチナ幹部の暗殺を決定。精鋭5人による暗殺チームを秘密裏に組織する。チームのリーダーに抜擢されたアヴナーは4人の仲間と共に任務につく。

感想

 スピルバーグの力の凄さとゆうモンをまざまざと感じさせられた。彼の作品はともすれば批判の対象にしかならないケースがほとんど。名のある監督の運命か。力はあるのに有名ってだけでみんな噛み付くもんな。「宇宙戦争」なんてそのさいたる例やもん。スピルバーグがトムクルーズと組んで作った作品。あんなん駄作や!って声が多いけど結構原作に忠実で別に責め立てる先はスピルバーグじゃなかったりする。それでも浴びてしまう批判。有名ならではこそ。そのスピルバーグがちょっと本気を出して良い映画を撮った。

 映画自体のテーマは「報復」。報復したとしてもその報復の報復がある訳で憎しみの連鎖は止まらない。伝わってくるメッセージそのものは簡単なモノなんやけど、イスラエルとかパレスチナとかあそこら辺での現実とゆうものを見つめる良い機会を提供してくれてると思うよ。内容は全体的にかなり暗くて重いし、描写が酷い程かなりリアル。正直平和な国で育ってる人間にしてみればどことなく絵空事にしか感じられないであろうが、まぎれもない真実。

  テロも報復もどちらも暴力な訳なんやけど、そんな事は誰にだって理解できる事。でも、報復しないと相手がイイ気になってもっとやってくるから報復しないとイケナイ。でも例え報復しても報復に対する報復も起こるわけで、報復はイケナイ!って高々に宣言しても何も変わらない。その根っこには暴力以前に根っことなる問題がある訳やからさ。でも見て損はない作品やと思う。かなり解りにくい内容やから見る前に予習が必要かもね。

ミュンヘン スペシャル・エディション DVD ミュンヘン スペシャル・エディション

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2006年10月30日 (月)

クラッシュ

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監督 ポールハギス

脚本 ポールハギス

出演 サンドラブロック・ドンチードル・マットディロン・ブレンダンフレイザー・テレンスハワード・ダンディニュートン・ライアンフィリップ・マイケルペーニャ

あらすじ

 クリスマスを間近に控えたロサンゼス。黒人刑事グラハム(ドンチードル)とその同僚でヒスパニックの恋人リア(ジェニファーエスポジート)。銃砲店で不当な差別に憤慨するペルシャ人の雑貨店経営者ファハド。鍵修理を営む黒人ダニエル(マイケルペーニャ)。白人に敵意を抱く黒人青年アンソニーとピーター。地方検事のリック(ブレンダンフレイザー)とその妻ジーン(サンドラブロック)。差別主義者の白人警官ライアン(マットディロン)と同僚のハンセン(ライアンフィリップ)。裕福な黒人夫婦キャメロン(テレンスハワード)とクリスティン(ダンディニュートン)。やがて彼らの人生は思いがけない形で交錯し狂い始める。

感想

 ロスを舞台に繰り広げられる心と心の衝突を描いた群像劇。さまざまな人種が存在する事により起こる人種差別。ある人は差別を受けたり、ある人は差別をしたり、ある人は差別なんてモノに嫌気がさしていたり、そんな人達の人生が複雑に絡み合い心と心をぶつけ合う様は見ていて素直に感動できるし、かなりイイ作品やと思う。決してハッピーエンドではないんやけれども、それもまた人生みたいなね。登場人物個々を見ていればそうゆう感想になったけども、作品全体としたらどうだろうか?かつて人種差別を経験した者たちは形はどうであれ一応ハッピーエンドみたいな綺麗な感じで終わってた。でも、途中頑なに人種に対する偏見と闘い自分の正義を貫いてた青年は?どうなったかは言えないけどもあのラストやったらあまりにもあまりな気がする。まるで人種差別肯定してるような・・・。別に差別したものをラストにおとしめて差別反対!的な感じでまとめろとは言ってないが作品自体が持つメッセージみたいなもんが少し崩れるのは残念やったな。あとサンドラブロックの最後の抱擁。今までまわりに当ってきておいていざって時に家政婦に友達はあなただけってゆうくだり。その一言で全てを終わらせる気か?むちゃくちゃ酷い身勝手な女やんか。どうなんよ。

 本作の監督やってるポールハギスってゆう人は本作が初監督作品。にしたらかなりと言ってイイほど上出来。言いたい所はまだ少しあるけど、めちゃくちゃ上手くまとめられてるし、見ていて気持ちいい。なんか思い立ってイイ映画が見たくなった時はこの作品をススメておきます。

クラッシュ DVD クラッシュ

販売元:東宝
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2006年9月23日 (土)

かげろう

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監督 アンドレテシネ

原作 ジルペロー

音楽 フィリップサルド

出演 エマニュエルベアール・ギャスパーウリエル

あらすじ

 第2次大戦下のフランス。未亡人オディールは子供2人と共に戦火を逃れていた。その道中、車が爆撃を受け足を無くしてしまうが17歳の青年の導きで辿り着いた森の奥の安全な屋敷で一緒に避難生活を送る。

感想

 話の内容もさる事ながら妙な緊張感で満たされたその画は見ていて面白い。の分ラストはあえてあっさりと終わらせてる。タイトル同様、まるでかげろうの様に。おおよそ人の役に立てない人生を歩むはずだった少年が避難生活とゆう形で彼女らに出会った事により少なからず役に立てた。そして、そんな少年の存在もまるでかげろうの様に・・・。エマニュエルベアールもどことなく影の漂う未亡人を見事に演じきってる事もあるものの、その感じを映画の前面に押し出さず、非常に自然な感じで配してたことによりギャスパーウリエルの良さや作品自体の雰囲気にもイイ影響を与えてた。

 ただ、パッケージのようなシーンはあるにはあるが大よそそんな映画ではない。印象的なシーンでもあるんやけど、前面に押し出すのもどうなんやろか?と思う。何も知らずにパッケージだけで借りて見たらがっかりするかもな。でも内容がイイから良い裏切られ方される事になるんとちゃうかな。オススメ。

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2006年9月17日 (日)

ザ・ロック

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監督 マイケルベイ

製作 ドンシンプソン・ジェリーブラッカイマー

製作総指揮 ショーンコネリー

出演 ニコラスケイジ・ショーンコネリー・エドハリス・マイケルビーン・デビットモース・クレアフォラーニ・ジョンスペンサー・ザンダーバークレイ

あらすじ

 国の為に戦い戦死した兵士たちに敬意を表さない軍に絶えかねたハメル准将(エドハリス)がVXガスミサイルを武器に脱出不可能と言われていたアルカトラズ刑務所に観光客を人質にして立てこもる。ミサイルの標準はサンフランシスコ。身代金1億ドルを要求。FBI科学兵器処理班グッドスピード(ニコラスケイジ)は緊急招集を受け、SEALのチームへの参加を命令される。が、刑務所内は複雑。そこで、唯一アルカトラズを脱走した囚人メイソン(ショーンコネリー)に案内役を頼む事になる。

感想

 マイケルベイ自身2本目の監督作品って事もありかなり細部を見ていると、おいおい!的な所が多々ある。フェラーリのガラスが割れてたのに次のシーンでは元に戻っていたりクラッシュした瞬間、車の車種が変わってみたり。そんな事は置いといても十分アクションとしては楽しめる。この作品はそこだけじゃなくて人間ドラマも描いている所がイイ。エドハリス演じるハメルはあくまで戦死した兵士の為を思って行動している。だから子供を人質にする事もなく極力人を殺す事を避けている。悪役になりきれない悪役と言ったところだろうか。ショーンコネリー演じるメイソンも元英国諜報部員でアメリカが隠している秘密を収めたフィルムを手に入れるが当時のFBI長官フーバーに国籍を取り上げられ意味なく幽閉されてた。彼にはアメリカにもう大人になる娘が一人いて彼女に会うためこれまで警備厳重な刑務所を脱獄してきたのだ。ニコラスケイジ演じるグッドスピードは研究室で試験管を振る毎日の平凡なビートルズマニア。恋人のカーラは妊娠中。現場の経験がない彼がサンフランシスコを守るためにチームへの同行を余儀なくされる。そんな彼らが織り成すドラマ。アクションうんぬんは抜きにしても最後は何か良い気持ちにしてくれる事だろう。

 今やハリウッドのヒットメイカーとまで呼ばれるジェリーブラッカイマー。その相棒であるドンシンプソンの遺作になったこの作品。顔の整形や自傷行為を繰り返して精神的に病んでた部分は多々あったと思うが才能ある人の死は痛いとしか言いようがなく残念である。

ザ・ロック 特別版 DVD ザ・ロック 特別版

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パピヨン

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監督 フランクリンJシャフナー

原作 アンリシャリエール

原作 ダルトントランボ

音楽 ジェリーゴールドスミス

出演 スティーブマックィーン・ダスティンホフマン

感想

 胸に蝶のイレズミがある事からパピヨン(スティーブマックィーン)と呼ばれるようになった無実の罪で投獄され13年もの間執拗に脱獄を試みた男の話。

 本作は実話小説を元にした作品であり、当時としては破格の製作費40億円をかけて作られた事でも有名。大脱走のマックィーンとは一味も二味も違い、自由にかける執念みたいなモノがアリアリと見て取れる演技はそれこそ鬼気迫るモノがある。ダスティンホフマンの演技は語るまでもなく流石の一言。演出自体は中だるみが激しく最後にポンポンと詰めただけって感じは否めない。でも、今なお名作の呼び声高く飽きずに見れるのはやはり2人の演技あってこそ。この作品を見て生きていく事の大変さや自由を得る為の覚悟みたいなモンを感じれたら見た価値があるって事ではないであろうか。無二の親友ルイドガ(ダスティンホフマン)との固い絆もしかり、果たして脱獄してパピヨンは自由に羽ばたけたのであろうか。。。

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大脱走

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監督 ジョンスタージェス

脚本 ジェームズクラヴェル

出演 スティーブマックィーン・ジェームスガーナー・リチャードアッテンボロー・ジェームスコバーン・チャールズブロンソン・デビットマッカラム・ハンネスメッセマー・ドナルドプレザンス・トムアダムス

感想

 脱出不可能といわれてたドイツ捕虜収容所から連合軍捕虜が大量に脱走した実話を元にした映画。

 脚色が秀逸で見せ場と呼ぶに相応しい山の連続であり、見る者を飽きさせない娯楽大作に仕上がっている。さらに、コレこそオールスターと言わんばかりのキャスト達。豪華とはこの事をゆう。これで心踊らない訳がない。無条件で見入ってしまう。テーマ曲も本作にピッタリで聞いてて心地良い。しかし、これだけの作品でもやっぱりスティーブマックィーンだろう。マックィーン演じるヒルツは一旦脱走したのに自ら戻って来てみたり、独房の中でひたすらこだまするキャッチボールの音。格好良すぎるじゃねえか。3時間弱ある本編も全然長くは感じず見入ってたらあっとゆう間。そしてラスト、ヒルツに不敵とも言える男の格好良さを見た。名作と呼ぶのもおこがましい程の名作である。

大脱走 DVD 大脱走

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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時をかける少女

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監督 細田守

原作 筒井康隆

脚本 奥寺佐渡子

主題歌 奥華子

声の出演 仲里依紗・石田卓也・板倉光隆・原沙知絵

あらすじ

 元気な高校2年生、紺野真琴(仲里依紗)は、優等生の功介(板倉光隆)とちょっと不良な千昭(石田卓也)といつも3人でつるんで野球ばかりしている毎日を送っていた。そんなある日の放課後、真琴は理科準備室で突然現れた人影に驚いて転倒してしまう。その後、修復士をしている叔母・芳山和子(原沙知絵)のもとへ自転車で向かっている途中ブレーキの故障で踏切事故に遭ってしまう。死んだと思った瞬間、真琴はその数秒手前で意識を取り戻す。その話を和子にすると和子は意味ありげに、それは「タイムリープ」といって年頃の女の子にはよくあることだと言う。最初は半信半疑であったが、いつしか使い方を覚えて些細な問題でも簡単にタイムリープで解決しだす。そんなある日、真琴は千昭から突然の告白を受ける。3人の友情がいつまでも続くと思い込んでいた彼女は、動揺のあまり、タイムリープで告白そのものをなかったことにしてしまう。

感想

 過去に遡ってやり直せる「タイムリープ」という能力を身につけたヒロイン真琴の物語。過去、原田知世主演で「時をかける少女」は映画化されている。その原田が演じた芳山和子も本作に登場する。舞台設定は実写版の20年後。かと言ってリンクしてるのは芳山和子の存在とタイムリープという設定だけで2つの作品の辻褄を考えるのは無駄で全く新しい作品となっている。内容自体は映画「バタフライエフェクト」を思わせるかのような感じ。あの時もしこうしていたら、どうなるのか。ヒロインがタイムリープをほんの些細な事にバンバン多用していく様は見ていて面白い。まあ見ていて破綻している場所はあったが、それはタイムトラベル物には付き纏う宿命なのか、大目に見よう。

 タイムリープをバンバン多用した事によってシナリオにメリハリが出て、観客を飽きさせないのは良かった。それに本作を語る上で欠かせないのが青春。真琴は他人の恋には前向きなのに自分の恋には後向き。クラスメイトから告白された事に動揺しタイムリープでなかった事にしてしまう。でも真琴は相手の気持ちを知っている。その微妙で甘酸っぱい感じが上手く描かれてる。大人が見たら昔を思い出す。同年代が見たら何か学ぶモノがある。そんな感じ。でも、全く新しい「時をかける少女」ってわりにはオチが実写版と同じであったのは何なんだろうか。作品の出来としてはアニメ版の方がイイのでまだ実写版を見てない人はこっちを先に見た方がいいかも。

 それにしてもこの作品、ネットによる口コミで良い作品やって評判が広がり観客動員数を伸ばして行ったみたい。その評判を聞きつけて見た人は過剰な期待をしすぎる反面、この映画に不満を感じたりするんやないかな。確かに良い映画やけども、回りが持ち上げすぎるのもどうかと思うな。それに逆に評判が良いって事を逆なでして面白くないって触れ回る事で自分の存在がいかに素晴しいかを見せ付けたい輩もおる。映画を見に行く人が一人でも多くなるのは素晴しい事やけど、見る者の心構えとして回りに踊らされず個人としてただ純粋に楽しむ為に映画を見てもらいたいものである。

時をかける少女 通常版 DVD 時をかける少女 通常版

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2007/04/20
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ジョゼと虎と魚たち

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監督 犬童一心

原作 田辺聖子

音楽 くるり

出演 妻夫木聡・池脇千鶴・上野樹里・藤沢大悟・SABU・大倉孝二・荒川良々・山本浩二・板尾創路

あらすじ

 大学生の恒夫(妻夫木聡)はバイト先の麻雀屋である噂を耳にする。それは近所に出没するひとりの老婆の話。彼女はいつも乳母車を押しているが、その中身を知る者は誰もいないという。バイト帰りのある朝、恒夫は店のマスターに頼まれて犬の散歩に出掛ける。すると坂道を走ってくる乳母車が。彼が乳母車の中を覗くと、そこには包丁を持った少女がいた。脚が不自由でまったく歩けない彼女は、老婆に乳母車を押してもらい好きな散歩をしていたのだ。これがきっかけで彼女と交流を始めた恒夫はその不思議な魅力に次第に惹かれていく。

感想

 足が不自由なジョゼと健常者である恒夫のラブストーリー。「タッチ」などのようにどうしようもない作品を撮るのに実はこうゆう作品も撮れるのが犬童一心監督。作品のバランスを崩す事もなく上手く作られた映画ではあるが、ところどころ監督が狙ってるとしか思えない微妙に笑えないお笑いを散りばめてるとこはご愛嬌。画のどこを切り取ってもイイ感じを醸し出してる。途中で挿入される写真もおしゃれ。でも、写真を入れる必要は別に感じられなかった。池脇千鶴の演技は巧い。でも巧すぎて、逆に自然さは薄れた感はある。ストーリー自体はかなりイイ出来。障害者をキャラに入れた映画はそもそも偽善的な作品が多いが本作は全く違った。見てるこっちもジョゼの足が不自由って事はわかりながらも、ジョゼ=障害者ってゆう概念はなく普通に見れた。恒夫の覚悟のなさもあり最後の大泣きになったんやと思うけど、障害なんて関係ないぜ!ってゆうふうに終わるんじゃなくて、本作の様な終わり方であったからこそ現実をきちんと直視できるのやと。

 冒頭で最初から終わる恋である事は語られる。その語りからも解るが恒夫のジョゼとの思い出を基盤に作品が成り立ってるので電動車椅子に乗って走るジョゼの後ろ姿には特別感じるモノがあった。エンドロールのくるりもイイ感じに余韻を楽しませてくれる。良作。

ジョゼと虎と魚たち(通常版) DVD ジョゼと虎と魚たち(通常版)

販売元:アスミック
発売日:2004/08/06
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SURVIVE STYLE5+

Survive_style5

監督 関口現

脚本・企画・原案 多田琢

出演 浅野忠信・橋本麗香・小泉今日子・阿部寛・岸部一徳・麻生祐未・貫地谷しほり・神木隆之介・荒川良々・三浦友和・千葉真一・木村多江

あらすじ

 殺しても殺しても、なぜかより凶暴になって蘇ってくる妻。その妻を殺し続ける男。観客に催眠術をかけたまま殺し屋に殺される催眠術師。その恋人のいつもテープレコーダーを肌身離さず持ち歩きアイデアを吹き込んでいるCMプランナー。催眠術をかけられ自分を鳥だと思い込んで暮らす父とその家族。空き巣をして生活する3人組。謎の外国人と奇妙な通訳。CMプランナーのとんでもない提案を断固拒否する恐妻家の社長。彼らの運命が奇妙に交錯してゆく。

感想

 CMプランナーの多田琢が関口現とのコンビで作った映画。終始ぶっ飛んでるので、人の好き嫌いが激しく分かれると思う。でも、とにかく色使いや家具・ファッションや音楽、見ていて思わずうなってしまう程おしゃれで、新感覚な映像世界を醸し出してる。それだけで十分楽しめる。この手の作品はぶっ飛んだ感や新感覚感を出そうと試行錯誤しすぎて作品自体が破綻してしまう事が多い。ところが、最初から最後まで独特とも言えるテンションを保ち続けたのはさすがの一言。むっちゃ甘そうなケーキを恐る恐る食べてみたら以外と美味しかった。そんな感覚。ストーリーも妙に感情に訴えかけて来る所もあったり、5通りの話を上手く噛み合わせてたり、常識で考えたら訳のわからない事ばかりなんやけど、逆にそれを利用して伝わりにくくもありあえて説明もされてないが心に響くものをふくませている。無駄にキャストだけが豪華な映画じゃあない。こうゆう映画を日本で、もっと作ってもらいたいモノである。

SURVIVE STYLE 5+ プレミアム・エディション DVD SURVIVE STYLE 5+ プレミアム・エディション

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2005/03/04
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2006年9月11日 (月)

ゴッドファーザー PARTⅢ

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監督 フランシスフォードコッポラ

製作 フランシスフォードコッポラ

音楽 カーマインコッポラ・ニーノロータ

出演 アルパチーノ・ダイアンキートン・アンディガルシア・タリアシャイア・ソフィアコッポラ・ジョージハミルトン・ブリジットフォンダ

あらすじ

 マイケル(アルパチーノ)はバチカンの加護を得て一切の犯罪から手を引くことを宣言。しかし後継者に甥のビンセント(アンディガルシア)を立てたことから内部抗争に火がついてしまう。自身も病に蝕まれるマイケルは何とか事態の収拾を図ろうとする。

感想

 PARTⅡから15年の時を経て製作されたシリーズ最終章。前2作のクオリティーがあまりにも高い事でコッポラ監督にも相当な重圧が圧し掛かった事やとは思うが世間でゆわれてる程悪くもなく、シリーズの集大成としての役割を完璧に担ってると思う。マイケルの娘役は当初ウィノナライダーがやる予定やったけど、コッポラの娘であるソフィアが演じた事も批評家の反感をかった。監督としては才能の片鱗を見せるソフィアコッポラも演技とゆう点ではズブの素人と何ら変わらないのも解らないではないけど、イタリア娘の感じは上手く出ていたし、そこまで悪くもない。クライマックスもマイケルの人生を観客も15年とゆう長い年月を通して見る事により、すっかり画面に引き込まれる。まさしく最終章に相応しい幕切れである。コッポラが地獄の黙示録での負債を回収する為にこの作品を作ったってゆうバックストーリーもこの作品に対する評価を下げる要因になったんやとは思うけど、普通に必見の作品やと思いますよ。

 この映画のラストの素晴しさは特筆に値する程、感動的であり、はかなくもあり、あっけなくもある。まさしくシリーズの最終章として堂々たるラスト。いくら、PARTⅢを批判している人であろうとこのラストの素晴しさは認めない訳にはいかない。いくら持ち上げて期待感を煽ったとしても決して期待外れにはならない。なんたってこれ以上のラストなんてないくらい最高なのだから。

ゴッドファーザー PART III DVD ゴッドファーザー PART III

販売元:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
発売日:2004/10/22
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マレーナ

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監督 ジュゼッペトルナトーレ

脚本 ジュゼッペトルナトーレ

音楽 エンニオモリコーネ

出演 モニカベルッチ・ジュゼッペスルファーロ・ルチアーノフェデリコ

あらすじ

 1940年のシチリア。村一番の美しい女性マレーナ(モニカベルッチ)は結婚してすぐ戦争に行ってしまった夫の事を想う毎日。12歳の少年レナート(ジュゼッペスルファーロ)はマレーナに恋をする。

感想

 かなり詩的で、シチリアの景色もイイし、音楽やストーリー、そして少年の甘酸っぱい恋心もイイ。しかし、この映画の中で得に注目してたのが大人の心の汚さ。戦地に行って夫がいないマレーナを街で見かけた男は決まって、あーだこーだと卑猥な言葉を浴びせる。そして女は女で非道な仕打ち。イタリアの宝石とまで言われたモニカベルッチがあそこまでの体当たり演技をした事に賞賛なんやけど、ラストの街に戻るシーンはモニカの美しさ云々抜きにしてもかなりな名シーン間違いない。でも必見って言いたいんやけど、どうやら女性の中には不愉快と感じる人もおるみたいやな。どちらかと言えば目を覆いたくなるようなシーンは女性の為なような気もせんではないんやけど。男の汚い一面だけが目につく作品なのか。はたまた、女の嫉妬心が垣間見える作品なのか。いやいや、本作は少年の大人への成長を描いた淡い恋愛映画です。

マレーナ DVD マレーナ

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2006年9月10日 (日)

ブレイブハート

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監督 メルギブソン

製作 メルギブソン

脚本 ランドールウォレス

出演 メルギブソン・ソフィーマルソー・パトリックマクグーハン・キャサリンマコーマック・デヴィットオハラ・トミーフラナガン

あらすじ

 幼い頃に家族を皆殺しにされ故郷を離れて大人になったウォレス(メルギブソン)。そして愛する妻までも・・・。イングランドへの怨念と復讐に燃え、反抗軍を組織。愛国者であり現状打破を求めるスコットランド民衆は彼の元に集まってくる。そして、ウォレスは祖国解放を願う民衆と共に自由を獲得するためイングランドとの戦いに挑む。

感想

 これまでの中世が舞台の映画とゆうのは、どこか茶番的な色のある作品が多かったんやけど、それらとは全く異なる作品になってる。戦闘シーンを見れば一目瞭然である。あえて残酷なシーンをあたかも普通に織り交ぜる事によって逆にそれがリアルさを際立たせている。撮影カメラも外からの画ではなく数千人はいる戦闘の真っ只中に置く事により、かなりな臨場感を生んでいる。そしてこの作品の最も素晴しい所が自由とゆうものに対する執着である。この日本に生まれた人はどれだけ本当の自由とゆうものを感じているのだろうか。ウォレスは戦闘前の演説でこう言った。「戦えば死ぬかもしれない。逃げれば命は助かる。少しの間は。ベッドの上で死ねるかもしれない。だが、この先の寿命を今日、この日に賭けて敵にこういってやろうではないか。我々の命を奪う事は出来ても我々の自由は奪えないと!」そう、それだけ自由とゆうモノは重いモノ。そんな事を教えてくれる映画です。本作の主人公ウィリアムウォレスは実在の人物。彼は最後まで自分の生き方を貫き通した。だからこそ彼の死後も彼は生き続けてるんだろう。

ブレイブハート DVD ブレイブハート

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2006年9月 7日 (木)

ゲーム

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監督 デヴィットフィンチャー

製作 スティーブゴリン

脚本 ジョンブランカトー

出演 マイケルダグラス・ショーンペン・デボラカーラアンガー・キャロルベイカー

あらすじ

 実業家ニコラス(マイケルダグラス)は48歳の誕生日に、弟のコンラッド(ショーンペン)からある招待状をプレゼントされる。半信半疑ながらも「人生が一変するような素晴らしい体験ができる」という文句にひかれCRS社に。それが奇妙なゲームの始まりだった。

感想

 まさしくデヴィットフィンチャーの見てくれる人へのリスペクトが表れた作品や思う。まるで、劇中のニコラスと観客が同一目線に立ったかのような作り。そこが今回監督の一番こだわった所。見る者はニコラスと同じく奇妙な体験をし謎を解いていく。まるで「ゲーム」をプレイしてるかのように。客観視して見てはダメ。あくまでも個人個人に向けたエンターテイメント。そのくくりで考えたら良く出来た作品になってる。

 見た人は一連の流れで最後のオチに目がいってしまいそうなモンやけど、それは監督独自のブラックユーモアってところやな。この作品はオチがどうこうゆうよりも、細かいところの作りこみにあると思う。まず、オープニングタイトル。これはニコラス幼少期の誕生会の映像ってゆうだけの意味じゃなくて話自体に重要な役割を持たせるパズルのピースとなっている。そして、登場人物。

以下ネタバレ注意

ただストーリーだけ見てたら最後「あーあそこに出てた人やな」って思うだけやろ。この映画の緻密でもあり、逆に怖いところがもう一つ。例えば、ニコラスを乗せたタクシーの運転手。普通に見てるだけやったら映画初登場と思うかもしれんけど実は映画序盤空港のシーンでニコラスに話しかけてる。まだある、一回見た人は解るかもしれやんけど結構重要な役どころになる女性。この人、実はコンラッドがニコラスにカードを渡すレストランのシーンにいるのだ。「私は昔、盲目であったが今は見える」って言葉がここにかかっている。ニコラスがいかに人を見ていなかったか。そして観客もいかにその時のニコラスと同じ状態だったか。さらにこの話、ニコラスがCRSに自らおもむくまでもなく「ゲーム」は始まってたって事。まさしくフィンチャーワールドである。これに気付いた時、鳥肌立ったわ。

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岸和田少年愚連隊

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監督 井筒和幸

製作 中川滋弘

撮影 浜田毅

出演 矢部浩之・岡村隆史・大河内奈々子・宮迫博之・木下ほうか・宮川大輔・山城新伍・小林稔侍・原西孝幸・山本太郎・秋野暢子

感想

 舞台は1975年大阪・岸和田。井筒作品の中でも1・2を争う傑作ではなかろうか。この作品の素晴しさは大阪弁ならではのセリフの掛け合いにある。それにはまず求められるのが大阪弁の質。どんなオモロい掛け合いであっても似非大阪弁やと面白みが半減してしまう。監督は大河内奈々子にも大阪弁を強要してたのだが、全然上手くしゃべれず設定を東京から来た女の子的な感じに変えたとか。そらそうやろ。それだけ大阪弁は微妙なニュアンスが難しい。それにセリフの質。オモロすぎやで。井筒が一番力を入れたところでもあるんやろな。そのチョイスに脱帽です。

 終始出演者も大阪のお笑い芸人ばっかり。の中で異彩を放つ大御所俳優みたいな。大阪の中でも濃い大阪を知ってなかったらただナイナイが敵と喧嘩ばっかしてるだけの映画に映るかもしれんが、ホンマはそんなモンやない。その雰囲気に独特の哀愁を感じます。でも、やっぱりこの映画の醍醐味は何回もゆうようやけどセリフ。どのセリフを切り取っても名言級である事は変わらない。お笑いってゆう観点限定やけども。お気に入りは「蚤4匹÷2は?」「子鉄1でせいいっぱい」。

岸和田少年愚連隊 DVD 岸和田少年愚連隊

販売元:松竹ホームビデオ
発売日:2000/11/01
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2006年9月 6日 (水)

コラテラル

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監督 マイケルマン

製作 マイケルマン

出演 トムクルーズ・ジェイミーフォックス・ジェイダピンケットスミス・マークラファロ

あらすじ

 独立を考えながらもLAでタクシー運転手を12年間勤め平凡な毎日を送っているマックス(ジェイミーフォックス)。ある晩アニー(ジェイダピンケットスミス)という名の女性検事を乗せ良い雰囲気になり名刺までもらって上機嫌の彼が次に乗せたのは、ある一人の男。ヴィンセント(トムクルーズ)と名乗るその男は多額のチップと引き換えに一晩の専属ドライバーとなり、今夜中に5箇所を回ってもらうように依頼する。最初の目的地に着き彼の帰りを待つマックスだったがヴィンセントの正体がプロの殺し屋である事は知るハズもなかった。

感想

 不幸にもプロの殺し屋を乗せてしまったタクシー運転手が巻き込まれる壮絶な一夜の物語。トムクルーズが本格的な悪役に挑戦した事で有名。まあそんな事は別にどうでも良い。過剰なスターとしてのパフォーマンスで大衆からは低評価やねんけど、真面目に演技をさせたらやっぱり非常に上手い演技をする。ジェイミーフォックスしかり、マン監督の作品に出るにはやっぱり演技力は必須やな。

 マイケルマン監督。これまでLAで多数のロケーションをしてきただけあってそれが色濃く出てる。それに、特筆すべきは夜景。超高解像のデジタルカメラを利用したロスの夜景はつい見とれてしまう程綺麗。

 運命の力なのか、偶然出会った2人の男が一夜にして変わっていく様を描いているんやけど、中でもコヨーテのシーンが巧い。タクシーで走ってる最中、車道を我が物顔で横切っていくコヨーテ。それを見た時、いかに自分がちっぽけであるかをまざまざと悟った瞬間。あそこから2人の顔もグっと変わったしな。そしてまたそこで流れる曲が良い事ったらありゃしない。選曲の面から見ても全編通してセンスの良かったのも高評価。思わずサントラを探しに走ってもうたわ。

 ストーリー的には最後不満やった人が多いかも知れやんけど、あえてのマイケル節炸裂と言ったところだろうか。逆にかなり印象的なシーンに出来上がってました。トムクルーズを期待してる人にはオススメできませんな。まあこれもあえてですけど、物語の黒子の様な感じなので。

「コラテラル」オリジナル・サウンドトラック Music 「コラテラル」オリジナル・サウンドトラック

アーティスト:サントラ,ザ・ルーツ feat.コーディ・チェスナット,グルーヴ・アルマダ,キャレキシコ
販売元:ユニバーサルインターナショナル
発売日:2004/10/21
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コラテラル スペシャル・コレクターズ・エディション DVD コラテラル スペシャル・コレクターズ・エディション

販売元:パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
発売日:2006/04/21
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シカゴ

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監督 ロブマーシャル

原作 ボブフォッシー

音楽 ジョンカンダー

出演 レニーゼルウィガー・キャサリンゼタジョーンズ・リチャードギア・クイーンラティファ・ジョンCライリー・ルーシーリュー

あらすじ

1920年代シカゴ。スターを夢見るロキシー(レニーゼルウィガー)はキャバレーの専属歌手ヴェルマ(キャサリンゼタジョーンズ)のステージを憧れの眼差しで見ていた。そんなある日ロキシーはショーに売り込むとの約束を守らなかった愛人と諍いを起こし撃ち殺してしまう。逮捕され留置所に送られたロキシーはなんとヴェルマと出会う。彼女は不倫した夫と妹を殺した罪に問われていた。しかし、マスコミ操作に長けた敏腕弁護士ビリーのおかげで巷では一躍スター扱い。ロキシーも同じ手段でヴェルマ以上の注目を浴びようとビリーを雇おうとするのだが。

感想

 ボブフォッシー作のミュージカルを映画化。アカデミー賞6部門制覇するほどの作品ではないとは思うが、かといって面白くない訳でもない。どっちかってゆうたらブラックコメディーになんのかな。良い人間として見ていたら「こいつら人間として何やねん」って事ばっかや。実際に罪を犯した人が無罪になって無実の罪の人間が死刑になってる。まあ細かく考えだしたらアカンな。やからブラックコメディーエンターテイメントミュージカルとして気楽に楽しまなくちゃな。その点から見たら出来はかなりイイと思う。あくまでも舞台で見るミュージカルじゃなくて映画やねんからところどころ簡単な説明だけでわざわざ歌う必要がない所はあったけどもな。リチャードギアのタップダンスも上手いし、ミュージカル出身なキャサリンゼタジョーンズの歌や踊りも見てて安心感がある。それにレニーゼルウィガー。彼女は映画「コールドマウンテン」に出演したいが為に本作出演OKしたんよな。ようはズブの素人。にしたら練習でダンスはかなりな出来栄えになってたし歌も上手かったから及第点はあげれる。でも、ところどころダンスに必死で顔に余裕が全くなく、めっちゃ不細工なっててんけどアレはどうなの?例えばラストのシーン。これなんか隣でキャサリンが踊ってるってのもあってかなり目立ってたで。まあこれでイイんなら何もゆわんけどさ。

 この作品、イロイロ出演者がいる中で殊勲賞はジョンCライリー。彼のセロファンはこの映画の中でも一番の見所やと思います。そこだけでも必見。

シカゴ スペシャルエディション DVD シカゴ スペシャルエディション

販売元:ハピネット・ピクチャーズ
発売日:2003/10/31
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インファナル・アフェアⅡ 無間序曲

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監督 アンドリューラウ・アランマック

製作アンドリューラウ

脚本 アランマック

出演 エディソンチャン・ショーンユー・アンソニーウォン・エリックツァン・チャップマントー・カリーナラウ

あらすじ

 1991年香港マフィアの大ボス、クワンが暗殺される。しかし配下のボスのひとりサム(エリックツァン)だけは造反を画策する4人のボスたちをよそに静観を続ける。実はこの暗殺、サムの出世を願う妻マリー(カリーナラウ)が夫に黙って手下のラウ(エディソンチャン)へ命じたものであった。そんな彼女に恋心を抱くラウはやがて、サムによって警察学校へ送り込まれる。一方、組織犯罪課のウォン警部(アンソニーウォン)は、クワンの子供であることが発覚し警察学校を退学処分になったヤン(ショーンユー)を組織へ潜入させる。こうしてラウとヤンの2人は1992年気づかぬうちに互いの人生を交差させてゆく。

感想

 この作品はⅠの時間軸を過去に戻し、若かりしラウとヤンがいかに潜入するかを描いている。当然演じる人物は違う。まあ当然か。同じ警察学校にいたのに10年後お互いが見て気付かないんやから。10年でそれ相応に成長する必要があったんやな。にしても、イイ俳優さん。若いのにイイ演技をしはる。でも、このⅡは基本、ラウとヤンにスポットを当てつつもウォン警部とサムの作品にしたと言っても過言ではない。内容的にも香港の黒社会を舞台にばりばりゴッドファーザーを意識した作り方をしてる。ストーリーもありがちで誰でも想像できるような安易なモノやない。どうしても過去を描く場合、その次にⅠがあるから内容を読まれ易いんやけども、そこんとこもちゃんと考慮して深く作ってるってのがまざまざと感じられる。濃い内容を2時間におさめるってゆうのもあって全体的にテンポが早く序盤にキャラが出すぎで説明不足感がある。映画に目が慣れてない人は意味解らんまま話が進んで行ってしまうんやないかな。でも、細かい演出を抜いた事によって、普通はせわしなくなってただ忙しいだけの映画になるんやけど、逆に画面に重々しさが出てきて効果的に雰囲気に活かされてる。それだけ演者の演技力が必要にもなるんやけど、これには参った。

 Ⅰで光を放っていたウォン警部の演技や過去もしっかりと堪能出来るし、影が若干薄い感のあったサムもかなりアツい演技を見せてる。香港返還ってゆう時代背景を使ったってのもあって、かなり堪能度合いの高い作品に仕上がってる。

インファナル・アフェアII 無間序曲 DVD インファナル・アフェアII 無間序曲

販売元:ポニーキャニオン
発売日:2006/07/19
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SAW

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監督 ジェームズワン

原案 ジェームズワン・リーワネル

脚本 リーワネル

出演 ケイリーエルウィズ・リーワネル・モニカポッター・ダニーグローヴァー・トビンベル・ショウニースミス

あらすじ

 薄汚れた広いバスルームで目を覚ました2人の男、ゴードン(ケイリーエルウィズ)とアダム(リーワネル)。彼らはそれぞれ対角線上の壁に足首を鎖で繋がれ閉じ込められていた。2人の間には拳銃で頭を撃ち抜かれた自殺死体。他にもテープレコーダー・マイクロテープ・一発の銃弾・タバコ2本・着信専用携帯電話・2本のノコギリ。状況がまるで呑み込めず錯乱する2人に「6時間以内に目の前の男を殺すか2人とも死ぬかだ」というメッセージが告げられる。その頃タップ刑事(ダニーグローヴァー)はジグソウを追っていた。ジグソウが仕掛ける残忍なゲームで次々と被害者が出ていた。

感想

 ゲーム感覚のソリッド・シュチュエーション・スリラー。多分、まずオチを思いついてそれに肉付けしていったんやろね。でもその割には良く出来てる。よく、この映画は細部が全然詰められてないからアカンってゆう話を聞くけど、もっと細部まで見てたらそんな事ないんが良く解る。一応観客に噛み付かれる事想定してありえなさを消す伏線を描いてるんやから、ちゃんと見ないとね。この映画はオチがどうこうってゆうよりも、自分が当事者になったような感覚で見る作品やな。そもすればオチが活きてくる。まあ製作者サイドからしたらそんな事は考えてないやろけどな。もっと、アダムに感情移入出来るような作りにした方が良かったんやと思う。R-15指定くらってるしキモいシーンが出てくるんやと思ってたけどそないでもなかった。低予算映画にしてはかなりな上位ランクな作品ではなかろうか。

SAW ソウ DTSエディション DVD SAW ソウ DTSエディション

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2005/03/11
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スチームボーイ

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監督 大友克洋

原案 大友克洋

脚本 大友克洋

声の出演 鈴木杏・小西真奈美・中村嘉葎雄・津嘉山正種・児玉清・沢村一樹・斉藤暁・寺島進

あらすじ

 舞台は世界初の万国博覧会を控えた19世紀半ばのイギリス。発明一家スチム家に生まれた13歳の少年レイ(鈴木杏)は、研究でオハラ財団からアメリカに招かれている父エディ(津嘉山正種)と祖父ロイド(中村嘉葎雄)の帰りを待ちながら自ら大好きな発明に精を出す毎日。ある日レイのもとにロイドから謎の金属ボールが届く。オハラ財団の使者を名乗る者たちがそのボールを奪いにやって来た。レイはボールを抱えて逃げるが、結局捕まってしまう。そしてレイはアメリカにいるはずの父と出会い、ボールの秘密を明かされる。

感想

 「AKIRA」の大友克洋監督が製作期間9年、総製作費24億円を投じて製作した長編第2作目。蒸気機関の発明で繁栄を極めたイギリスで世紀の発明「スチームボール」の兵器への悪用を阻止することを託された少年レイの物語。ジャンル的には冒険ファンタジーになるんかな。AKIRAと違ってサクっと見れる作品に仕上がってる。ストーリーに科学が持つ危険をテーマに入れてたけどメリハリがなくて途中中だるみする箇所が何箇所かあったがアニメとしては決して悪くない。特筆すべきはそれを補って有り余る程の映像。マニアックなまで精巧に描かれた蒸気の描写や蒸気機関の動き、画の密度が高すぎて逆に目が疲れるくらいのクオリティー。それだけでも一見の価値はある。声優への不満が多い作品かもしれないが、確かに違和感は感じるものの気にならないといえば気にならない。この作品の音楽もかなり映像とマッチしていて盛り上がりに一役かっている。惜しいのはストーリーだけって言っていいんやないやろか。でも、これで逆にストーリーがしっかりしててメッセージがバンっと伝わって来るような作品であったら逆に方向性が違う作品になってたかもしれやんし、コレはコレで。

スチームボーイ 通常版 DVD スチームボーイ 通常版

販売元:バンダイビジュアル
発売日:2005/04/14
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2006年8月27日 (日)

バットマン ビギンズ 

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監督 クリストファーノーラン

脚本 クリストファーノーラン

出演 クリスチャンベイル・リーアムニーソン・ゲイリーオールドマン・モーガンフリーマン・渡辺謙・トムウィルキンソン・ケイティホームズ

あらすじ

 大富豪の家庭に育ったブルースウェイン(クリスチャンベイル)は少年時代、井戸で遭遇したコウモリの大群がトラウマとなり、さらには両親が目の前で殺されショックを抱え込む。やがて父の遺した企業を受け継いだブルースは強いトラウマと親の仇への復讐心は消えず、犯罪者の心理を知るため自ら罪人となる道を選ぶ。そんなある日デュガード(リーアムニーソン)という男と出会い不正と闘うことを決意する。彼の薦めによりヒマラヤの奥地に潜む「影の同盟」とゆう自警団で心身を鍛え、心の闇の解放を果たす。そして彼は再びゴッサムシティへと戻って来る。街は悪と暴力がはびこり、腐敗が進んでいた。自らの使命に確信を持ったブルースは、全身黒いコスチュームを身に纏ったバットマンとなり悪と対峙する道を選んだ。

感想

 過去4作が映画として公開されたバットマンの最新作。最新作とはいえ内容はビギンズ。なぜバットマンが生まれたのか、なぜにコウモリなのか等、イロイロ細かく描かれている。他にも修行の様子やスーツやメカをどのようにして手に入れてるのかとか基地を少しずつ作っていく描写とか、過去の作品では語られてこなかった事をふんだんに盛り込んでたのが良かった。ただヒーローモノの1作目でありがちな紹介がビギンズとゆう事で入れるしかなかった。やから序盤はかなりダレる展開になってると言われても仕方がない。そしてストーリー全体を通してアクションとゆうよりは心理描写を前面に押し出しているので見ごたえはあるがアクションとゆう面から見ればまだまだな感じは否めない。好みは分かれるとは思うけど、この作品がシリーズ中で一番イイってゆう人多いと思う。今までのバットマンがどうも好きじゃない人にとったら本作は対極な作りになってるから気に入るんやないかな。

 渡辺謙が出てる事でも日本では話題になったけど、そこまで出番が多い訳じゃない。はっきり言ったら逆に全然出てないくらいやな。存在感の「そ」の字もないくらいしか出てない。アカデミー賞にノミネートされたってだけの話題作りでキャスティングされたんとちゃうやろか。それに、モーガンフリーマン。脇を固めてる俳優がかなり豪華やねんけど、そんなに演技力が必要なポジションでもないし別にモーガンフリーマンである必要性が全く感じられなかった。

 最後シリーズ第1作に繋がるキーワードをチラっと言う気の利いた演出してたのは褒められる。

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2006年8月23日 (水)

スタンドアップ

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監督 ニキカーロ

脚本 マイケルサイツマン

出演 シャーリーズセロン・フランシスマクドーマンド・ショーンビーン・ウディハレルソン・シシースペイセク・リチャードジェンキンス・ジェレミーレナー

あらすじ

 暴力夫と離婚し2人の子供を連れ故郷の北ミネソタの町に戻ってきたジョージーエイムズ(シャーリーズセロン)。シングルマザーでなおかつ2人の子供の父親が違うということで周囲は彼女に冷たい視線を投げかけていた。そんなジョージーが自分の手で子供達を養うために鉱山労働者となる。決して楽な仕事ではないと覚悟していたジョージーだったが何より困惑したのは同僚のほとんどを占める男性達からの露骨で悪質な嫌がらせであった。

感想

  全米で最初にセクハラ訴訟に勝った実在の女性を元に映画化した作品。まだ女性の地位がそこまで高くない時代。父親までもが自分の浮気が原因で夫が出て行ったんではないかと言う中での鉱山労働。そしてセクハラ。正直セクハラのシーンは女性が見たら当然やと思うけど男から見てもイイ気は全くしない。弁当箱の中にゴム製ペ○スを入れたり、更衣室に大きく卑猥な文字を書いたり人気のない所で襲ってみたり正直セクハラってゆうよりは人間としてやったらアカンような行動の数々。それまで男の職場であった鉱山に女性が入って来て不安になる気持ちはわかるけども、それでも絶対したらアカン事やもんな。

 今回は久々に邦題が良かった。原題の「ノースカウントリー」も保守的な感じがにじみ出ていてそれはそれで良かったんやけど、日本でそんな題名の映画誰が見に行くかって所かな。で、「スタンドアップ」ってつけたんやろけど、コレも内容を的確に映しててかなりイイ題名。やのに、予告がよくない。あれじゃまるで、軽いブリジッチジョーンズ的なノリやんか。そりゃセクハラ訴訟ってゆう話ですってゆう予告作っても観客が集まるとは思わんけども、それはどっちにしたって一緒やし。日本では娯楽作品中心で社会派作品ってあんま興業的に奮わんからな。仕方ないっちゃ仕方ないんやけど初めてあの予告見たとき愕然としたわ。

 話は戻って、本作イロイロ印象に残るシーンはあるけども特に感銘を受けたのは父親が我が娘のためにスピーチするシーン。男は男で一致団結してるんやけど、卑猥な言葉で罵倒してるのが自分らの仲間の娘であるとゆう事実。そして、自分の娘がこうゆう目にあったとしたら?明らかにあそこで何か男どもの考え方がクルっと変わった感じがした。何にしても初めて行動を起こすってのはパワーと勇気がいる事やと思う。でもその第一歩が世界を変える。そして今回の場合彼女が訴訟を起こした事により職場でのセクハラに対する法案が出来た。彼女は男の仕事を奪おうとか男より上に行きたいとかそうゆう事やのうて、ただ同じように仕事がしたかっただけ。これきっかけで法案が出来た事は重要な一歩やと思うけど、今日の法案を逆手に取った女性の男性に対する復讐とも取られかねない言動はどうかと思う。

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2006年8月21日 (月)

バタフライ・エフェクト

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監督 エリックブレス・Jマッキーグラバー

音楽 マイケルサビー

出演 アシュトンカッチャー・エイミースマート・ウィリアムリースコット

あらすじ

 少年時代、エヴァン(アシュトンカッチャー)は記憶をなくすブラックアウトを起こすことがしばしばあった。そこで精神科の医師の勧めに従い日記をつけるようになる。ある日エヴァンが13歳の時ひとつの出来事が原因で幼なじみケイリー(エイミースマート)との仲が引き裂かれる。その時にも彼にはブラックアウトが起きていた。やがて大学生となりブラックアウトもなくなり平穏な日々を送っていたエヴァンは幼い頃の日記を手にとる。すると突然13歳のあの時の記憶が鮮明に蘇った。そしてケイリーの今を知ったエヴァンは彼女への想いのあまり、ある行動に出てしまう。

感想

 バタフライエフェクト。その名の通り、かの有名なカオス理論を元にした映画。初期のごく小さな差で後々大きな差が生まれる。蝶が羽ばたけば地球の反対側で竜巻が起こるってゆう有名な言葉から名前をとったこの理論。予告も見ず前知識も何もなしで見た。途中ん?って所があったけど話が進む内に段々解ってきた。バタフライエフェクトをそう使いましたかって感嘆したわ。予告とか見てたほうが内容を理解しやすいと思うけど、全くの無知識で見たほうが面白いな。作品全体を通してバランスが非常によくてサクっと見れるし、終わり方もかなりイイ。エンディングのオアシスの曲もかなりマッチしてた。こうゆう系の映画ってあまり多くを語れない。すぐネタバレになってしまうしな。まず見てもらうしかない。まあ、ちょこっとだけ言えば、もしあの時ああしていたら・・・って事ね。オススメ。

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皇帝ペンギン

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監督 リュックジャケ

音楽 エミリーシモン

声の出演 ロマーヌボーランジェ・シャルルベルリング・ジュールシトリュク

感想

 マイナス40℃の南極で皇帝ペンギンの生態を追ったフランスのドキュメンタリー。最初ペンギンが登場した時はその愛くるしさがたまらない。でも、内容はそんな生易しいモンじゃなくて子孫を残す為だけに生きる皇帝ペンギンを描いている。卵を産むために延々と行進する皇帝ペンギン。そしてメスは生まれてくる雛にやるエサをとるため来た道を戻る。その間オスは何ヶ月もひたすら立ったまま何も食べずに極寒から卵を守りメスの帰りを待つ。そして雛が生まれたとしてもその寒さに死んでしまったりと、大自然のスペクタクルの中で命の尊さや儚さを感じる。決して人間ではありえない事が皇帝ペンギンの世界では普通に繰り返されていたりと、見ながらイロイロ考えさせられる作品。自然モノのドキュメンタリーとしては一級品ではなかろうか。3人の俳優たちがそれぞれ父、母、子のペンギンの思いを語り独特の世界感を紡いでいる。だだ、ドキュメンタリーとしてだけのモンじゃなく作品自体にもうちょっと時間的余裕を与えれば見る者にゆっくり考えさせる時間が出来たかもしれん。 日本語吹き替え版で声をしているのは石田ひかり・大沢たかお・神木隆之介。

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2006年8月20日 (日)

イン・ハー・シューズ

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監督カーティスハンソン

製作総指揮 トニースコット

出演 キャメロンディアス・トニコレット・シャーリーマクレーン・マークフォイアスタイン

あらすじ

 抜群のスタイルと美貌を持ちながら、難読症がコンプレックスとなっているマギー(キャメロンディアス)。姉のローズ(トニコレット)は弁護士として成功しているものの、自分の容姿に自信が持てずにいた。定職にも就かず、ローズの家に居候していたマギーは、ある日ローズの留守中に訪ねてきた彼女の恋人にちょっかいを出してしまい、怒ったローズに家を追い出されてしまう。行く当てのないマギーは、仕方なく亡くなった母方の祖母エラのもとを訪ね、彼女が世話役をする老人たちの施設で働かせてもらう。

感想

 女性目線主体の女性映画って感じで男には理解し難い内容になってるかも。でも、普通にイイ映画。冒頭のキャメロンは最悪って感じで、この映画面白くないんかな~と思ってたら、そっからは何の気なしに画面に引き込まれてる。画面からも伝わって来るようにキャメロンのお色気ムンムンって感じ。撮り方が上手いのかな。どことなく老けてきたような感じも受けるんやけど、それに伴い演技派に転向しようとしてきてるね。でも、そんな事差し引いたとしても、この作品でキャメロンいい感じ出してるよ。でも、やっぱり顔は老けてる・・・2回ゆうたった。けども難読症で勉強から逃げてきてマトモに文章が読めないのに、あるおじいさんに勧められて詩の読み聞かせをするシーン。そしてラストの結婚式で詩を読むシーン。最高じゃないですか。トニの顔も段々垢抜けて来るしさ、喧嘩した姉妹が最後どう仲直りするんやろうかって見ていて面白いよ。題名の通り映画のテーマは靴。ローズは色んなカワイイ靴を持ちながら自分には合わないと履くのを拒んできた。そんな彼女も経験をつみ成長し、いろんな靴を履き替えて最後は自分にピッタリな靴が見つかる。ええ事ゆうわ。

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2006年8月14日 (月)

もののけ姫

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監督 宮崎駿

プロデューサー 鈴木敏夫

音楽 久石譲

作画監督 安藤雅司・近藤喜文

声の出演 松田洋治・石田ゆり子・美輪明宏・田中裕子・小林薫・西村雅彦・森光子・森繁久弥

あらすじ

 山里に住む若者アシタカ(松田洋治)は、怒りと憎しみによりタタリ神と化した猪神から呪いをかけられてしまう。助言を受け呪いを解く術を求めて旅に出るアシタカはやがて西方の地でタタラの村にたどり着く。エボシ御前(田中裕子)が率いるその村では、鉄を造り栄えていたが、それは神々の住む森を破壊することでもあった。アシタカはそんなタタラ達に戦いを挑むサン(石田ゆり子)の存在を知る。人の子でありながら山犬に育てられた彼女は「もののけ姫」と呼ばれていた。

感想

 宮崎駿の作品の中で、何かコレが一番力入ってるな~って思う。見ていて普通にイイ作品。内容はナウシカの室町版。宮崎映画の集大成としてナウシカのクオリティーをこれでもかって位高めた感じ。そら面白いやろ。そら超ヒットするやろ。宮崎がジブリアニメを通じて伝えたいメッセージはこの作品に集約されてる。自然との共存・人間のおごり・反戦・・・ジブリ作品を見る時は、本作を一番最後に見るのがオススメかもね。

 にしても、宮崎さんこの映画で引退ってゆうてたのにな。宮崎駿監督引退作品って事で、作品は超ヒット。で、スタジオジブリの作品の素晴しさを改めて知った日本人がかなりおった事でしょうに。で、アカデミーへのノミネート。まあアカデミーは逃したけども、普通に宮崎駿監督の作品をもっと見たいって考えた人も多々いたやろな。これに伴ってアニメの中でもジブリ作品は別格とゆう見方が強まった。今までアニメは見ないってゆうてた人達も立ち上がってジブリ作品だけは見るようにしてるみたいな事に。結局引退は撤回した訳やけども、この作品の今まで考えもしなかったヒットでジブリが変わってしまったのは言うまでもない。

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耳をすませば

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監督 近藤喜文

プロデューサー 鈴木敏夫

原作 柊あおい

声の出演 本名陽子・露木茂・高橋一生・室井滋・高山みなみ・岸部シロー・江川卓

あらすじ

 本が大好きな女子中学生の雫(本名陽子)。彼女はある時、図書カードに何度も連ねられた男子の名を見つける。その天沢聖司(高橋一生)とゆう名前に淡い恋心を抱く雫。だが実際の天沢は粗野なヤツだった。

感想

 柊あおい原作漫画の映画化。ジブリ作品の中でも際立って地味な作品やけども、世間の渦に巻き込まれんかったってのもあって見た人からは名作ってよう聞く。思春期の不安や乙女心などこの手の作品にとったら定番中の定番を組み込んだ少女の成長を描いた甘酸っぱい青春作品。この作品を名作に押し上げたのはカントリーロードってゆう曲と細部まで緻密に描かれた背景やと思う。この背景のおかげで見る者は自分と全然違う世界の話として映画を見るんじゃなくて、そのいたってどこにでもあるような日本に住む普通な主人公にすんなりと感情移入できるのだ。ラストの雫と聖司が自転車で駆け抜けるコンクリートの街並はその雰囲気に圧巻としか言いようがない。実はエンドロールが物語のその後1日を追ってるので気付かなかった人は注目してみると良いだろう。

 これだけの素晴しいアニメを作れる近藤喜文とゆう監督だが、本作が最初で最後の監督作品になった。宮崎駿の後継者として将来を存分に期待されジブリの作品でも作画を担当していた逸材なだけに彼の早すぎる死は大変残念でならない。

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紅の豚

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監督 宮崎駿 

プロデューサー 鈴木敏夫

音楽監督 久石譲

声の出演 森山周一郎・加藤登紀子・桂三枝

あらすじ

飛行艇を操る空賊が横行していた、第一次大戦後のアドリア海。ポルコロッソ(森山周一郎)はダンディーながら凄腕の賞金稼ぎの飛空艇乗り。ただ呪いを受けていでたちは豚だった。そんなポルコも空賊にしてみれば天敵。何とかやっつけたいと一計を案じた空賊たちは、アメリカからスゴ腕の飛行艇乗りを呼び寄せ、彼に一騎打ちを迫る。

感想

 全てにおいて「かっこよさ」ってモノを痛感させてくれる作品。宮崎作品の中でも結構異色ってゆうたら異色になるんかな。まだ、世間からの強迫観念みたいなんもなくて自由にアニメ作ってるよな~って感じがすごいする。男のかっこよさだけじゃなくで、劇中に出てくるジーナ(加藤登紀子)って女性も男から見てもかっこいいなって思える。この作品、いかんせん男のかっこよさ・ロマンみたいなモノだけやと思われがちやけど、マルコの飛行機を作る工場で働く人間は全員女性であるという点。これは宮崎作品全般に言えることやねんけども、女性の立場ってモノを考えてるな~ってゆうのがひしひしと伝わって来る。そして戦争についても舞台は戦後やけども戦争ってものがどんなものかって事までメッセージとして組み込んでるあたり流石としかいいようがない。ちなみにフランス版で主人公マルコの声をしてるのはジャンレノ。シブいっす。

紅の豚 DVD 紅の豚

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2006年8月13日 (日)

火垂るの墓

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監督 高畑勲

プロデューサー 原徹

原作 野坂昭如

作画監督 近藤喜文

声の出演 辰巳努・白石綾乃

あらすじ

 昭和20年の神戸。急な空襲で母が入院し14歳の清太(辰巳努)と4歳の節子(白石綾乃)は、叔母のもとを頼りに訪れる。しかし二人の母が亡くなったのを機に叔母は彼らを邪険にしはじめ清太は節子を連れて誰もいない防空壕へ。二人だけでの自炊生活をはじめる。

感想

 公開当時はトトロとの2本立ての上映だった。子供連れで楽しい映画を見に来た親子はこの作品を見て予想外の衝撃を受けたに違いない。苦情もかなり寄せられたらしいしな。そりゃそうやで。本作を漢字一文字で表現するとしたら「悲」が一番合ってる。ただひたすら悲しいだけ。でも戦争の悲惨さや、かつて日本でこうゆう状況が実際にあったって事を日本人が忘れないためにもこのような作品は絶対必要である。でも、日本に攻め入られた国からしたら戦争に対する日本の美化としてしかうつらないやろうし日本人もそれを理解した上で戦争というものと向き合って行かなアカンな。こうゆう悲しい事って人間は誰かのせいにしたがるモンなんやけど、お兄ちゃんのせいにも叔母のせいにもしたアカンよ。

 にしても、ここまでリアルな演出をした高畑監督には脱帽。しかも、原作の野坂昭如の自らの体験をもとにした小説の映画化な訳で、それが他人事のように考えようとしても心に入ってくる本作の重要なファクターなんやと思う。ひと夏に1回は見たい作品です。

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風の谷のナウシカ

Photo_17

監督 宮崎駿

プロデューサー 高畑勲

音楽 久石譲

声の出演 島本須美・辻村真人・納谷悟朗・TARAKO・冨永みーな 

あらすじ

舞台は地球壊滅後の近未来。海から吹く風によって腐海の毒から守られている「風の谷」。ある日風の谷に虫に襲われた輸送飛行船が墜落した。船内からは最終戦争で地球を壊滅させた「巨神兵」の核が出てきた。やがて巨神兵をめぐり闘争が勃発し風の谷の王妃ナウシカ(島本須美)も戦乱に巻き込まれてゆく。

感想

 未来少年コナンでも描いていた文明消滅後に生まれた森林が生命を再生させるという構図を膨らませて、後々製作される「もののけ姫」に繋がる自然と人間との対立と共生を描いた作品。世間では勘違いしてる人も多いと思うが、本作はまだスタジオジブリの作品ではない。スタジオジブリが出来たのは本作のヒットに伴うもの。とはいえ作品のテイストは宮崎駿そのものである。

 アニメ映画を作りたいけど、原作もない作品に出資してくれる会社がなかった。じゃあ原作を作ってしまえ!と書かれ始めた当時アニメージュに連載してた同名漫画のアニメ化。全7巻ある漫画の触りしか劇場版では描かれていないから全くの別モノとして捕らえるんがエエやろな。原作ファンからしたらこれ見たくらいで解った気になるなよ!って声が多々あるみたいですけど、風の谷のナウシカをただ一つの映画として見ると十分すぎる程メッセージは伝わってくると思います。逆に映画から原作へと入った人もおるやろし、今もなおファンの多い、スタジオジブリを形作った原点的な作品ですね。

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2006年8月10日 (木)

ウォーク・ザ・ライン/君につづく道

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監督 ジェームズマンゴールド

原作 ジョニーキャッシュ

出演 ホアキンフェニックス・リースウィザースプーン・ジェニファーグッドウィン・ロバートパトリック

あらすじ 

 1940代のアメリカ。綿花栽培の小作で生計を立てる貧しい家庭に生まれたジョニーキャッシュ(ホアキンフェニックス)。父親は酒に溺れ暴力を振う毎日。そんな彼の心を支えたのは大好きな兄ジャックとラジオから流れてくる少女ジューンカーター(リースウィザースプーン)の歌声。しかしある日兄が事故で亡くなってしまう。父はお気に入りのジャックが死んだことを嘆き、そのことがさらにジョニーの心を深く傷つけた。やがて成長したジョニーは2年の軍隊経験を経て初恋の女性ヴィヴィアン(ジェニファーグッドウィン)と結婚。訪問セールスの仕事に就くがプロのミュージシャンになるべくオーディションを受ける。見事プロミュージシャンとなったジョニーは、全米ツアー中にジューンカーターに出逢う。

感想 

 今、日本でジョニーキャッシュとジューンカーターを知ってる人はいるんだろうか?名前は聞いた事はあっても歌まで聴いた事ある人なんてほんと少ないんだろうな。この作品はカントリーミュージックの伝説ジョニーキャッシュの半生を描いた映画。でも、そんな宣伝の仕方しても日本ではお客が集まらないからか型破りなラブストーリーとして宣伝してた。でも、見てる限りラブストーリーはラブストーリーでもそこまで型破りでもない。この作品の良さはそんな所ではないよ。本編のほとんどがジョニーとジューンの歌のシーンなんやけど、それをホアキンフェニックスとリースウィザースプーンが吹き替えなしで実際に歌ってるって事が素晴しい。二人とも無茶苦茶上手いじゃないか。

 そして、ジョニーがドラッグに溺れ、父親に兄の事を話すシーン。実際、ホアキンの兄、リバーフェニックスもドラッグに手を出し命を落としている。それがクロスオーバーしたのか、その演技には妙な説得力がかもし出されていた。それにしても、ホアキンもリースもいい俳優になったよな。リースなんてこの作品でアカデミー主演女優賞もらってたし、納得の演技やな。

 でも、映画としてはまとまりがそんな無かった気がする。最後に淡々と話が運びすぎてる感があったのは残念。実際はそんなんちゃうんやろうからさ。十年間ステージでしか言葉を交わさなかったのはよっぽどやで。この作品の中核を担う、ジョニーとジューンの結婚までの経緯をもっと丁寧に描いたほうが良かったんではないだろうか。もう後15分位長くなってもそこがちゃんとしてたら普通に文句は出ないと思うんやけども。ハリウッドでは最初から歌のシーンに力入れて作ったってゆう映画やし、その他はジョニーキャッシュの半生として流してって事なんやろ。でも、まあ良く出来た映画やと思います。

ウォーク・ザ・ライン 君につづく道 特別編 DVD ウォーク・ザ・ライン 君につづく道 特別編

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