2007年5月 9日 (水)

LIMIT OF LOVE 海猿

Limit_of_love

監督 羽住英一郎

原作 佐藤秀峰

脚本 福田靖

出演 伊藤英明・加藤あい・佐藤隆太・大塚寧々・吹越満・浅見れいな・石黒賢・荒川良々・時任三郎

あらすじ

 海上保安官である仙崎大輔(伊藤英明)が潜水士となって2年。現在は鹿児島第十管区で機動救難隊員として海難救助の最前線で働いていた。恋人の伊沢環菜(加藤あい)とは遠距離恋愛中。そんなある日、鹿児島沖3キロの海上で乗客620名を乗せた大型フェリー船の座礁事故が発生。すぐさまバディの吉岡哲也(佐藤隆太)と現場へ駆けつける大輔。しかし沈没までに残された時間は4時間。しかも、船内には195台もの積載車両があり万一引火すれば大爆発の危険が。吉岡とともに乗客の非難活動にあたる大輔だったが、偶然乗り合わせていた環菜を見つけた。

感想

 なんてネーミングセンスの無いタイトルだい・・・LIMIT OF LOVEって。映画第1作目の「海猿」・フジ系列で放送されたTVドラマ「海猿EVOLUTION」とここまで着実に原作の色を損なうことなく積み上げて来たものを一気に崩しにかかったね。脱帽だよ。何なんだい。「LIMIT OF LOVE」って。何でそんなタイトル付けたんだい。その答えは本編中にあった。

 そもそも、この映画はいわゆるパニックモノな訳さ。大ヒットした「タイタニック」や2006年公開の「ポセイドン」の流れにのかってみただけかどうかは定かではないよ。邦画でこうゆう類の映画を作るな!って言う気なんて毛頭ないけどね、どうせ作るならもっとちゃんと作って欲しいのよ。だってアレやで。映画のクライマックス。今にも沈みそうな船の中。一刻を争う時に主人公が取った行動がさ・・・そら大ブーイングくらうって。無線が壊れて本部と連絡が取れなくなるも携帯電話を見つけ本部に救助を要請。自分らは梯子を登って外に向かうからそこをヘリでピックアップしてくれって言うわけさ。そこまでは問題ないよ。そこからが問題なのよ。環菜に電話代わってくれってゆうて何を言い出すかと思えばプロポーズ。シナリオ的にはなんとも奇麗な展開やけども、それってどうなんよ。そんな緊迫した状態なのに関わらず場違い甚だしい事をしかも結構長い時間つらつらと語るわけさ。当然、環菜は号泣。そらうれしいやろ。で、周りの海上保安官も全員が手を止め彼のプロポーズに耳を傾ける。え?海上保安官ってそんな職務怠慢なの?誰か1人くらい、「あの~、そんな事よりも救助が先決なんじゃ・・・」って言っても良いと思うぞ。電話が切れるや突然目の色が変わったかのように動きだす保安官達。んで、結果は仙崎は梯子を登り切れず船は沈没してしまいましたとさ。多分、あのプロポーズがなかったらすんなり救助者は助かったんとちゃうかな。これこそタイトルが「LIMIT OF LOVE」って訳ですか。確かにLIMITだぜ。何せ要救助者の命よりも告白を選んでしまうほど環菜への愛に満ち足りたんですもの。しかもその告白がその告白を注意し止めさせるべき仲間達の心をも動かし愛に包まれた状態にしたんですから、これ以上のLIMITはないでしょう。なんて全く作品擁護になってない擁護をしてみましたが批判もする気はありません。

  だって批判なら、確か船は傾いてたハズなのに船内の水面が傾いてなかったとか、フェリー沈没後、日も明るいのになぜ捜索を翌日にしたのかとか、突っ込み所は沢山あります。でも、そんな事どうでも良いんです。なんたってこの映画のタイトルが「LIMIT OF LOVE」である問題のシーンを見れば一目瞭然。2006年の邦画を代表する映画。その名も「LIMIT OF ネタ映画 海猿」なんですから。

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2007年5月 5日 (土)

バベル

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監督 アレハンドロゴンザレスイニャリトゥ

脚本 ギジェルモアリアガ

出演 ブラットピット・ケイトブランシェット・アドリアナバラーザ・役所広司・菊池凛子

あらすじ

 モロッコの山間部を走る一台のバス。壊れかけた絆を取り戻すため二人だけで旅行にやってきた一組のアメリカ人夫妻リチャード(ブラットピット)とスーザン(ケイトブランシェット)。しかし遠くから山羊飼いの少年が放った銃弾が運悪くスーザンの肩を直撃する。血まみれの妻を抱え、医者のいる村へと急ぐリチャード。一方、夫妻がアメリカに残してきた幼い子供たちの面倒をみていたメキシコ人の乳母アメリア(アドリアナバラーザ)は息子の結婚式に出るため帰郷する予定だったが夫妻が戻らず途方に暮れる。仕方なく、幼い子供たちも一緒に連れてメキシコへと向かう決断をする。やがて事件を起こしたライフルの所有者として、最近妻が自殺したばかりの東京の会社員ヤスジロー(役所広司)の名前が浮上する。そんな彼の女子高生になる聾唖の娘チエコ(菊池凛子)は、満たされない日々に孤独と絶望を感じていた。

感想

 どうなのよ。このバベルって作品がさ日本でこんなに話題になってるのって、ブラピが出てるってのもあるけど、やっぱり菊池凛子がアカデミー賞にノミネートされたってのが大きいんやろな。そうでなけりゃこんなにも日本人が映画館に押しかける類の作品じゃあないもの。さてさて。どうしたものか。

 正直言っちゃうと面白くはなかったです。感動した!って人も多かったですが個人的には全く楽しめませんでした。この映画のテーマって言葉が伝わらない事へのもどかしさとかでしょ。モロッコのシーンであれメキシコのシーンであれ「まあこんなモンじゃないの」とゆう感じだけで、もどかしさを感じさせる演出が皆無やったと思います。その点で言えば日本のシーン。かなりもどかしさは感じましたが、どうなんでしょうか。日本での日常生活で言語の異なる人間を相手にする機会なんて、まぁないですから設定を聾唖にしたんじゃないでしょうか?明らかに日本パートだけ本質が異なった作りになってました。統一感が無いとゆうかなんとゆうか。聾唖とゆう設定にしとけばそれなりの雰囲気が出るし観客もそれなりに勝手に重く受け止めてくれるやろ!とゆう安易さが目に付きました。

 さらに言えば感動するしないは別にして何かを考えさせる土壌はしっかりしている映画です。でも肝心のメッセージと言うか監督の言いたい事が全く形として描かれてませんでした。これは放棄ですか?全てを観客に丸投げですか?正直そこを描かないからかなり薄~い作品になってますよ。やっぱりこの監督は安易にバベルを撮ったのではないでしょうか。例えるなら「クラッシュ」を「ゲド戦記」風に宮崎吾朗がリメイクしたって所かな。選んだテーマは良いものの監督自身どう扱ったら良いのか解らず、さも意味ありげに作って「これを見て何も感じないのは見た奴が悪いからだ!」ってゆう明らかな上から目線ですよ。

 単に撮るだけやと物語の薄さが目立つってんでモロッコパートやメキシコパート、はたまた全くテーマの異なる日本パートを組み込みそれぞれに繋がりを持たせる事にした様な気さえします。最初から考えてたにしたらビックリするくらい稚拙な繋がりですからね。こんなんで物語が繋がっていく驚きを感じろと言う方が無茶ですよ。さらには映画の都合上時間軸をずらすしかなかったのも解らんではないですが、あるパートを見ていたら違うパートのネタバレを、さも当たり前の事の様に映像に盛り込んでたのはどうかと思います。モロッコではまだ解決してない事が日本では普通にニュース映像で流れてたり。これも安易な発想で、それぞれのパートに繋がりを持たせる為の演出なんでしょうけど歯車が悪い方、悪い方へと回ってます。正直この監督はセンスないです。

 日本パートを見ながら心の中で「お前もお前もパンツ穿けよ!」と突っ込んだ人が多いんじゃなかろうか。なのにモロッコパートのブラピが怪我した妻のパンツを脱がすシリアスなシーン。「用を足す時にパンツは脱ごう!」キャンペーンか!シリアスなシーンが台無しやわ。そんなパンツにまで繋がりを求めんでもエエんやないかい。正直、部活をあそこまで頑張ってる女子高生がチャラチャラしてるクラブになんか行ったりしませんよ。薬なんか、いとも簡単に手を出したりしませんよ。パンツのシーンは別にいらんと言えばいらんモンなんやし日本人も下に見られたモンですな。

 このバベルという作品は内容のない単なる記録映画です。ここまで酷評して本来なら☆1つって所やねんけどブラピが通訳さんに「子供は二人だけ?」と聞かれるシーン。この夫婦は3人目の子供を生まれてすぐ亡くしており夫はその事実から逃げていた。それに向き合うためのモロッコ旅行。通訳さんの問いかけに何も答えられないブラピ。そのシーンは脚本の良さといいブラピの演技の良さといい妙にリアリティーが感じられ鳥肌が立った。そのシーンの出来の高さには驚いたので1つ加えて☆2つという事で。

 にしても最後のメモには何て書いてあったんだろう・・・まさか・・・ヤスジローとチエコって・・・親子にも関わらず・・・って事じゃ?監督よ!どことどこを繋げとんねん。

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2006年11月19日 (日)

SAW3

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監督 ダーレンリンバウズマン

脚本 リーワネル

出演 トビンベル・ショウニースミス・ドニーウォールバーグ・リーワネル

あらすじ

 ソリッドシュチュエーションスリラー、ソウシリーズの第3作目。女性外科医リンが目覚めた場所には脳腫瘍で瀕死のジグソウ(トビンベル)がいた。アマンダ(ショウニースミス)はリンにあるルールを提示する。ある男に仕掛けたゲームが終わるまでジグソウを生かしておく事。ジグソウの心臓が止まれば首に巻かれた爆弾が爆発する。時を同じくして食肉工場の1室で目覚めた男。彼はひき逃げで最愛の息子を失ったジェフ。彼の前に現れるのはひき逃げを目撃しながら証言をしなかった女性、犯人に軽い刑しか言い渡さなかった判事、そして最愛の息子を殺した犯人。ジェフはこの3人の運命を自分に委ねられたゲームに巻き込まれるのであった。

感想

 シリーズ3作目という事で、エグさがかなり増してきてる。2を見て当初の目的とちょっと違う所に走ってるような気がしたけど、それは俺の間違いやったってことに3を見て気付いたよ。最初からスプラッター映画として作ってたんやな。たまたま1作目のラストがスゴかっただけですか。そうですか。アクション映画なら続編を作る時、さらに迫力を追い求めてしまうのと一緒でSAWシリーズはいかにスプッラターのシーンをエグく見せるか!それだけに一生懸命取り組んだ結果、ラストは片手間程度で、ただ映画全編を通してエグいだけの作品になったんやな。

 あと、前2作の補足説明みたいなシーンもありました。それはある意味面白かった。いろんなトコで「アレはない!」とか「なんであんな事になんねん!おかしいやん。」って言われ続けてましたもんね。それに対抗して実はこうやったんや!どうや!ってゆう製作者サイドの意地みたいなモンが垣間見えた瞬間。別にそのシーンなかった所でSAW3には関係ないからね。

 このシリーズもう4の製作も決まってるみたいです。ってゆうか5も。それを踏まえてみると、この後どうやって話を繋げていくんやろか・・・ってゆう期待感が持てます。そうゆうラストです。話の繋げようが見つからない。もう潔くやめたらいいのにね。

 とにもかくにも、この映画は余程のスプラッターに強い人にしか勧めません。これがR15ってどうゆう事なんやろ。18歳未満禁止でもおかしくないと思います。

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2006年10月30日 (月)

ワールドトレードセンター

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監督 オリバーストーン

脚本 アンドレアバーロフ

出演 ニコラスケイジ・マイケルペーニャ・マギーギレンホールマリアベロ

あらすじ

 2001年9月11日の早朝。いつものように家を出て署へと向かう港湾警察のジョンマクローリン(ニコラスケイジ)巡査部長。彼は署に着くと部下たちを集め、それぞれの現場へと送り出す。ところが間もなく、世界貿易センタービルの北棟に旅客機が激突。港湾警察官たちに緊急招集がかけられる。すぐさまマクローリンを班長とした救助チームが結成され、現場へと急行する。新人警官のヒメノ(マイケルペーニャ)を含む4人の警官が、マクローリンと共にビル内に入ることを志願。しかし、彼らがビルに潜入した直後、大音響と共にビル全体が崩れ始めた。

感想

 今もなお記憶に新しい9.11同時多発テロの際、崩落したワールドトレードセンタービルの瓦礫の中から奇跡的に生還した2人の港湾警察官の実話を映画化した作品。あの悲劇を映画化するにはまだ早すぎるという声もあったみたいだが現実はどうだ?アメリカ中が悲劇に包まれたとか言っておきながらアメリカ国民の何割かは正確にテロの起きた年を答えられなかったらしい。事件は風化すると言うがアメリカはこの9.11テロを持ってしても何も変わらないとゆうことか?だから今この映画を持ってしてアメリカ国民にあの事件を思い出してもらおうとするには良い時期なんではないかな。直接的な表現は避けてたし早いって事も少しは考慮したんかな。

 今回社会派なオリバーストーン監督らしくない家族愛を中心にした作りになっている。何千人とゆう人たちが犠牲になった中、生存者はたった20人。その中の2人にスポットを当てている。なんであろうか?まるで九死に一生の再現ドラマを見ているようや。映画の大半は生き埋めになった2人の描写。必死に生き残ろうとする気概は見えてきたが画面にひたすら動きがないので見ていてたいそう退屈である。事実、そのつまらなさに耐えかねて何人かは映画館を後にしていた程。そして動く映像と言えば心配する家族。自分の夫の無事がわからない不安ってのもわかるけど、どこかしら距離を感じた。それが顕著だったのが、ニコラスケイジ演じるマクローリンの妻がまだ助けられてないけど生き埋めになっている夫の生存を知らされたシーン。隣の黒人の女性はエレベーターボーイをしている息子の安否がわからず泣いている。それを「そのつらさ解るわ」と慰めるのだが、明らかに自分の夫は生きているとゆう心情がそこにはあり、それが上から目線に感じた。あくまでも作品に筋を通したいのなら余計なシーンである。2人の生存を発見した元軍曹なんかこの後、軍に復帰しイラクに行ったってゆうテロップも出るし何やねんな。テロで家族を失ってない人は見たらそれなりに感じるモノはあるかもしれやんけど、それってどうなんよ。題材にされた2人が警官って事も引っかかる。国民の命を守る為に自分達の命を張る職業に就いてる2人やんか。そんな2人の救出劇よりも一般人の救出劇の方がダイレクトに見る者にテロの無残さが伝わったのでは?そもそも善では悲しみを描くのは無理。悪を持ってして描かないとこの事件の無残さを伝える事は出来ない。

 でも、この作品テーマは家族愛。テロについての云々じゃなくてただ家族のつながりの背景にテロがあったとゆうだけ。その点から見たらかなりデキてる映画やと思うよ。でもさ・・・誰がそんなの見せられて納得するっちゅうねん!

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2006年9月17日 (日)

時をかける少女

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監督 大林宣彦

製作 角川春樹

原作 筒井康隆

音楽 松任谷正隆

出演 原田知世・高柳良一・尾美としのり・岸部一徳・上杉謙

あらすじ

 高校生の芳山和子(原田知世)は同じ情景を何度も体験していることに気付く。彼女のその能力は、かつて理科実験室でかいだラベンダーの香りに秘密があることが判明する。

感想

 筒井康隆原作の「ラベンダーの香り」を映画化。タイムリープの能力を得てしまった女子高生、芳山和子の物語。1983年公開作品って事もあって今見たらかなり時代を感じてしまうかも。映像表現もかなり稚拙でやはりこの時代にはこれが限界なのかなと感じてしまう。主演の原田知世はこの映画が映画初出演って事もあったのか、どうなのかは知らないがアイドル映画らしく、その演技は大根真っ只中。ヒドいってもんじゃあない。彼女だけがヒドかったらまだ、言い様があるんやけど、この八百屋には大根しか売ってないのか?って突っ込みたくなる程皆さん大根振りを発揮なさってた。かろうじて見れたのは岸部一徳だけか。まあ演技に関しては目をつぶれるとして、せっかくタイムリープの能力を得たのにほとんど使ってないじゃないですか。これは演技どうこうの問題じゃないな。全く盛り上げに欠けるとゆうか何とゆうか。でもテレポーテーションを使ってきたのには笑った。尾道を舞台としたのは褒められるところやけどさ、最後の理科室へのタイムリープの演出。見てるこっちが恥ずかしい。何てしょぼい、訳の解らない演出なんだ。逆に面白いぞ!ある意味ぶっ飛んだ感があるから逆にこうゆう作品って良かったりする。

 この映画の最後のシーンを見てふと思った事。本作と2006年公開のアニメ版「時をかける少女」を組み合わせたらまるで「バタフライエフェクト」そのもの。全く違うと言えば全く違うしとやかく言う事もないけど、「バタフライエフェクト」を見た事がある人は「時かけ」に対してイメージしやすいんとちゃうやろか。本作をリアルタイムで見て思い入れのある人はアニメ版よりもこっちかもしれないし、アニメ版に思い入れがある人は本作がしょぼく見えてしまうかもしれないが、それぞれの好みでもあるし両方とも中々の作品や思う。

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2006年9月13日 (水)

恋する遺伝子

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監督 トニーゴールドウィン

原作 ローラジグマン

脚本 エリザベスチャンドラー

出演 アシュレイジャド・ヒュージャックマン・グレッグキニア・エレンバーキン・マリサトメイ

あらすじ

 TVの人気トークショーでゲストのブッキング担当のジェーングドール(アシュレイジャド)。ある日、赴任してきたばかりのプロデューサーのレイ(グレッグキニア)に一目ボレ。レイも恋人と倦怠期にあったことから二人の仲は急速に接近。やがて二人は同棲をすることになるが引越しの間際になってレイから理由の不明なまま別れ話を切り出される。突然奈落の底に突き落とされたジェーンは半分やけでプレイボーイのエディ(ヒュージャックマン)と同棲を始めてしまう。やがて、オス牛の生殖行動に関する新聞記事を目にしたジェーンは、きっと同じコトが人間にも当てはまるハズと、エディを研究対象に独自の理論を打ち立ててゆく。

感想

 アシュレイジャド主演のラブコメ。ブリジットジョーンズへの便乗のような感じは否めないけど、こっっちの方が良く出来てると思う。男にこっぴどく振られオス牛の生殖行動を元に人間にも当てはまると理論を独自に立ち上げはじめる。そもそもの設定が稚拙で男としては、おいおい!って思う事もしばしばやけど流石のアシュレイ。30過ぎても全然カワイイ。普通に見れる。ラストを急ぎすぎて最後はドタバタしてるけども、王道のラブコメとして最後以外はかなり上出来。でも、明らかに女性をターゲットにした作品ゆえ女性が見たらすんなりと納得できると思うけど男が見たら・・・保証は出来ません。

 別れた男が彼女に差し入れをするシーン、彼女が思っくそゴミ箱に投げ入れたのにはワロタ。男がめっちゃ切ない顔をする。自業自得やねんけど、オススメなシーンや。

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ザ・セル

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監督 ターセムシン

脚本 マークプロトセヴィッチ

衣装デザイナー 石岡瑛子

音楽 ハワードショア

出演 ジェニファーコネリー・ヴィンスヴォーン・ヴィンセントドノフリオ

あらすじ

 キャンベル研究所では人間の潜在意識の中に潜りこむ技術の研究が行われている。警察は、ある快楽殺人鬼を逮捕したものの昏睡状態に陥ってしまうが時間内に被害者の居場所を見つけないと女性が死んでしまう事が発覚。居場所を知ってるのは犯人だけ。警察は犯人の心の中を覗いて欲しいとキャンベル研究所に依頼してきた。

感想

 かなりといっても良いほど強引な設定。この映画、ストーリー自体は何もないと言ってイイ。表現したかったのは快楽殺人者の深層心理を映像化したかっただけ。そのために残りの要素を肉付けしていった感がある。監督も映画を撮りたいんやのうて映像を撮りたかっただけなんやろな。さすがミュージッククリップやCMで活躍してるだけの事はある。

 個々の映像は目を見張るモンがあるけど、それが一様のつながりを見せていない。深層心理やからって事を理由に要所要所のつなぎの部分に手抜きが見られる。そしてラストはまるでジェニファーロペスのプロモーションビデオだ。その時にはこの話の筋である被害者女性の居場所を警察はつかんでるわけで、ジェニファーの映像は単なる蛇足に過ぎない。でもそれをかろうじて、映画の冒頭である男の子の心の中に入って対話しようとしてるんやけど、ラストにその続きを持ってくる事によって意味を持たせている。後付けなような気はするんやけど、そこまで意地悪ゆわんといたろ。映像は綺麗や。映像はな。

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2006年9月 9日 (土)

コールドマウンテン

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監督 アンソニーミンゲラ

原作 チャールズフレイジャー

脚本 アンソニーミンゲラ

出演 ジュードロウ・ニコールキッドマン・レニーゼルウィガー・ドナルドサザーランド・ナタリーポートマン・フィリップシーモアホフマン・キャシーベイカー

あらすじ

 南北戦争末期1864年。ヴァージニア州の戦場で戦っていた南軍の兵士インマン(ジュードロウ)は重傷を負い病院へ収容される。従軍して3年。インマンにとって、故郷コールドマウンテンと、彼の帰りを待ち続ける恋人エイダ(ニコールキッドマン)だけが心の支えだった。病院でエイダからの手紙を受け取ったインマンは、ついに死罪を覚悟で脱走を図り故郷へ向かう事を決意する。一方インマンの帰りをひたすら待ち続けていたエイダは愛する父の急死という悲劇に見舞われていた。一人では何も出来ず途方に暮れていた彼女の元に流れ者の女ルビー(レニーゼルウィガー)がやってくる。

感想

 南北戦争を元にしたラブストーリー。確かにスケールは壮大。風と共に去りぬの再来と呼ばれるのも解る。でも、内容はベタな純愛であり、この手の作品にありがちなラスト。従軍したインマンと故郷でただ彼の帰りを待つエイダ。この2人にどんな運命が待ち受けているのかは冒頭のインマンが出兵するシーンを待たずして簡単に予想がつく。ようはベタドラマ。でも、この手の作品はそれでも感動してしまうもんなんよな。映画の尺が155分とゆう長さもあって、2人の再会のシーンは待たされた分ダイレクトに感動に繋がった。レニーも納得の演技。アカデミー助演女優賞を獲るだけの事はある。この作品の基幹であるラブストーリーを超越したかの様な存在感を見せてる。でも、おそらく彼女を脚本に加えなくても映画は作れたと思う。戦争とゆうモノの裏で女性がどんな過酷な状況にあったかって事を描きたかったんかな。にしてはメッセージ性が希薄なんです。1回見ていて損はない映画やと思うけど、2回目見たいかって聞かれたら微妙なんよな。際どいラブシーンも出てくるけども、そこは2人の情熱って事でご愛嬌。しかし、この程度でR-15指定とは・・・。

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2006年9月 6日 (水)

ニコラスケイジのウェザーマン

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監督 ゴアヴァービンスキー

製作 トッドブラック

脚本 スティーブコンラッド

出演 ニコラスケイジ・マイケルケイン

あらすじ

 人生中盤な男。娘はデブで学校でラクダの足と呼ばれてる。息子は薬物のリハビリ中。妻とは離婚。父親はピューリッツァー賞を受賞した偉大な人間。逆に自分はローカル局の天気予報士。でも資格はない。中途半端に顔が売れてるから心無い奴にファーストフードを投げつけられる。ほんとにうだつが上がらないとはこの事か。大手ニュース番組の引き抜きに合い心機一転頑張ろうとするのだが上手くいかなかった。

感想

 父親が偉大って事の切なさや心苦しさがこれでもかって程詰め込まれてます。見ていたら変に主人公に共感できるとこなんかもあるかも。共感とゆうよりは同情の念の方が強いと思うけど、このニコラスケイジの演技は名演です。最後、父親にかけられた言葉。この為にこの作品を撮ったのか・・と妙に納得。あくまでもコメディってくくりらしいけど、切実なドラマやで。確かにコメディタッチみたいなところもあったけど、かなりシュールな皮肉であったような気がする。笑いよりもため息が出る。コメディってのはこの邦題だけで十分やろ。

 まあ、あえて見るほどの事はないくらいのB級映画やけども、にしたらまあまあなデキやと思う。でも、もう1回見ろ!ってゆわれたら断るかな。

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インファナル・アフェアⅢ 終曲無間

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監督 アンドリューラウ・アランマック

製作 アンドリューラウ

脚本 アランマック

出演 アンディーラウ・トニーレオン・レオンライ・ケリーチャン・アンソニーウォン・エリックツァン・チャップマントー・ショーンユー・エディソンチャン

あらすじ

 あの出来事から10ヵ月後。一時的に庶務課への異動したのち内務調査課へと戻ってきたラウ(アンディーラウ)。警察官として生きる道を選んだ彼は事件以来、自らの手で警察内部にいる残りの潜入マフィアを次々と始末してきた。一方で彼は、生まれたばかりの赤ん坊を連れて自分のもとを去ったマリー(サミーチェン)と離婚危機にあった。そんなさなか、彼の前には新たに保安部のエリート警官ヨン(レオンライ)が現われる。ラウはヨンに対し潜入マフィアとしての疑いを抱き身辺を調べ始める。

感想

 Ⅰの10ケ月後の物語。本作、Ⅲの存在意義が「謎が全て明かされる」って事やねんって。何それ。製作サイドが勝手に謎に祭り上げてるだけであって、それすっ飛ばしたところで誰も何も言わんと思う。それだけ、過去2作品の謎ってゆう部分に重点を置きすぎてⅢの内容がぼやけてしまっている。イイ感じでトントンと来てたのに残念でならない。内容自体は十分理解できる。ラウの正義として生きたいってゆう葛藤や、自分が実はマフィアであるとゆう引け目、その苦悩。確かに良いストーリーを作ったってのは伝わって来る。でも演出に懲りすぎた故に観客にダイレクトに伝わりにくくなってる。これじゃあ蛇足と言われても仕方がない。期待が大きかっただけにテンぱったのかな。

 でも、オープニングタイトルを含め始まってからそこまでの演出はかなり良かった。かなり期待の持てそうな内容なんかなと思わずわくわくしてしまう。しかし冒頭の出来が良すぎるから後々たるんでいったんやなってのは言い訳にもならない。

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SAW2

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監督 ダーレンリンバウズマン

脚本 リーワネル・ダーレンリンバウズマン

出演 ドニーウォルバーグ・ショウニースミス・トビンベル・ディナメイヤー・エリックナドセン

あらすじ

 元々は荒くれ刑事で今は内勤に甘んじているエリック(ドニーウォルバーグ)。ある日、彼は猟奇的連続殺人犯ジグソウを執拗に追う女刑事ケリー(ディナメイヤー)に呼び出され凄惨極まりない殺人現場に立ち会う。その残忍な手口からジグソウの仕業と思われた。しかも死体はエリックが使っていた情報屋。犯人が現場に残したヒントからエリックはアジトを推理。SWATチーム・ケリーと共に急行する。案の定、そこにいたジグソウが。あっけなく捕まったジグソウだったが、それはジグソウが仕掛けた新たなゲームの始まりに過ぎなかった。その部屋に設置されていたモニターには、どこかの部屋に監禁された男女8人が写っており、その中にはエリックの息子ダニエルも閉じこめられていた。

感想

 SAWの続編。まあこうなる事は見る前から解ってたけど、完全な期待外れですわな。確かにキモい度はアップしてる。見てて痛いもん。手首に刃がくい込むところなんかさ。でも、結局のところこの映画が何したってゆうたらそれだけのような気がする。前作同様ラストのオチが見所になってるんやけど、舞台が大掛かりになりすぎて見てる者にとったら登場人物に移入する暇なくオチ見せられてどう驚けとゆうんだい?って感じ。出てくる人間が多すぎるわ。それに、観客はどうしてもラストのオチどうなるんやろ~って考えながら見る訳やんか。冒頭見てたらオチが一つしか思いつきません。バレバレやん。そっからもう一ひねりきかしたオチを用意してるんやったら名作になるんやろうけど、前作で犯人の意図みたいなモンはバレてるんやから同じ様に作ったんじゃあインパクトに欠けるってゆわれても仕方がないな。このシリーズでⅢも出るみたいやねんけど、どう作る?Ⅱで期待を落としておいてⅢで驚愕みたいな事を期待してるよ。そうでなきゃタダのスプラッター映画だ。

ソウ2 DTSエディション DVD ソウ2 DTSエディション

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2006年8月27日 (日)

キング・コング

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監督 ピータージャクソン

製作 ピータージャクソン

脚本 ピータージャクソン

出演 ナオミワッツ・ジャックブラック・エイドリアンブロディ・トーマスクレッチマン

あらすじ

 1930年代ニューヨーク。映画監督カールデナム(ジャックブラック)は、かつてない冒険映画を撮ろうと脚本家ジャックドリスコル(エイドリアンブロディ)と女優アンダロウ(ナオミワッツ)を加えた撮影クルーを率い危険な航海に出る。そして幻の孤島「髑髏島」にたどり着いた一行はさっそく撮影を開始する。しかしアンが原住民にさらわれてしまい救出に向かったクルー達だったが、そこで想像を絶する世界を目撃する。

感想

 1933年のキング・コングのファンであるピータージャクソン監督がロードオブザリングのヒットで念願のリメイク。昔のコングと対照的なのは一つ。とにかくCGで迫力のシーンをより迫力なものにしてる点。とにかくキングコングが暴れるシーンなんてものは迫力以外の何者でもない。必見の映像に仕上がっている。それだけにとどまらずジャクソン監督が昔のキングコングのファンであるのが作品を見ていたら感じとれる。ところどころに散りばめられた33年版へのオマージュがそれを物語っていた。でも見る価値はそこだけにしか見出せない。この映画とにかく長い。188分もある。見る者を引き付ける演出でもしてれば長さなんて感じないのに、本作の場合キングコングが初めて画面に現れるのに1時間以上もかかる。その間、たらたらとしょうもない話を見せられてるだけ。引っ張りすぎにも程がある。この時点でもう観客はダレる。キングコング対恐竜のシーンとか確かに迫力は素晴しかったがそこに大半の時間をかけてしまったが為に肝心のドラマ部分が希薄になり、アンとキングコングの愛の物語ってゆう映画の前提が皆目伝わってこない。

 それにしてもアンに限らずこの映画に出てくる人間はどんな身体能力の持ち主なんだ?異常やろ。キングコングが守ったって感じにはなってるけど人間離れした身体能力があったからこそやで。画に迫力を出さなアカンのも解るけどそこんとこをもっと厳密に作り込んで欲しかったな。33年版のキングコングの方が迫力とゆう点では完敗やし愛の物語はないけども内容もはっきりしていて手作り感があって、やはり怪獣映画の原点であるって事を再認識させられた。

キング・コング DVD キング・コング

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メゾン・ド・ヒミコ

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監督 犬童一心

脚本 渡辺あや

出演 オダギリジョー・柴咲コウ・田中泯・西島秀俊

あらすじ

 ある日、塗装会社で事務員として働く24歳の女性、吉田沙織(柴咲コウ)のもとに一人の若い男性が訪ねてくる。岸本春彦(オダギリジョー)と名乗る男性は沙織が幼いときに家を出ていった父、照雄(田中泯)の現在の恋人だという。有名なゲイバー卑弥呼の二代目を継ぎ成功した照雄は店を畳んで神奈川県大浦海岸近くにゲイのための老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」を建て運営していた。春彦は照雄が癌で死期が近いことを沙織に伝えホームを手伝わないかと誘う。自分と母を捨てた父を許すことができない沙織だが破格の日給と遺産の話しに心動かされホームへとやって来る。

感想

 序盤から独特の空気感があり、ホームの人達もキャラが良くてかなりイイ。柴咲コウがイイ感じにブスな演技をしていて、それは秀逸やったと思う。ただ、オダギリ。美しさとゆう面では十分に画から伝わって来る。彼がいなかったらこの映画が成り立たい。それも解る。でも、脚本的に彼を上手く使えてない。非常に柴咲コウやホームの人達の存在感が強かった。そして卑弥呼。彼の存在感が特に強烈で常に近くにいたオダギリがあまりにも目立たな過ぎや。しかし、そんな居ても居なくてもってゆうポジションながら彼の存在が不可欠と思わせる所はさすがである。

 舞台が海辺って事もあり先ほども述べた独特の空気感がマッチしてる。けども、ところどころイイ感じで来ていた流れをぶち壊すような演出をはさんでたのが残念でならない。終始テンション低めな柴咲コウが「ピキピキピッキー」ってポーズをとるトコは妙な上手さで全然流れを壊してなかったんやけどもディスコでのダンスシーン。これはアカン。今までコツコツと積み重ねてきたモンがイッキに壊れた。で、その後はまたこれまでの空気感に戻ってエンディングまで行く。やったら入れんでもイイのに。終始ゆる~い感じで貫き通して欲しかったな。そして中学生がゲイのホームに興味を持つシーンやけども、あんなんって普通友達には隠しておきたい事ちゃうん?今の今まで嫌がらせばっかしてたのにオダギリに胸倉つかまれて急にってのも何か後付け的な感じがしてならない。

 ストーリーは何かと複雑でパっとは理解出来ないかもしれないけど、所々に見られる綺麗な映像だけで見る価値はある。でも、基本的に好き嫌いがはっきり出る作品やと思う。俺はどちらかとゆうと後者。その作品に何を見出すか。それに限るな。

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2006年8月23日 (水)

ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]

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監督 ティムストーリー

原作 スタンリー

脚本 マイケルフランス・マークフロスト

出演 ヨアングリフィズ・ジェシカアルバ・クリスエヴァンス・マイケルチクリス・ジュリアンマクマホン

あらすじ

 人類の進化と宇宙嵐の関係を研究している天才科学者リード(ヨアングリフィズ)。ある日その謎を解明するため元恋人で女性科学者のスー(ジェシカアルバ)・彼女の弟でパイロットのジョニー(クリスエヴァンス)・リードの親友ベン(マイケルチクリス)と共にスーの恋人でもある実業家ビクター(ジュリアンマクマホン)の援助を受け宇宙実験を実施する。しかしその最中5人は計算外に早くやってきた宇宙嵐の放射線に晒され彼らのDNAに変化をもたらす。ビクターを除く4人はそれぞれ独特の超能力を授かった。一方ビクターは実験の失敗で喪失感と怒りを募らせ次第に邪悪なパワーを帯びていった。

感想

 原作コミックを映画化した王道のヒーロー物。やはり、ストーリーなんてモンはどうでもよくて見所は特殊な能力を得た4人が活躍するシーン。これに尽きる。でも、この作品も次回作が決まってて、その為の序章的な感じがするのは言うまでもない。迫力の映像は次作を見てくれって事か。はっきり言って見所は中盤の橋のシーンだけやったし。敵を倒すシーンなんか意外とあっけなくて、正直何の迫力もなかった。それに、ジェシカアルバよ。彼女のセクシーさはわかるけども、能力が透明人間になったりバリアはったりやろ。戦闘に使ってたバリアやねんけども、彼女なんか手を前に出して立ってるだけやん。他に何もする事ないん解るけど、かなりマヌケな映像やで。エエんかいな。まあ、スパイダーマンなんかと違って能力を得るまでの展開がチャッチャと描かれてたし作品の時間も長くない。そう悪くはない。が、そこまで面白いとゆうモンでもない。良く言って可もなく不可もなくってトコかな。これも次を見るためのプロローグって事で割り切るしかない。

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めぐりあう時間たち

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監督 スティーブンダルドリー

原作 マイケルカニンガム

出演 ニコールキドマン・ジュリアンムーア・メリルストリープ・ジョンCライリー・トニコレット・エドハリス・クレアデインズ

あらすじ

 1923年ロンドン郊外のリッチモンドで作家ヴァージニアウルフ(ニコールキッドマン)は病気療養のためこの地に移り住み「ダロウェイ夫人」を執筆していた。1951年ロサンゼルス。「ダロウェイ夫人」を愛読する妊娠中の主婦ローラブラウン(ジュリアンムーア)は夫の望む理想の妻を演じることに疲れながらも夫の誕生パーティを開くためケーキを作り始める。2001年ニューヨーク。「ダロウェイ夫人」の主人公と同じ名前の編集者クラリッサヴォーン(メリルストリープ)は親しい友人でエイズ患者の作家リチャード(エドハリス)が賞を受賞したことを祝うパーティの準備に取りかかっていた。

感想

 それぞれ3つの時代を隔て、ヴァージニアウルフの「ダロウェイ夫人」を元に関係する3人の女性達の人生を描いた文学的な作品。全体的にかなり暗いテンポで話が進んでいくから耐えられない人は耐えられないんとちゃうんかな。シレっと見てるだけやったら結局何の映画やったんかが解らんやろうし。しかも主役が3人もおる。これを豪華と見るか内容をより難解にしてるだけと見るか。何回も繰り返し見ると内容がはっきりと見えてくる。見る人によっては名作にもクソにもなりえる。基本的にヴァージニアウルフについての知識がある前提で映画を作ってるような気がする。やないともっと映画自体が長くなってしまうやろし、それはそれで別にイイんやけど、なんか巧くまとめられた感じは出てるよ。まとめすぎて解りづらくなったってところかな。

 ネタバレになるかもしれんけど結局のところ三者三様のレズに対する考え方の違い・時代の違いそんなところやろ。文学的に如何にも映像を紡ぎましたって感じはするけど、結局はそうゆう事やし。ただニコールキッドマン・ジュリアンムーア・メリルストリープの演技はかなりのモンやった。その演技でセリフとセリフの間にある感情の揺れ動きが見事に伝わって来たしそれだけで十分見る価値はあるけども、内容が内容やからな。合う合わんは見てみないと何とも言えんかも。

 気付かん人も多かろうがヴァージニアウルフを演じているのは特殊メイクで顔を変えたニコールキッドマン。それで、アカデミー主演女優賞を見事受賞。まあ、ニコールの顔は豪華過ぎて本作の役には合わんわな。でも、イチイチ特殊メイクを用いないでも地でヴァージニアウルフを演じれる女優は他にもおるでしょうに。これは、製作者サイドからしてもニコール側からしても、あえて顔を特殊メイクで普通にする事によって、作品の宣伝にもなるし、自身の演技派としての評価が高くなるってゆう効果を見込んでの事でしょう。なんか、作られた名作感が片隅で匂ってしまうのはいた仕方ない。

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2006年8月21日 (月)

ダニー・ザ・ドッグ

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監督 ルイレテリエ

脚本 リュックベッソン・ジェットリー

出演 ジェットリー・モーガンフリーマン・ボブホスキンス・ケリーコンドン

あらすじ

 5歳の時に誘拐され、悪徳高利貸しのバート(ボブホスキンス)によって犬として育てられた男ダニー(ジェットリー)。常に首輪をはめられ、脅迫兼戦闘要員として借金の取立てと闘いの毎日。感情さえもないダニーが唯一興味を示したピアノ。ある日、ダニーは取り立てに向かった先で一台のピアノを見つける。そしてピアノに見入ってるダニーに盲目のピアノ調律師サム(モーガンフリーマン)が話しかけてくる。サムは戸惑うダニーに優しく接し、鍵盤の叩き方を教え、調律の手伝いをさせる。やがてダニーの人間としての面が少しずつあらわれ始める。

感想

 突拍子もないストーリーかもしれんけどアクションとドラマを融合させようと思ったらこん位せなアカンねやろな。 リュックベッソン脚本って事で全然期待してなかったけど、悪くはなかった。モーガンフリーマンがイイ味出してるわ。良い俳優ってのはもう折り紙つきやけども、この作品彼がいるいないでは全然評価変わったと思うよ。 アクションとして見たら逆に微妙なような気はした。絶対いらんもん。格闘中に女性のシャワー室に突っ込んでキャー!なんてシーン。無駄以外の何ものでもない。そもそも、格闘シーン自体途中から要らん感じがした。そんなシーンより早く物語が見たいって思う。そうみたらドラマ部分は成功したって考えても良さそうや。ベッソン特有のセンスの悪い悪党は付き物やけども。

  全体的にはアクッションってモンよりもどちらかといえばドラマ部分に重点を置いてるから、ソレが功を奏したんやろうな。ジェットリーとリュックベッソンは「キス・オブ・ザ・ドラゴン」でタッグを組んだ事のあるコンビ。って事は世間ではこの映画の評価は必ずキスオブザドラゴンとの比較になってしまうんとちゃうやろか。リーとベッソンのコンビでなかったとしてこの作品が生まれたかどうかは疑問やけども、もし全くコンビとか関係なくジェットリー主演なだけの映画としたら、確実に今よりは評価が高くなるやろうね。でも、それは仕方のない事やから、あまり昔タッグを組んだような作品を評価で引き合いに出さずに単体で評価していけばイイじゃないか。

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ドミノ

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監督 トニースコット

製作トニースコット

脚本 リチャードケリー

出演 キーラナイトレイ・ミッキーローク・ルーシーリュー・クリストファーウォーケン・エドガーラミレス

あらすじ

 名優ローレンスハーヴェイの娘として何不自由ない恵まれた生活を享受するドミノ(キーラナイトレイ)。しかし父はドミノが幼いときに亡くなり母は再婚相手探しに夢中。上流階級の生活に空虚さを感じていたドモノも15歳となり美しく成長すしトップモデルとして活躍。しかし彼女の心は満たされなかった。大学進学後も荒れた生活が続き、そんなある日、新聞でバウンティハンター募集の文字を目にし自分が求めていた何かがそこにあると賞金稼ぎになる事を決意する。

感想

 実在の人物ドミノハーヴェイを元にした映画。トニースコットは良い監督やけど撮影手法に波があって、その時自分がハマってる撮り方で撮る人なんよね。彼の作品見たら監督の名前を知らされてなかったとしても解ってしまうくらい。その撮り方がハマってる作品は素晴しいんやけども、この作品は合ってなかったな。危ない感じやヤバい感じを画で出したかったってのは十分解るけどもモノには限度って物が必要で、目まぐるしいカメラアングルが見る者を酔わせ逆に疲れてしまうだけになってる。場面もとびとびで作品全体を通して見たらただドミノの伝記の目次を順番に読んでる様な気がしてならない。キーラナイトレイの新境地って事やけどまだもう1つパンチを効かした演じ方してもよかったと思う。映画慣れしてる人やったらまだ最後まですんなり見れるけど、そうでない人は途中でしんどなるんとちゃうやろか。

 最後チラッとだけドミノ本人が登場するんやけどこの作品の公開直前に謎の死を遂げたらしい。エンドクレジットの感じとかはまだ監督のセンスが出てて良かった。予告とか見て思ったんやけど、「マイ ネーム イズ ドミノハーヴェイ。 アイ アム ア バウンティーハンター。」ってゆうの全面に押し出しすぎじゃね?これでもかってくらい。で、映画本編でもそうやったの。うんざりやで。そんなんするからなんか安っぽくなるんよな。

ドミノ DVD ドミノ

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2006年8月20日 (日)

DEATH NOTE デスノート

Death_note

監督 金子修二

出演 藤原竜也・香椎由宇・松山ケンイチ・瀬戸朝香・細川茂樹・戸田恵梨香・鹿賀丈史・津川雅彦・藤村俊二

声の出演 中村獅童

あらすじ

 東応大学で法律を学ぶ大学生、夜神月(藤原竜也)。将来を嘱望される彼は法による正義に限界を感じ、激しい無力感に襲われていた。ある日、彼はDEATH NOTEと書かれた一冊のノートを手に入れる。ノートには「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ」と書かれていた。試しに誘拐殺人犯の名前を書き込んでみると、翌日の新聞にはその男の心臓発作による死が。ノートの力を確信した月は、自ら犯罪者を裁くことを決意する。やがて連続する犯罪者の不審死が事件となりインターポールが警察庁に送り込んだ謎の名探偵L(松山ケンイチ)が事件解決に乗り出す。

感想

 別に良くも悪くもない普通の映画。それ以上でも以下でもない。原作漫画が面白いから安易に映画化しようとする最近の風潮が嫌だ。そもそも2時間に詰め込んで原作より面白くなるはずがない。まだこの作品は駄作にならなかっただけマシやったよ。原作を映画化するならアイデアだけ頂戴してオリジナルストーリーでせめてイカなアカンよ。そうしないとどうしても、原作との比較になる。映画として見ても漫画の呪縛から抜け出せてない感が満載やったし、オリジナルのキャラを登場させてる!ってゆうても全然オリジナル感が画面から伝わってこなかった。これも、原作をそのまま映画化しようとした為に生じたアカンところやな。俺自身、この映画を見るまで原作を読んだ事なかったけども内容が手に取るように読めてしまった。ストーリーテーリングがイマイチってトコなんかな。もっと月とLの心理戦を重点的に作品に反映させて欲しかったところ。後編をどう作って来るんやろか。謀歌舞伎俳優のリュークの件もあるし、そこだけ注目しとこ。でも、この程度で客が入ったんやったら製作サイドからしたらウハウハやろうに。

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2006年8月19日 (土)

ハウルの動く城

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監督 宮崎駿

プロデューサー 鈴木敏夫

音楽 久石譲

声の出演 倍賞千恵子・木村拓哉・美輪明宏・我修院達也・神木隆之介・大泉洋・大塚明夫・原田大二郎

あらすじ

 魔法と科学が混在する世界。戦争が目前へと迫る頃、父の遺した帽子店を切り盛りする18歳の少女ソフィー(倍賞千恵子)は、町で美貌の青年と出会う。彼こそ人々が怖れる悪名高い魔法使いハウル(木村拓哉)。しかしソフィーは彼の優しさに心奪われる。だがその夜、彼女は荒地の魔女(美輪明宏)に呪いをかけられ90歳の老婆にされてしまう。本当のことが言えずに家を出たソフィーは、人里離れた荒地をさまよい、やがてハウルが暮らす動く大きな城で住み込みの家政婦として働き始める。

感想

 もうここまで来たらなんて言ったらいいのか・・・。ジブリもわかってるやんか。現行のままやったらアカンって事が。やからの木村拓哉か。キムタクで打開しようとするんやのうて内容をもっと素晴しいものにしろよ。キムタクの声優は意外とイケてたのが救いやけどストーリーにまとまりもないし、またもや「千と千尋の神隠し」の不思議な力に続き、今回は魔法によるストーリーの後付け。ちゃんと原作はあるみたいやけど、ちゃんと後半原作通りなってなかったやろ。宮崎監督曰く、この作品が原作と一番違うとこはどこですかってゆう問いかけに戦争が描かれているトコですってゆうてる。またや。宮崎監督って他に伝えたいメッセージってないんかな。猫も杓子もずっと同じ事言い続けてるやん。まあ、それはそれで唯一褒められるトコなんかな。でもジブリの作品はメッセージうんぬんより他に大事にせなアカンもんがあったんとちゃうけ?それを見失ってるような印象を受ける。

 にしてもソフィーにかけられた魔法。ソフィーが自分への正直さによって若返ったり年寄りになったりしてたけど、アレはアレで作品をわかりにくもんにしてるんとちゃうか。内容が薄っぺらって事をなんとかカバーしようとしたようにしか見えんで。荒地の魔女もなんであんなややこしい魔法をかけたんやろ。力のあるヒドイ魔法使いってイメージで描いてたのに、当の本人は魔法の解き方がわかんないって言い出すし、ソフィーの様子を見てたらソフィーが自分に正直に生きられる様にわざわざおせっかいで魔法をかけたとしか思えない。イイ奴なのか悪い奴なのか、はたまた何も考えてないのか。別にどうでもイイんやけどそんな所しか見所のないホンマつまんない作品や。千と千尋の神隠しに出てた蛙に引き続き、本作に出てたカルシファーはおもろかった。我修院最高。

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千と千尋の神隠し

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監督 宮崎駿

プロデューサー 鈴木敏夫

音楽 久石譲

声の出演 柊瑠美・入野自由・夏木マリ・内藤剛志・沢口靖子・我修院達也・神木隆之介・大泉洋・菅原文太

あらすじ

 両親と共に引越し先の新しい家へ向かう10歳の少女、千尋(柊瑠美)。やがて千尋たちの乗る車はいつしか不思議の町へと迷い込んでしまう。その奇妙な町につられ、どんどん足を踏み入れていく両親。が、彼らは「不思議の町」の掟を破ったために豚にされてしまい、ひとり残された千尋はその町を支配する湯婆婆(夏木マリ)に名前を奪われる。働かない者は豚にされてしまうことを知り銭湯で働く事に。

感想

 宮崎監督が10歳の少女に見て欲しい!って作った作品。無気力な千尋が生きる力のようなモンを取り戻していくんやけど宮崎監督って細かい人の動きとか描かせたら巧いのにストーリーに伏線を入れるのってドがつくほど下手糞やな。ハクの正体がアアやからって誰が驚いた?なんで千は豚の中に両親がいないってわかった?etc・・・。説明が全くなされてないやんか。映画は映画。映画を見て理解出来なけりゃその映画は破綻してるやろ。終始ぽか~んな作品や。名作!って声があるみたいやけども、少女の成長ストーリーとしてもどことなく中途半端やし、日本を描くにしても現実世界が舞台ではないので、どうみても日本っぽくはない。ただこうゆうアイデアでこうゆうストーリー考えました的な感じがしてしまう。物語のはじめはウンザリするほど長い前置きで、まずそこでダレてしまう。物語の本筋も不思議な力とやらで何でもありになっていて後付け感満載。

 それに魅力的なキャラクターをたくさん作り出そうと気を追いすぎた部分があるんとちゃうんかな。実際、劇中にはイロイロなキャラクターが登場してた。けども、そんなけキャラクターを登場させるとゆう事はそれだけ説明が必要になるとゆうこと。そもそも舞台自体が「不思議の町」な訳やからその説明も必要不可欠な訳だ。これが本編前半のウンザリする程長い前置きに繋がる。確かにキャラクイターを作る事は商業的に見たらイイ考えやけども、映画を大切にした考えじゃあない。もう、宮崎監督の力も世間が異常に期待するジブリとゆう母体に飲み込まれはじめてる感じを受けた作品でした。

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2006年8月12日 (土)

エリザベスタウン

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監督 キャメロンクロウ

製作 キャメロンクロウ・トムクルーズ

脚本 キャメロンクロウ

出演 オーランドブルーム・キルスティンダンスト・スーザンサランドン・アレックボールドウィン

あらすじ

大手シューズ会社に勤務するデザイナーのドリュー(オーランドブルーム)は、開発に長年費やした画期的なシューズが10億ドルもの大損害を招き、責任を取らされ会社をクビになる。恋人にも捨てられ生きる望みを失った彼に追い討ちを掛けるように父親が心臓発作で亡くなったという知らせが届く。父の葬儀のためにケンタッキー州の小さな街エリザベスタウンへと向かう飛行機の中で、陽気でお節介焼きのキャビンアテンダント、クレア(キルスティンダンスト)と出会う。

感想 

 ジャンル的にはラブストーリー。でも、あきらかに失敗作やろ。コレ。そもそもありえなさが満載や。なんで10億ドルもの損害の責任がシューズのデザイナーである青年一人にだけかかってくるんだ?どんな企業やねんな。それに、飛行機の中でいきなり声をかけてきたクレア。キャビンアテンダントとはいえ慣れなれしく、なんでドリューに惹かれたんだ?ってトコをすっ飛ばしたまま強引ともいえる設定を元に話は進んでいく。ストーリー全編を通して何かを訴えようとしてるのは分かるけど、薄っぺら過ぎて見てる者には何も伝わらない。

 にしても、この映画のMVPはキルスティンダンスト。顔はイマイチなのにこうゆう作品で彼女を見たら可愛く見えてしまうのはなんでなんやろか。それが魅力でもあるんやろけど、このありえなさ満載の作品で役を完璧に演じきっていた。相合傘でドリューをふと見つめるシーンの彼女の目が全てを語ってた。オーランドの演技がイマイチってのもあるから余計に引き立ってたんやろか。イイ役者になってきたもんだ。スーザンサランドンの演技もピカイチやったし、この映画の双璧を担ってたのはコノ二人。

 ラストのドリューがクレアの作った音楽付きの地図で旅をするシーン。そこだけは褒められた演出。実際にそこまで女性にされたら軽く引いてしまうんやろうけども、コレはコレでありなんかなと思ってしまったわ。

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2006年8月 9日 (水)

スパイダーマン

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監督 サムライミ

脚本 デイヴィットコープ

出演 トビーマグワイア・ウィレムデフォー・キルスティンダンスト・ジェームズフランコ

あらすじ

幼少の頃に両親を亡くし伯父夫婦のもとで育てられたピーター(トビーマグワイア)。彼は小さい頃からずっと思いを寄せている隣家のメリージェーン(キルスティンダンスト)に未だに気持ちを伝えられない冴えない高校生。ある日ピーターは親友のハリー(ジェームズフランコ)から彼の父親ノーマン(ウィレムデフォー)を紹介される。ノーマンは巨大軍需企業オズコープ社の社長にして科学者。ノーマンはピーターの科学の才能を高く評価し彼に一目置くようになる。そんなピーターは大学の研究所の見学会の際、遺伝子組み換えスーパースパイダーとなったクモに刺される。その瞬間からピーターの身体に異変が起こり始め驚異的な能力が宿るようになる。

感想

 有名なアメコミ「スパイダーマン」の実写版。この映画の最大の見所は蜘蛛の能力を得た青年が街を蜘蛛の糸でビュンビュン移動するところ。でも、この作品ではそれが全然生かされてない。シリーズ化されるって事が念頭にあってストーリーはキャラクターの紹介に重点を置きすぎて無いに等しい。アクションも第1作目がヒットしたら予算もおりるし2から頑張ろう!的なノリで弱いです。どうにもこうにもアメコミの実写版って第1作目は様子見な所があるのはしゃあないんやろうけど、それで消えていってるアメコミ原作の映画が多いのも事実。ネームバリューに助けられたって所でしょうか。まあ、そこまで面白くはないけどさ、こうゆうもんなんやし次に2を見る為のプロローグとして見る!みたいに割り切らないとね。

 それでも拍子抜け感は否めないけどもラストのゴブリンとのワールドトレードセンターでの決闘シーンが9.11のテロの為に白紙になったみたいやし、可哀そうな事は可哀そうなんやけどな。でもラスト30秒の映像はでっかい画面で見るだけの価値はあると思うよ。ラスト30秒は。

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